柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

恬淡

2011-03-31 08:18:29 | Weblog
読売朝刊一面の写真、これだけで泣いてしまいます。両親を亡くした4歳女児の写真です。こういう子たちが多くいるんでしょうね。これも現実であります。
 原発事件、東電の会長が初めて顔を見せました。賢そうな爺さんです、雛段(晒し場とも言えますか)に並んで立つとこの人が小さいのか隣のおっさんのガタイがでかいのか、見事な凸凹で笑うことでしたが。言葉を選びながら上品にという印象でしたが、これがこの人の物言いなんでしょうが何だか人ごとのように聞こえました。えらく爺さんなので、例えば息子の不始末を謝ってる父親という風情すらあり、さらりと流れ過ぎという物足りなさです。具体的にはごめんなさいが少ないんですね。平身低頭しなさいとは言いません、そこはその人ひとの性格ですから、でも十のうち七は謝らねばなりますまい。しれっとし過ぎ。そういう第一印象です。そして新聞も書いてますが、廃炉に未練、ですか。建屋(これをたてやと読むこと初めて知りました、そもそもこの単語は業界用語なんでしょうね、一般には使いませんよね)ごと吹っ飛んでいる、海水でばちゃばちゃになってる機械を修繕もくそもないでしょう。でも賠償のこと考えるとこれ膨大です。原発の再興にかける金が・・です。現実問題に苛まれる心情がのぞきました。辞任で事は済みませんが、辞任でしょうねぇ。
 天皇皇后両陛下が東京武道館に避難してきている被災者達を見舞われたとの報道です。このお心です。大御心です、おおみこころです。いつものことですが、連中の前に座られてお話になります。彼らをどれほどに励ますことでしょうかと感動します。私はこっちに強くバイアスのかかった男ですので、こういう感じ方は強すぎるのかもしれませんが、が、こういうお立場でありこういう存在であられる、平たく且つ失礼を顧みず言えばこれがお仕事のお方がきちんと民草をいたわっていかれる。このお気持ちです。有難いことと思うのです。こういう関係こそが日本のだと思うのです。国体です。・・少しきつい流れでしたか。すみません。
コメント
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