柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

幸せ

2008-12-31 08:55:11 | Weblog
外に出ている子供たちが帰郷して家の中が一気に雑然とする正月モードです。どちらのご家庭もそうでしょうか。うちはまだ孫がいませんから雑然さの程度もまだかわいいものでしょうが。昔話をし始めたら年取った証拠だなんて言いますが、結構、歳取ることを全く厭いません。40歳代の頃には早く50歳になりたいと思い、今は早く60歳になんて思う偏屈ですからこの辺りは皆様とはきっと違いましょうが(64歳になったら、待ってましたとばかりにビートルズの When I'm 64 を唄いたいなんて思ってます、つまり64歳までバンドやるつもりです、いやもっと正確に言えばバンドのメンバーの誰かが欠けるまで、です)。女房と子供の小さい頃の話をするのもなかなかしみじみしていいものです。それに当の本人が混じる、本人の意見感想を聞く、これもまた一興。こういう時間を持てるのも幸せの一つなんでしょうね。そうも思います。やがて子供たちがそれぞれに所帯を持って孫を連れてきて、なんて場面になるんでしょう、そういう時も女房と笑っていたい。歳を取るということは女房への感謝の気持ちが膨らむことなんでしょうか、少なくとも私の場合は明らかに正比例です。と、こういうことを照れずに言えるのも歳を取った証拠でありましょう、そしてそれを嫌と思わないわけです。悪くないですよね、歳を取るのは悪くないですよ。そう思います。
 昨日、年末押し迫ったこんな時期に、ひょんなことをきっかけにして昔広島で勤務医していた時分に組んでいたバンド(これもビートルズバンドですが)でもう一度やろうという話になって、うち一人は神戸在住、わざわざ広島までやっきてのイベント、92年に私が当地に帰ってくるのを機に離れて来初めてやるイベントを広島でやりました。16年ぶり。昔取った杵柄でもありまた曲がビートルズですから体に馴染んでいることもあり、パフォーマンス自体はそこそこだったのですが、いえ、言いたいのは、メンバー4人なのですが、それぞれ女房連れて、子供を連れて来ていたんです。それが何だか嬉しかったということなんです。他のメンバーは私より若いので子もまだ小さいのですが、中学生小学生なんてのを連れてくる、子供におやじの遊びを見せる。大仰に抽象論振り回すつもりはありません、単に家族の前で遊んでいるというこの光景がいいなと思ったのでした。私は当地で遊び初めて11年ですが、子供の小さいうちは手伝わせましたし、何より諸事一般差し繰り仕切るのはずっと女房でした。私にとっては女房子供の前でというのは通常のことなのですが、他のメンバーも皆家族連れてくるというのが何ともいい風景に思えたのでした。かといって、旦那衆のお稽古事の発表会になったんじゃぁなりませぬ、きちっとしたものを聞いてもらわねばなりませぬ、聞きに来て貰っている人は関係者ばかりじゃありませんから。そっちは汗かいて一杯いっぱいだったのですが、16年の年月は白髪を増やしただけではないことよのうなんて神妙な気分になったりしてました。だから、歳を取るの悪くないんですよね。
 今年も多くの方々にお付き合いいただき有難うございました。駄文拙文ながら読んでいただけているという思いがあればこそ長く続けていくことができています。間違い、思い違い、偏り、思い上がり、独り善がり等々、書翰子の足らず欠ける点枚挙に遑のないことではございますが、こういう偏屈もいるのだのうと世の中の多様性雑多さのご認識の一助になりますれば幸甚に存じます。明年もよろしくご交誼賜りますようお願いいたします。どうぞよいお年をお迎え下さい。
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