ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
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ノラ・ジョーンズ探検隊 その8

2012-12-25 01:22:23 | SSW
A VERY SPECIAL ACOUSTIC CHRISTMAS

今日はクリスマス・イヴですね。みなさんいかがお過ごしですか?

という訳で、今回はノラ・ジョーンズのクリスマス・ソングを探っていきたいと思います。まずは2003年にリリースされた「A VERY SPECIAL ACOUSTIC CHRISTMAS」。これはSpecial Olympics支援のチャリティ・シリーズの1枚で、87年のマドンナ、ホイットニー・ヒューストン、ブルース・スプリングスティーンなど豪華アーティストが参加した第1弾以来、これが6作目の作品でした。今作はこれまでと趣きを変えたアコースティック、しかもカントリー/ブルーグラスが主体。リーヴァ・マッキンタイヤ、ウィリー・ネルソン、アラン・ジャクソン等、カントリー・スターはもちろん、アール・スクラッグス、ラルフ・スタンレー、サム・ブッシュ、リッキー・スキャッグスなど、ブルーグラス界の名手達も参加しています。特にアール・スクラッグスのバンジョーが奏でる「Jingle Bells」や、ラルフ・スタンレーの土っぽく枯れた歌声が響く「Christmas Is Near」なんかは心温まります。

賛美歌「O Come All Ye Faithful」を歌うパッティ・ラヴレス、ポップな自作曲「Only You Can Bring Me Cheer (Gentleman's Lady)」をキュートに歌うアリソン・クラウス、軽快な中にもカントリーの哀愁を感じさせるロンダ・ヴィンセントの「Christmas Time At Home」など、歌姫達の美声にもうっとりです。そんな中、このコンピのラストを締めるのがノラ・ジョーンズなんです。こういったカントリーのコンピ盤にノラが収録されているというのが嬉しいじゃないですが。ですが、ここでのノラはジャズなんです。

ピアノ弾き語りによるホレス・シルヴァーの「Peace」。これが絶品。深く沈むようなスモーキーな歌声、そしてピアノのタッチがまた心に滲みます。これは名演ですよ! こういうノラ・ジョーンズはやっぱり素敵です。ちなみにこの曲は、デビュー作のデモ録音と言われる「FIRST SESSION」にも納められていたようですね。



VA / 100倍幸せなハッピー・クリスマス
そしてこちらは今年リリースされたばかりのクリスマス・コンピで、ノラの「Silent Night」が収録されています。新鮮味で言うなら、これを本来トップでドーン!と紹介するべきところなのですが、アルバム自体があまりにも商業的な雰囲気で、ヴィジュアル的にもあまり好みではないのため、2番手に甘んじてもらいました。で、ノラの「Silent Night」ですが、こちらは現在のノラらしく、ちょっぴりダークにざらついた質感ながら、どこか可愛らしい雰囲気で、こちらもなかなか素敵な感じ。



Cyndi Lauper & Norah Jones / Home for the Holidays
こちらは昨年iTunesで購入した1曲。アルバムではありません。でもシンディー・ローパーとノラ・ジョーンズのデュエットと聞いただけで興味をそそられますよね。何せ個性的な二人ですから、どんなデュエットになるのかと思いきや、これが意外とリラックスした雰囲気で、二人のフィーリングがことのほか心地良い。異色の組み合わせながら、枠にとらわれない自由な感性を持つ二人、案外相通じるものがあったのかもしれませんね。



WILLIE NELSON / AMERICAN CLASSIC
最後はこれ、ウィリー・ネルソンの09年作「AMERICAN CLASSIC」。もちろんクリスマス・アルバムではありません。ジャズ系の職人達をバックにしたスタンダード・アルバムです。ここでノラがゲスト参加している「Baby It's Cold Outside」もクリスマス曲として良く歌われる曲。直接的にクリスマスのことを歌った曲ではないようですけど、この曲聞くとクリスマス気分になっちゃいますよね~。で、ノラとウィリーのデュエットも極上。これ、大好きです!!


という訳で、今宵はノラの歌うクリスマスを聴きながら、メリークリスマス!!!


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