柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

現場

2011-03-25 08:06:21 | Weblog
ガソリン料金どんどん上がります。場面が場面ですから、こっちにはそれほど風が当たらないのですが、菅さん昔はあれだけ口をきわめて怒鳴ってましたよ、ガソリン税が、その何十年も続いている暫定税が元凶なんだ!って。この財源難の雨嵐の中、ガソリン税切れないですねぇまさか。そう言えば、菅さん、ぷっつりTVに出てこなくなったですね。全部東京電力の所為にして逃げてるんでしょうか。
 新聞の片隅にNZ地震の続報が載ってました。ああ、吹っ飛んだ事件のその一つでしたねこれも。何十人も行方不明だったのが、今は不明が二人にまで減っているようです。つまり何十人も亡くなった大事故ではあったわけですが、なにしろこっちは二万人規模ですから。仕方ないですか。マスコミの取材が一気になくなって、この辺りの虚無感も辛いことであったでしょうね、追い回されてた遺族の方々には。
 原発事故現場での二次災害、出てしまうことではあるのでしょうが果たして出ました。高線量被曝です。東海村の事故ではこれで亡くなったのでした。TVで新聞で担当記者や科学部記者や専門家が待ってましたとばかりに非難してます。だから言っただろう?あれだけ注意しろって。安全を十二分に確保してこその復旧作業だろう?はいはい。安全地帯であれこれ言うのは簡単でござい。被曝した3人は東電の下請け業者だったそうで、これも何だか悲しいと言うかどう言うべきか。もちろん工事のどれもこれもを東京電力で賄えるものでもないのでしょう、あの工事はその業者が請け負ってたことであったのでしょう。が、こうなってしまうと世間は(マスコミは)一億総正義の味方、総桃太郎侍ですから、許さん!!です。もう一つ、あの宇宙飛行士のような防御服は放射線を遮蔽しないんだそうです、外から降って来るヤツだけを通さないだけなんですって。ええ?ただの雨合羽かい?これもびっくり。現場はこんなことです。危険だけどやれと言われたからやる。そういう需要と供給だけです。ここで嫌と言ったら次の仕事がなくなる。そういう動機です。そこのところの単純さをわかってるのか、専門家達、大マスコミ達。 
 放射線被害について昨夜の「クローズアップ現代」に出ていた学者がやっといいこと言ってましたよ。こんなこと言ったのはこの人が初めてでしょう。言いました、我々がチェルノブイリ事故で知ったことは、外部であれ内部であれ被曝の影響は子供に出るのだ、大人にはあれから25年も経っているが癌の発症が多いというデータはないのだ、だから子供にだけ注意すればいいことだと。直ちに影響はないとか、一年飲み続けても許容量内だとか、胸部X線検査何回分くらいだとか、そんな比較しかしない、できない学者や専門家や各局の担当記者とはくっきり違いました。こういう見解を、こういう指示を待ってるんでしょうにみんなは。大人は大丈夫だ。もっと乱暴に言ったらいいんです、今更年寄りがグジャグジャ言うんじゃない、あんた達はあとは死ぬだけだ、被曝の影響を怖れるほどに寿命がないんだから。子供だ、幼児だ、赤ん坊だ、守るべきは!そうはっきり言えばいいですね。実際にそうなんですから。この人を今後各局が使えばいいです、この見解を中心に据えればいいです。そう思いました。
 
コメント
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