サマーソニックも終わって一週間ですね。忘れないうちにベストアクトについて語りたいと思います。と言う訳で、第1位は〜。
第1位 上原ひろみ×熊谷和徳 @GARDEN STAGE 8/20
まさに神懸かりのステージ!!
アンソニー・ジャクソンとサイモン・フィリップスが健康上の理由で出演不可能となり、トリオ・プロジェクトから熊谷和徳とのデュオによる出演に変更となった上原ひろみ。まさかこれほどまでに素晴らしいとは!! いや、もちろん期待はしていましたよ。ですが、急遽決まったことですし、過去に何度か観た2人のステージと大きく違うことはないだろうと、そんな風にも思っていたんです。確かに曲目含めて大きく違うことは有りませんでした。ですが、上原ひろみのピアノ、熊谷和徳のタップ、この2人の魂のぶつかり合いは、圧倒的に”今”であり、まさに目の前で繰り広げられる「この日この場所でしか生まれない音楽(上原ひろみ談)」なのでありました!
1曲目、いきなり破格のスピード感で駆け抜ける「Berne, Baby, Berne」。まるでジェットコースターのようにうねりながら疾走する上原ひろみの鍵盤。それに絡み付くような熊谷和徳のタップはまるでパーカッションのように激しくリズムを刻む。躍動する2人の熱い熱いバトルは濃厚な魂の交歓となって夜空に舞い上がって行くかのよう。続く「Brain Training」では、上原ひろみが弦をミュートしてのベースプレイを披露すれば、それに熊谷和徳が愛嬌を感じさせながら呼応するなど、跳ねたリズと2人の超高度な丁々発止に舌を巻くばかる。さらに熊谷和徳による渾身のソロ・パフォーマンスから、まるで映画の一場面を観るかのようだったエモーショナルな情景描写に酔いしれた「Place To Be」。最後はこの2人と言えばこの曲、十八番の「Rhapsody in blue」。しかも途中に「Seeker」を挟むという新機軸。これはまさに全身全霊。この曲だけで30分近く有りましたからね。
ステージの中央にグランドピアノ、そしてそれを挟むようにタップを踊る舞台がしつらえてある。熊谷和徳はほとんど右側の舞台で踊り、常に上原ひろみとアイコンタクトを撮りながらの大熱演。(ちなみに左側の舞台は、上原ひろみの背中側になってしまうためか、ソロパフォーマンスの時にしか使いませんでした)。時にトリッキーな足技を絡めながら、踊り、舞い、リズムを刻む。そのリズムも、踊る姿も、もの凄くソウルフル!! 本当にこの人の溢れんばかりのソウル量には驚かされましたね。時折、舞台だけでは飽き足らず、タップを踏みながらその舞台を降り、上原ひろみに近づいては、彼女を煽るように、また彼女のソウルを浴びるように、ステージを踏みならず。上原ひろみもそれに応えるようにアグレッシブに鍵盤へ挑みかかる。そんな2人の熱きソウルの交わりに観客達も大興奮。上原ひろみが凄いのは言わずもがなですが、いやはや熊谷和徳、恐るべしですよ。
そしてサプライズはアンコール。ゲストにハナレグミこと永積タカシを招いての「深呼吸」。この曲は、上原ひろみが最近聴いて感動した曲だそうで、ライヴで共演披露するのはこれが初めてとのこと。この曲、良い曲ですね〜。永積タカシの暖かい歌声も素晴らしかったですし、上原ひろみのプレイもエモーショナルで最高でした。そして熊谷和徳のタップはこの上なくソウルフル。さらに後半は3人のパッションが向かうままのようなセッションとなり、歌とピアノとタップ、そして観客とのコール&レスポンス、全てが幸福感たっぷりに溶け合って行く。まるで天国にいるような心地よさ。いや〜、ホント素晴らしかった!!
いやはや、上原ひろみと熊谷和徳、聞き知った曲を披露しながらも、予定調和などいっさいあり得ない驚異のライヴ空間。魂をぶつけ合うかのような2人の姿は本当に神々しかった! 永積タカシの登場でさらにスペシャルなステージになったことは間違いありませんが、仮にそのアンコールがなかったとしても、文句無しにベストアクトです!!
