花と緑を追いかけて

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いっぱいの主婦の日記です

山巡りの旅・分杭峠と中央構造線

2007年05月28日 | 旅日記
この週末はお天気に恵まれ初夏の陽射しでしたが、黄砂の影響があり、見晴らしがイマイチでしたね。
私はいつもの山仲間3人で、山梨県の大菩薩嶺の北側にある山「黒川鶏冠山」に登ってきましたが、
残念ながら富士山や南アルプスの展望は得られませんでした
でも・・・
主人と行った一週間前にはピカピカの山々が堪能できたし
昨日の山行も、気持ちの良い新緑の中での歩きと、久しぶりに友とのお喋りが楽しめて満足しました


さて、主人との山巡りの旅の続きです。
「高烏谷山」を下って来た私たちはつが平に戻って、車のナビシステムに「大鹿村」と設定したところ、
登ってきた道とは反対側の、駒ヶ根に通じる高烏谷スカイラインを通って国道152号線に出る道の案内が出ました。
スカイラインとは言っても曲がりくねった落石注意の道ですが、行きに登った伊那側からの林道よりは断然走りやすい

もし中央アルプスと南アルプスの展望が素晴らしい「高烏谷山」に車で行く事を計画している方がいらっしゃったら
駒ヶ根カントリー方面から入ることをお薦めします。

高遠からの国道152号線を大鹿村方面に進むとすぐに「分杭峠」(ぶんぐい峠)です
江戸時代の標識でしょうか?
「これより北は高遠領」と書かれていますね。

峠の駐車場には有料トイレが完備していて、たくさんの車が停まっていました。
他県ナンバーも多い・・・


駐車場から3~4分、谷を降りて行くと、多くの人々が斜面に作られた簡易ベンチに座っていました。
ゴザや毛布まで持ち込んでいる人もいて、皆静かに佇んでいます。
ここは大断層「中央構造線」上にあるゼロ磁場地帯。
」のパワーがあふれる日本一の気場だったのです。


私たちも座って瞑想しましたが、山の冷気に冷やされて20分でギブアップ
でも主人は「気力がみなぎって、肩が軽くなったような気がする」と
たけしのテレビ番組でも紹介されて、免疫力が高まったと評判をよび、各地から人々が集まっているようです。


中国の有名な気功師、張志祥氏を招いて調査した結果、
中国で奇跡を起こす場所として有名な湖北省の蓮花山に勝るとも劣らない気の出ている場所として、
この「分杭峠」が発見されたそうです。
詳しい事は→こちらをご覧下さい。


摩訶不思議な気のパワーを浴びて元気をもらい、分杭峠を後にしました。
国道とは思えない山あいの細い道を走って、大鹿村に向かいます。
カーブの連続でミラーの数も多く助手席に乗っていても緊張します
でも・・・
青い空に、眩しいばかりの新緑が綺麗で
萌黄色のトンネルの連続に、2人とも感嘆詞が次々に口から飛び出しました。

大鹿村に入ると「中央構造線・白川路頭」と書かれた案内板が見えてきました。


駐車場に車を置いて、林の中を5分ほど歩いて行くと説明板が立っています。
その横を下って小さな川の脇に出ると、色の違う土がむき出しになっていました。

右側のグレーの岩石は三波川変成帯、左側の赤い岩石は領家変成帯の土・・・
この二つの異なった岩石がぶつかった所が断層です。
断層上は柔らかくなっているので川などで削られ、谷を形成して延々とつながり、紀伊半島から四国、九州まで続いているのです。

巨大断層「中央構造線」の詳しい説明は→こちらをご覧下さい。


山の中を流れる一見なんでもない小川ですが、中央構造線上を流れて谷を形成しているのが判りますね。
手前左側に写っている土が、露出している断層部分です。

このような現場を見ると、地味で難しいと思っていた地質学もロマンが感じられますね。
萌黄色の新緑に包まれた静かな山中で、ふと耳を澄ますと、大地の動く音が聞こえてくるような気がしました。
「地球は生きている」と実感したひと時でした。
但し、地震だけはゴメンですよ~



