ネクタイの持つ意味合い

　紳士服に精通しているならば、レジメンタル・ストライプスを公の場で締めてはなら
ない事をご存知だと思います。

　実はストライプは、その背景に

　「学校、クラブ、軍隊」

　といった、締めている人間のバックグラウンドが隠されていまして、ネクタイを一瞥
しただけで、その人間の階級や出身校がわかってしまうんですね。

　ですので渡英した日本人がヒースロー空港で

　「君は日本人だけど、僕と同じ大学を卒業したんだね。」

　と声をかけられ、唖然とした。という話を耳にしたことがありますが、それだけネクタ
イの柄には意味合いがあるわけです。

　今年もダンヒルが日本代表の公式スーツを発表するでしょう。

　その際に

　「ダンヒルが好きだから」
　「デザインが良かったから」

　という理由で買うと、後で痛い目に遭うかもしれません。

　つまりそれらを着用してれば、サッカーに関心があると思われても致し方ありませんし、
興味が無いなら話し掛けた人物から

　「どうして代表の話が通じないのか？」

　と不満に思われるでしょう。

　よく女性は恋人にネクタイを贈るそうですが、安易に贈るとその男性が恥をかきますし、
父の日に贈る予定なら、再考の余地があるといえます。

サッカージャジの進化を思う

　今はどうかわかりませんが、以前アンブロが素材に「銀」を織り交ぜている事を
お伝えしたことがあります。

　やはり銀は消臭効果が高い代物なんですね。

　と言いますのも、資生堂が発売しているデオドラントスプレー「ＡＧ」も、パッケージ
に銀を記載している為です。

　通気性、軽さ、デザインに消臭機能。

　近年のサッカージャージの進化は、見ていて本当に驚かされます。

　もう売却してしまいましたが、トフスのようなオールドモデルの復刻版を手にとると、
デザインと機能の充実振りは、過去の選手からすれば

　「羨望の的」

　と言えるでしょうね。

　後は冬場の寒い時期に温度調整ができるような、俗に言うあったかインナーのような
機能が付くと、選手にはありがたいでしょうね。

　ウインターブレイクがあるドイツやイタリアはともかく、イングランドはクリスマスで
も休むことなく試合をします。

　近年は寒波の影響で試合の順延も多くなり、蛍光ボールを使用しても思うようにプレイ
できません。

　ファンと監督は厚着できますが、選手はそうはいきません。

　汗を含んだコットンから着心地の悪いアクリルへ、

　そしてアクリルから着心地の良いポリエステルへ。

　サッカージャージの進化は、まさに日進月歩と言えますね。

香川、ユナイテッド移籍へ

　僕が凄いなと思うのは、既にユナイテッドの新作ジャージに、香川のマーキングサー
ビスの受注のメドがたっている点です。

　香川本人は

　「オーストラリア戦が終了するまでは代表に集中したい」

　と述べていますが、その気持ちは当然でしょうね。

　ユナイテッドがシティから奪われた覇権を奪い返すには、ナニの退団も囁かれるウイング
も含めて、中盤の構成力を高めなくてはいけません。

　「スコールズの復帰」

　というウルトラＣの打開策が改めて通じるほど、プレミアのレベルは低くありませんし、
競争力だけで考えれば世界最高のリーグと言えます。

　従って香川には

　１・素早いクラブへの順応と英語を話すようになること
　２・チャンピオンズ・リーグとプレミア、両方での活躍

　が求められます。

　昨シーズンはマルセイユ、アーセナルと強豪がひしめいたこともありましたが、苦い
経験を随分味わいましたからね。

　中田英寿がパルマへ移籍した２００２シーズン、彼はすぐにクラブに合流する為に予定
よりも短い期間で休暇を終えました。

　香川には、彼のように休息を疎かにせず堂々と休んでから合流して欲しいですね。

　心身に疲れが残っているようではキャンプに支障がでてきますし、メリハリを付ける事
で練習に集中できると思います。