この日のセットリスト↓
01. Berne, Baby, Berne
02. Brain Training
03. 熊谷和徳 ソロ
03. Place To Be
04. Rhapsody in blue ~ Seeker
----------------------------
05. 深呼吸 with 永積タカシ
第2位 THE JACKSONS @MOUNTAIN STAGE 8/21
ソニックステージでキングを見終えた後、急いでマウンテンステージへ向かうと、ジャクソンズのステージはスライド上映中。そしてメンバー達が再登場し演奏されたイントロは、あのジャクソン5の「I Want You Back」。ギターカッティングと同時に横一列に並んだメンバー達が腰を落として決めのポーズで踊りだす。もうその瞬間からワクワクしっぱなしでしたよ。「ABC」、「Dancing Machine」、「Never Can Say Goodbye」、「I'll Be There」など名曲群がメドレーで演奏されて行く。伝統芸能としてのソウルショーの旨味たっぷり、それでいてとんでもなく瑞々しい。この新鮮味はいったい何なんでしょう?よく分かりませんが、ジャクソンズの音楽の持つ高揚感はまったく色褪せないと言わんばかりの大熱演に観客達も大盛り上がり。往年のファンから若い女の子達までみんな楽しそうに踊ってる。亡きマイケル・ジャクソンの「Wanna Be Startin' Somethin'」をファンキーに決め、最後は「Shake Your Body (Down to the Ground)」。随所にいかにもジャクソンズなポーズや踊りを散りばめつつ、極上のグルーヴと歌、コーラスで至福のエンターテイメント空間を作り上げて行く。それにしてもメンバーみんな若い!歌って踊って、そして観客を煽って、仕舞いにはステージを降りて端から端まで走り回り観客達と握手の応酬。素晴らしい!最後は踊りながらステージを後にして行きました。巨大なマウンテンステージを揺らしに揺らした天晴なステージでした!
まさかジャクソンズがこれほどまでに強力なソウル・ショーを見せてくれるとは!!最初から観れなかったのが悔やまれますが、仕方ないですね。なんてったって、裏でキングがやっていたんですから!
第3位 KING @SONIC STAGE 8/21
第3位はそのキング。パリス・ストローザー、アンバー・ストローザーの双子の姉妹と、その友人アニータ・バイアスによる女性トリオで、プリンスを始めロバート・グラスパー等、数々の有名アーティストからラヴコールを送られる話題のネオ・コーラス・グループです。ドリーミー且つネオなフィーリングたっぷりな極上コーラス・ワークにもうっとりでしたが、パリス・ストローザーが繰り出すトラックがまた不思議な浮遊感で堪らないものが有りましたね。「The Greatest」、「The Right One」、「The Story」、「Supernatural」など、デビュー作「WE ARE KING」収録曲を中心にしたセット、柔らかくゆるやかな、新感覚のブラック・グルーヴにただただ身を任せた極上のおよそ50分でした。ただ、あまりにも同じトーンが続きすぎて、フェス疲れした体にはもう少し刺激も欲しかったかな?なんて思ったりも。
第4位 JAMES BAY @SONIC STAGE 8/21
キングの時、やけに前の方に若い女の子(特に外国人の方々)がいらっしゃると思ったら、次のジェイムス・ベイを待っていたんですね。そしてキングが終わるや否や、さらに後方から若い女子達が詰め寄せてくる、なるほど〜、流石に人気者ですね!私は一旦ジャクソンズに抜けて、ジェイムス・ベイは途中から観たのですが、いや〜、格好良かったですよ!女の子がキャーキャー言うような格好良さはもちろんなんですが、私が言う格好良さは、そこはかとなく漂うそのカントリー風味や、スワンプ/バイユーなフィーリング。CCRの「Proud Mary」のカヴァーもやく似合ってました! あとこの彼、ソウルフルな歌声が注目されてますが、ギターソロもかなり良かったです。
第5位 HIATUS KAIYOTE @GARDEN STAGE 8/20
第5位はハイエイタス・カイヨーテ。日本にも何度か来日しているお馴染みのフューチャー・ソウル。相変わらず、アメーバのように形を変えながら、ジャズ、R&B、そしてアヴァンギャルドの狭間を揺らめくような異次元グルーヴ。そしてそのリズムをピタッと捉えつつフリーキーに歌う紅一点シンガー、ネイ・パーム。まるでB級映画の宇宙人のような衣装も含め彼女の存在感はハンパありませんでした。この夜、ガーデンステージという海辺の野外ステージで、ハイエイタス・カイヨーテから上原ひろみ×熊谷和徳に繋ぐリレーは、ホント至福でしたね。
以上が私のベスト5ですが、他にも、LARRY GRAHAM & GRAHAM CENTRAL STATIONとか、ELLE KINGとか、THE STRUTSあたりも良かったです。
その他で印象に残っているのは、かき氷、ソーキそば、雨、ぬかるみ、花火、放水ガール、などなど。今年も楽しいサマソニでした!