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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
山を歩くと (横浜のおーちゃん)
2007-05-29 11:28:03
このような興味深いものにも出会うのですね。
ゼロ磁場で静かにしているとどのように感じられるのでしょうか。体感してみたいものです。
また中央構造線の露頭を見ると地球の動きを感じられそうですね。
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中央構造線 (鬼家(オニイエ)雅雄)
2007-05-29 14:17:44
こんにちは。
あのラインを走ったのですか、国道とは思えない狭い道、すれ違いが大変な道ですね。
私は昨年の秋に中央構造線博物館に行ってきました。
当時は、ブログを始めていませんので、ホームページの方に載せてあります。
この先、どのような旅を続けられるのか、楽しみにしています。
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新緑と巨大断層 (おみや)
2007-05-29 15:13:15
こんにちわ
巨大断層「中央構造線」のお話、初めて聞きました。日本列島を走っている大断層が大きな地震を起こす可能性が大きいのでしょうね。色々と興味深い内容で何時も感心してます。
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☆思いがけず・・・ (naoママ)
2007-05-29 21:19:03
おーちゃんへ
分杭峠は、前日調べた時にネットに「ゼロ磁場」と出ていましたが、何の事かサッパリ判らず、最初から目指して行ったわけではないのです。
たまたま通りがかったので寄りましたが、摩訶不思議な雰囲気でしたね。

私たちは特に何も感じませんでしたが「手足の指がピリピリとした」という声もあるようです。
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☆狭い道路! (naoママ)
2007-05-29 21:30:57
鬼家(オニイエ)雅雄さんへ
今回の旅は本当に狭い道路ばかりで、すれ違うのが大変でした。
もっともあまり車も通りませんでしたが・・・

断層のことは何となく知っていましたが、目の前に現れると考え深いものがありますね。
昔読んだ、小松左京の小説「日本沈没」の最初のページの文章が浮かびましたよ。

ところで、鬼家さんのブログからホームページに行けるのでしょうか?
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☆私も今回始めてです (naoママ)
2007-05-29 21:47:25
おみやさんへ
私も巨大断層「中央構造線」の事は、今回初めて知りました。
そして断層のある所に「気」のパワーが多いということも・・・

以前、断層のズレが地震を引き起こし、断層上にある建物の被害が大きいと聞いたことがあるので、我が家近くに断層は走っているか?と調べた事があります。
三浦半島に2本の断層があるようです。
それと神奈川県民としては松田断層も有名ですね。

頭では知っていても、実際にむき出しになっている断層を見ると、日本列島の成り立ちや地球の成り立ちまでが頭をよぎり、不思議な気持ちになりました。
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新緑 (satomine)
2007-05-29 22:03:00
青空に新緑、とても綺麗ですね!
「ゼロ磁場」初めて知りました。体感してみたいです!
最近目の疲れから肩こりがひどく、の前に座る時間を減らしています。コメント残さず失礼するときもありますので、お許しください。



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ゼロ磁場地帯 (siawasekun)
2007-05-30 03:14:02
大断層「中央構造線」上にあるゼロ磁場地帯という所が、あるのですね。
珍しいところですね。
初めて、知りました。

「気」のパワーがあふれる日本一の気場ですか。
一度、行ってみたくなりましたよ。

珍しい記事、ありがとうございました。

さて、風鈴ダイコンソウですが、・・・・。
2色ではなく、成熟の度合いのようです。
説明不足で、すみませんでした。
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始めて知りました (ss)
2007-05-30 04:43:17
分杭峠の「ゼロ磁場」のこと知りませんでした。
とても興味深く一度行ってみたくなりました。磁気は人によって感じ方が違うのでしょうか?
巨大断層「中央構造線」写真を拝見すると断層の色の違いがはっきりと判り、
地球の長い歴史と鼓動が感じられ納得でした。有り難うございました。
とても勉強になりました。この機会に私も少し学習してみようと思います。

naoママ様の記事からはいつも楽しさと刺激を頂いております。木々の緑美しいですね。

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里山に住んで (鬼家(オニイエ)雅雄)
2007-05-30 06:08:27
問に答えて
ブログの左端のリンク欄「里山に住んで」が私のホームページです。
中央構造線博物館は、小さな旅行の中の小渋温泉の文の中のリンクにあります。
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