柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

破綻

2009-07-09 08:12:23 | Weblog
中国首相がサミット行かずに引き返した、理由はチベットの内紛。漢民族が暴徒化しているという報道です。漢民族?これは支配側ですよね。石原慎太郎が、この人は筋金入りの中国嫌いですが、よく例に出すチベットでの人権蹂躙問題です。火種はくすぶり続けているというわけですが、ウイグル族が反乱したのではなく漢族が?つまり、先住民の反抗に業を煮やして新入者が破壊行為に出ているの図ですか。「封ずるほどに噴き出す中国少数民族問題」と新聞は括っています。力で封ずれば力で戻される、が世界の、就中、中国本国の歴史です。中国の文化だと言ってしまえばそれまでですが(前王朝を根絶やしにして天下を獲る易姓革命の国)、力では抑えきれぬものなのに、です。スペインが中南米で無茶やったように、アメリカがインディアンを殺し追っ払ったように、先住民を征服殖民化するは人類のスタンダードなのでしょうが、さて中国、世界の大国を自称しておきながらいつまで力の原理を振り回すのでしょうか。不細工ですね。
 13歳の息子が43歳の父親を殺す。成績のことでよく怒られた、頭を殴られたから、だそうです。新聞記事だけです、詳細は週刊誌で、なのですが何だかもうこの手の事件には食傷気味ですね。なんとも嫌な世の中ではあります。79歳の母親が目の不自由な(手のかかる)同居の59歳長女を撲殺して、よく覚えてないなんて言ってます。どちらの家庭内のことです、親殺し子殺しです、勝手にやればいいのでしょうが、外野がそういう気分になること事態が異常なのでしょうね。皆驚かなくなって。殺伐。そういう言葉を前に出してため息つけばいいのでしょうが、でも、こういう事件は大昔からあったことでしょうし、どれだけ法律が厳しくなってもなくならない事件でしょう。数が多い。実際に一般の目に触れる機会が多くなってはいるのでしょうが、数として本当に増加しているのでしょうか、親殺しや子殺し。愛憎が昂じて捩れて・・なんて小説風に解説すればそれで納得したりする、いわば別世界の出来事なのですが、そうでもなくなっているのでしょうか。どの家族にもあるスイッチ。誰かが押すか、何かの弾みで入るか。自分の精神構造にそういえばそれだけ確たる保障などないことにも気づきますか?誰の心にもある、破綻破壊へのスイッチ。どこにあるか、認識していますか?こうすれば安全と、わかっていますか?ちょっと手をあげただけでバチンと入ったりして。ううむ。
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2 コメント

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ジレンマ (バスケット1年後輩)
2009-07-09 09:43:25
人類の進化の歴史で大脳辺縁系は消滅しませんでした。大脳が大きくなって理性という抑制系は進化しましたが、、、一人の女と二人の男しか地球上にいなかったら、必ず男同志殺しあいになるように、過去から未来永劫、人類いや生物には平和は訪れないでしょう。辺縁系を捨てるということは、きっと進化がストップして絶滅することになるでしょう。悲しい性です。常に勝者であることも常に勝者であることと同様につらいことでしょうに。
バスケット1年後輩様へ (書翰子)
2009-07-10 15:17:31
ご意見有難うございました。中国で繰り返された易姓革命がどうして日本で起こらなかったか。天皇と皇帝、将軍の違い、質の違いで説明されることが多いです。もちろんそれは文化の違い、民族性の違いに繋がるのですが。日本でも南北朝時代のように「争った」時期がありましたが中国のそれとは比べ物になりません。天皇は支配者ではなく、祭祀者だからだという説明が一番単純明快ですか。争って奪うという地位では元々ない。民草のために祈り祭る天皇の下に等しく民草は生きていたという図です。理性による抑制は、国民文化と知恵の賜物なのでしょう。辺縁系の生々しさを抑制する力は、脳の容積や構造に差がない以上、こういうところに律速されるのでしょう。賢者は歴史に学ぶという箴言があります。つまりどう抑えるか。湧き上がる怒りをどう抑えるか。殴り虐げ弄り陵辱しそして殺戮する欲望をどう抑えるか。10人人間が残る場面設定で、男1人女9人の組み合わせ以外は、少なくとも男女同数になるまで男は殺しあうなんてことよく言います。よく理解できます。この体の底に植えつけられている生の感情をどう抑えるか。人の振り見て我が振り直せなんて平べったい話じゃないんですが、悲しい性なのですが、何とかならんかい?と思うわけです。今後ともよろしくお付き合い下さい。

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