塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

セレソンが受けるであろうふたつの信任

2013-06-28 22:47:30 | 日記
 コンフェデレーションズ・カップの優勝が世界一を保障するわけではありません。

 しかしセレソンにとって今回優勝するならば、ふたつの信任が得られる点で大変大きな実りが得られます。

 信任その1 フェリポン政権基盤の確立

 フェリポンは魅せるサッカーでは無く、実利主義に基づいた展開を希望することで知られており、韓日ワールドカップに
用いた3-4-2-1は、最終ラインの安定を軸に構成されました。

 ブラジル国民の多くは

 「セレソンは勝つと同時に美しさも備えていなくてはならない。
  1970年や82年のセレソン同様に」

 と願いますが、コンデョションた退場者の有無などアクシデントを考慮した際、守勢に回る事もあります。

 フェリポンは確かに実利を求めていますが、仮にコンフェデで優勝すれば「優勝」という名の事実のみが全てを覆い隠し、
同時に彼への批判を封じ込める形になります。

 信任その2 フェリポンが今回の選手に対しての扱い

 ネイマールが素晴らしい活躍を見せているのは、バルセロナへの移籍を決断したためにサントスを含む自国ファンの前か
ら去る、つまりファンへの感謝の意味もあると思います。

 セレソンはホスト国ですから、躓きそのものが大きな批判となって襲い掛かります。

 ですからフェリポンは早い段階で軸を固め、来年に向けて選手の入れ替えは最小限に押しとどめる気がしてなりません。

 フィリップ・トルシエは逆に最後まで先発の顔を入れ替え、大きな批判を受けましたが選手たちの競争を促すことで、
刺激を与え続けたかったようですが。

 攻撃陣はオスカル、フッキは頭角でしょうし、守備陣は2010年に続くジュリオ・セザルがGKとして起用されるで
しょう。

 そこにカカとガウショの居場所を見つけるのは難しいと感じます。
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多種多様な良いの意味合い

2013-06-28 00:35:46 | 日記
 一口に「良い」と言っても、万人が全て賛同するわけではありません。

 例えば書籍を例にとります。

 一昔前は岩波、ちくま、新潮社に講談社などから出されている文学作品、新書が良質を言われており僕の本棚の多くもその
通りです。

 光文社新書、集英社新書も便利ですし、当然文芸春秋や小学館文庫に注目している方もいるでしょう。

 その一方で

 「角川スニーカー文庫」 
 「電撃文庫」

 のように、所謂文豪ではなくう自分が身近に感じる作家の本を手に取る方もいますし、星海社新書のように新書に新規参入
する版元もあります。

 「本」と一口に言いましても、これだけの作品と著者が存在する現在では、個人の選択肢が広がっただけの良さが存在する
形になります。

 サッカーも同様で、ファンが描くサッカーの面白さは地域によって随分異なります。

 イングランドは今でも味方FWと相手DFが空中戦で競り合う場面に興奮を覚えますし、良い意味でキック・アンド・ラッ
シュを見ています。

 一方のスコットランドは、かつて蹂躙されたイングランドへの対抗意識の為か、基本ショートパスを繋ぐことを基本として
います。

 スコットランドがイングランドよりも更に北に位置し、ピッチの状態も冬場は随分厳しいものですが、これも彼らを特徴づ
ける一因でしょうね。

 ですから日本代表が

 「アジアのバルセロナ」

 と呼ばれて満足する方もいれば、もっと別の方法論を模索するファンがいても不思議ではありません。

 大切なのは異論に対し頭ごなしに否定、からかうのではなく好みの理由を聞いてみる、このスタンスではないかと感じてい
ます。
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危機的状況が新しい概念を生むのか

2013-06-28 00:23:17 | 日記
 皆さんは米国の経済学者であるミルトン・フリードマンをご存知ですか?

 僕は全く知りません。

 ではなぜ彼の名前を引用したのかと言いますと、昨日再読した岩波新書「ルポ・貧困大国アメリカ」の中で、著者である堤
未果氏が彼の言葉を189ページで引用していた為です。

 その言葉とは

 「危機のみが真の変化をもたらす」

 というものです。

 サッカーで危機的状況と聞いて連想するのは

 1・成績低迷による監督交代と降格危機
 2・財務が既に破算寸前にあること
 3・災害で試合開催が困難である

 という3つでしょうか。

 「3」の事例はともかく、1と2に関してはある意味日常常に情報が入ってくるため、違和感さえ感じませんが現実社会か
らすれば非常に由々しき問題です。

 監督交代にしても財務問題にしても、経営陣がその問題を常に

 「先送り」

 してきたことを意味しますし、何らかの手段をこうじていれば火災ではなく「ぼや」で済んだ可能性があるのは、一般企業
と同様です。

 2012シーズンのガンバのように、監督選びが明らかに間違っていたような形は非常にわかりやすい事例ですが、それで
も開幕前にあれだけセホーンと呂比須にこだわった理由まではわかりません。

 また日本は横浜フリューゲルスの問題も存在しましたしね。

 ただこの日本サッカー最大の危機が真の変化をもたらしたとすれば

 「クラブライセンス導入を含めての財務の安定」
 「合併は企業の発想であり、下のカテゴリーからやり直したらよい」
 「第2のフリューゲルスを生み出してはならない」

 という強い意志を与えた形になります。

 スペインではマラガだけでなく、エスパニョールにセヴィージャも財務で苦戦しているようですが、マドリーとバルサも他人
事ではないとは思うのです。
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