いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

へい害文化論。 evil cultural theory

2021-03-05 20:04:52 | 日記
 (1)「お・も・て・な・し」が日本の文化なのだから、接待もあるだろう。2020年東京五輪招致でおかしなカネも配られたといわれて、多額の国民投資(税)、接待を使ってつかんだ東京五輪が新型コロナで1年延期され、今また政府職員の会食接待が問題となっている年に五輪開催も危ぶまれているのも何かの因縁、巡り合わせでもあるのか。

 (2)その日本の接待文化が今年総務省、農林省職員の利害関係者との会食接待問題発覚で、菅首相の長男、広報官がらみもあって根深い利権政治が注目され浮かび上がっている。よくよく見れば首脳外交といっても、外国の首脳を招いて大々的な晩餐会をひらいて歓迎、接待して関係強化、国益をとり入って繁栄をもたらそうというのも会食接待文化の行き着く果てといえる。

 (3)こちら(首脳外交)の方はカネも手法も問題とはならずに、それからみれば国内の政府機関の職員の会食接待などをことさらに取り上げて社会問題化するのも「彼ら」からすれば心外というところか。

 問題は国民投資(税)負担者がどう考え、理解するのかの比較論であって、より国民に近い政府職員が利害関係者から会食接待を受ける、優遇にこちらは公務員の私益として規律、規範、倫理違反があり許されない現実論だ。

 (4)国と国の関係、首脳外交となれば国益、国民のためにそれも必要悪となり、そうでなければ国際政治、社会では生きていけなくなる必然性もある。今回の会食接待問題は古くてまた新しい利権政治であるが、「おもてなし」接待が日本の文化論だとすれば問題の根は深く、菅首相の誕生でも密室政治は公然と行われて、これも古い派閥政治再来のへい害だった。

 (5)おもてなし、接待は日本の風土、伝統、文化に根差したもので、多分、世界人類社会であれば共通したへい害文化(evil culture)であり、そういう規律、規範、倫理で成り立っている社会思想でもある。

 しかし、国民の特別復興税で成り立っている東日本大震災復興予算も目的外使用が指摘、問題となって一方で復興は道半ばといわれて効果性はなく、国民投資(税)負担が国家予算にどう使われるかは政治の基本、本質問題であって、そこに日本の文化、伝統、風土が介在する余地はない。
 

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