あ、フジロックのベストアクト、まだ書いてないし…。
第1位 上原ひろみ×熊谷和徳 @GARDEN STAGE 8/20
まさに神懸かりのステージ!!
アンソニー・ジャクソンとサイモン・フィリップスが健康上の理由で出演不可能となり、トリオ・プロジェクトから熊谷和徳とのデュオによる出演に変更となった上原ひろみ。まさかこれほどまでに素晴らしいとは!! いや、もちろん期待はしていましたよ。ですが、急遽決まったことですし、過去に何度か観た2人のステージと大きく違うことはないだろうと、そんな風にも思っていたんです。確かに曲目含めて大きく違うことは有りませんでした。ですが、上原ひろみのピアノ、熊谷和徳のタップ、この2人の魂のぶつかり合いは、圧倒的に”今”であり、まさに目の前で繰り広げられる「この日この場所でしか生まれない音楽(上原ひろみ談)」なのでありました!
1曲目、いきなり破格のスピード感で駆け抜ける「Berne, Baby, Berne」。まるでジェットコースターのようにうねりながら疾走する上原ひろみの鍵盤。それに絡み付くような熊谷和徳のタップはまるでパーカッションのように激しくリズムを刻む。躍動する2人の熱い熱いバトルは濃厚な魂の交歓となって夜空に舞い上がって行くかのよう。続く「Brain Training」では、上原ひろみが弦をミュートしてのベースプレイを披露すれば、それに熊谷和徳が愛嬌を感じさせながら呼応するなど、跳ねたリズと2人の超高度な丁々発止に舌を巻くばかる。さらに熊谷和徳による渾身のソロ・パフォーマンスから、まるで映画の一場面を観るかのようだったエモーショナルな情景描写に酔いしれた「Place To Be」。最後はこの2人と言えばこの曲、十八番の「Rhapsody in blue」。しかも途中に「Seeker」を挟むという新機軸。これはまさに全身全霊。この曲だけで30分近く有りましたからね。
ステージの中央にグランドピアノ、そしてそれを挟むようにタップを踊る舞台がしつらえてある。熊谷和徳はほとんど右側の舞台で踊り、常に上原ひろみとアイコンタクトを撮りながらの大熱演。(ちなみに左側の舞台は、上原ひろみの背中側になってしまうためか、ソロパフォーマンスの時にしか使いませんでした)。時にトリッキーな足技を絡めながら、踊り、舞い、リズムを刻む。そのリズムも、踊る姿も、もの凄くソウルフル!! 本当にこの人の溢れんばかりのソウル量には驚かされましたね。時折、舞台だけでは飽き足らず、タップを踏みながらその舞台を降り、上原ひろみに近づいては、彼女を煽るように、また彼女のソウルを浴びるように、ステージを踏みならず。上原ひろみもそれに応えるようにアグレッシブに鍵盤へ挑みかかる。そんな2人の熱きソウルの交わりに観客達も大興奮。上原ひろみが凄いのは言わずもがなですが、いやはや熊谷和徳、恐るべしですよ。
そしてサプライズはアンコール。ゲストにハナレグミこと永積タカシを招いての「深呼吸」。この曲は、上原ひろみが最近聴いて感動した曲だそうで、ライヴで共演披露するのはこれが初めてとのこと。この曲、良い曲ですね〜。永積タカシの暖かい歌声も素晴らしかったですし、上原ひろみのプレイもエモーショナルで最高でした。そして熊谷和徳のタップはこの上なくソウルフル。さらに後半は3人のパッションが向かうままのようなセッションとなり、歌とピアノとタップ、そして観客とのコール&レスポンス、全てが幸福感たっぷりに溶け合って行く。まるで天国にいるような心地よさ。いや〜、ホント素晴らしかった!!
いやはや、上原ひろみと熊谷和徳、聞き知った曲を披露しながらも、予定調和などいっさいあり得ない驚異のライヴ空間。魂をぶつけ合うかのような2人の姿は本当に神々しかった! 永積タカシの登場でさらにスペシャルなステージになったことは間違いありませんが、仮にそのアンコールがなかったとしても、文句無しにベストアクトです!!
