Masayukiの独り言・・・

老いの手習い日記です。

環境史ミュージアムに行く

2016-11-01 23:29:32 | Weblog

 静岡市の有度山山腹に今年3月オープンした「ふじのくに地球環境史ミュージアム」に行った。自然環境の大切さがわかってくる年代になったのか興味を持つようになった。今までの人類の文明は、環境を度外視して発達してきた歴史がある。それにより地球環境はダメージを受け、それがどのような形で影響を及ぼしているか、私にはまだはっきり分からない部分も多かった。しかし日常生活の中では、そうしたことを深く考えないで、頭の隅で、どのようになっていくのかと思う程度であった。そんな折近くに「ふじのくに地球環境史ミユージアム」が開設され行って見ることにした。

 11月1日午前中大谷のゴルフの練習に行った帰りに寄った。以前県立高校があった敷地にこのミュージアムが出来ていた。受付を通り最初に展示してあったのは地球の環境に順応し人間社会が形成している人種と、それができなくて滅んでいったイースター島の人達が紹介されていた。イースター島はアモイの像を残した人種で、なぜこのようになったのか深い意味は分からなかった。しかし、この種族はアモイと言う文明を残しながら環境変化に対応できなかったことが消滅したとのことであった。地球史は64億年前までさかのぼるが、人類の祖先であるホモ・サピエンスは、10万年~20万年と言われている。

 地球の歴史から言うと人類が出現したのは地球史の0.05%にも満たない短い期間である。その人類が地球の資源を食い荒らし、環境を破壊していることが分かる展示であった。人間は地球に生存する動植物を食べて生命を保っている。その恩恵を受けている地球では新参者の人間が地球の生態系を変え、多くの動植物が絶滅してきた。その数は人間が生存する前には一年に一桁位であったが、人間によって現在では一年に数千種の動植物が絶滅しているとのことであった。地球も永遠ではない、いつか消滅するときがあるのかもしれないが、その寿命を早めているのも人間なのかもしれない。

 人間は、他の動物より優れた知力をもっている。このことが科学を発展させ便利な社会を作ってきたが、それは地球を汚し、生態系まで壊してきた。しかし自然界には学ばなければならない多くある。ここで学んだ2つのことを紹介する。一つはハチの巣や亀の甲羅は6角形の集合体でできている。これは軽い素材から強度の強い製品を生むヒントとなったこと。二つ目は蛾の目は、光を反射させない構造となっている。ここから学んで、反射しないガラスの製造が可能になったととのことであった。地球上の動植物から学びそれを応用することによって環境を破壊しない快適な生活ができていることも学んだ。限りある地球の環境を守り、生態系を壊さないことを教えてくれた特異なミュージアムであった。