花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

「旧古河庭園」のバラ

2008年06月28日 | 庭園めぐり

そぼ降る雨の中、主人と自治会の文化部が主催した「バスツァー」に参加して東京見物をしてきました。

まず最初に向かったのが、北区西ヶ原にある「旧古河庭園」です。
今の季節はバラが綺麗でした。

毎年、お花の綺麗な5月6月は、花と緑を追いかけて車で遠出をするのが恒例の我が家でしたが・・・
今年は主人の目が思わしくなく、長距離ドライブは諦めて大人しくしている日々でした。
彼は仕事柄、常日頃「浜離宮」や「六義園」などの日本庭園を見たいと言っていたので、気楽に参加できるこのようなバスツァーは渡りに舟だったのです。



洋館の南側に面したバルコニーの外側から中の部屋を覗いてみました。
アンティークな照明器具に興味を持ちましたが、前もって葉書で申し込んでおかないと邸内の見学はできません。

南側のバルコニーに立つと石垣の階段を真ん中に、左右に広がるバラ園が見下ろせます。
「こんな中で生活してみたい」とどなたかが呟いておりました。



パンフレットを読むと・・・
「ジョサイア・コンドル設計で、左右対称の幾何学模様の刈込のフランス整形式庭園と、石の欄干や石段・水盤など、立体的なイタリア露壇式庭園の技法を合わせた庭園です」と書かれていました。



こちらは我が家の庭にもあるバラ「クィーン・エリザベス」です。
バラと洋館が調和した、絵画的な景観美が味わえますね。



時々雨が落ちてきて、終りに近いバラも活き活きと見えました。
こちらは「芳純」
ほんのりと甘い香りが漂っていました

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ピーチ
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アップで撮ったバラをnon_nonさんのソースをお借りして纏めました
小さな写真にマウスオンしてご覧下さい。
バラの名前は何百種?、とても覚えられません



こちらは東側から見た洋館です。

鹿鳴館やニコライ堂などを設計した「J・コンドル」最晩年の作で、大正6年5月に竣工しました。
躯体は煉瓦造、外壁は真鶴産の新小松石(安山岩)の野面積で覆われ、屋根は天然ストレート葺き、地上2階・地下1階となっています(パンフレットより)

「今日の様な雨の日は、外壁の石が濃く浮き上がってとても綺麗ですよ」
バスガイドさんの説明どうり、緑の中にくっきりと浮かび上がっていました。

一番右側が「サンルーム」のようですね。


ガラス戸の外から「サンルーム」の中を覗いてみました。
真ん中に水場があって・・・
左右対称のデザインと色彩がとてもモダンですね



こちらが北側にある玄関です。

ここは明治の元勲「陸奥宗光」の別邸でしたが、その次男が古河財閥の養子になった時、古河家の所有となったそうです。

大正初期に建て替えられて、関東大震災後は貴賓の為の別邸となり、昭和14年頃には後に南京政府を樹立する国民党の汪兆銘が滞在したとか。

日露戦争や第一次世界大戦に勝利した頃の・・・
日本人の「西洋に追いつけ、追い越せ」という気概が感じられる生活がここにあったように思いました。




コメント (24)
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