この日のセットリスト↓
01. Berne, Baby, Berne
02. Brain Training
03. 熊谷和徳 ソロ
03. Place To Be
04. Rhapsody in blue ~ Seeker
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05. 深呼吸 with 永積タカシ
第2位 THE JACKSONS @MOUNTAIN STAGE 8/21
ソニックステージでキングを見終えた後、急いでマウンテンステージへ向かうと、ジャクソンズのステージはスライド上映中。そしてメンバー達が再登場し演奏されたイントロは、あのジャクソン5の「I Want You Back」。ギターカッティングと同時に横一列に並んだメンバー達が腰を落として決めのポーズで踊りだす。もうその瞬間からワクワクしっぱなしでしたよ。「ABC」、「Dancing Machine」、「Never Can Say Goodbye」、「I'll Be There」など名曲群がメドレーで演奏されて行く。伝統芸能としてのソウルショーの旨味たっぷり、それでいてとんでもなく瑞々しい。この新鮮味はいったい何なんでしょう?よく分かりませんが、ジャクソンズの音楽の持つ高揚感はまったく色褪せないと言わんばかりの大熱演に観客達も大盛り上がり。往年のファンから若い女の子達までみんな楽しそうに踊ってる。亡きマイケル・ジャクソンの「Wanna Be Startin' Somethin'」をファンキーに決め、最後は「Shake Your Body (Down to the Ground)」。随所にいかにもジャクソンズなポーズや踊りを散りばめつつ、極上のグルーヴと歌、コーラスで至福のエンターテイメント空間を作り上げて行く。それにしてもメンバーみんな若い!歌って踊って、そして観客を煽って、仕舞いにはステージを降りて端から端まで走り回り観客達と握手の応酬。素晴らしい!最後は踊りながらステージを後にして行きました。巨大なマウンテンステージを揺らしに揺らした天晴なステージでした!
まさかジャクソンズがこれほどまでに強力なソウル・ショーを見せてくれるとは!!最初から観れなかったのが悔やまれますが、仕方ないですね。なんてったって、裏でキングがやっていたんですから!
第3位 KING @SONIC STAGE 8/21
第3位はそのキング。パリス・ストローザー、アンバー・ストローザーの双子の姉妹と、その友人アニータ・バイアスによる女性トリオで、プリンスを始めロバート・グラスパー等、数々の有名アーティストからラヴコールを送られる話題のネオ・コーラス・グループです。ドリーミー且つネオなフィーリングたっぷりな極上コーラス・ワークにもうっとりでしたが、パリス・ストローザーが繰り出すトラックがまた不思議な浮遊感で堪らないものが有りましたね。「The Greatest」、「The Right One」、「The Story」、「Supernatural」など、デビュー作「WE ARE KING」収録曲を中心にしたセット、柔らかくゆるやかな、新感覚のブラック・グルーヴにただただ身を任せた極上のおよそ50分でした。ただ、あまりにも同じトーンが続きすぎて、フェス疲れした体にはもう少し刺激も欲しかったかな?なんて思ったりも。
第4位 JAMES BAY @SONIC STAGE 8/21
キングの時、やけに前の方に若い女の子(特に外国人の方々)がいらっしゃると思ったら、次のジェイムス・ベイを待っていたんですね。そしてキングが終わるや否や、さらに後方から若い女子達が詰め寄せてくる、なるほど〜、流石に人気者ですね!私は一旦ジャクソンズに抜けて、ジェイムス・ベイは途中から観たのですが、いや〜、格好良かったですよ!女の子がキャーキャー言うような格好良さはもちろんなんですが、私が言う格好良さは、そこはかとなく漂うそのカントリー風味や、スワンプ/バイユーなフィーリング。CCRの「Proud Mary」のカヴァーもやく似合ってました! あとこの彼、ソウルフルな歌声が注目されてますが、ギターソロもかなり良かったです。
第5位 HIATUS KAIYOTE @GARDEN STAGE 8/20
第5位はハイエイタス・カイヨーテ。日本にも何度か来日しているお馴染みのフューチャー・ソウル。相変わらず、アメーバのように形を変えながら、ジャズ、R&B、そしてアヴァンギャルドの狭間を揺らめくような異次元グルーヴ。そしてそのリズムをピタッと捉えつつフリーキーに歌う紅一点シンガー、ネイ・パーム。まるでB級映画の宇宙人のような衣装も含め彼女の存在感はハンパありませんでした。この夜、ガーデンステージという海辺の野外ステージで、ハイエイタス・カイヨーテから上原ひろみ×熊谷和徳に繋ぐリレーは、ホント至福でしたね。
以上が私のベスト5ですが、他にも、LARRY GRAHAM & GRAHAM CENTRAL STATIONとか、ELLE KINGとか、THE STRUTSあたりも良かったです。
その他で印象に残っているのは、かき氷、ソーキそば、雨、ぬかるみ、花火、放水ガール、などなど。今年も楽しいサマソニでした!
あ、フジロックのベストアクト、まだ書いてないし…。
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