memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

北東航路を実証   北極海

2009-09-19 06:16:28 | 海事
ドイツ・ベルーガ社の船舶がこのほど実証を達成、ロシアのオビに入港した、この企画の達成は世界初。(BELUGA NES 9月9日)
多目的重量物運搬船 MV “Beluga Fraternity” と MV “Beluga Foresight” は無事シベリアの目的地に入港した。9月7日、重量のあるプラント設備のモジュールを積んだ2隻の船はオビ河デルタのNOVYY港に投錨した。ブレーメンを根拠地とするプロジェクト設備や重量物運搬をおこなうベルーガ海運 Beluga Shipping GmbHはこれまで達成されていなかった商業船によるアジア~欧州航路を成功裏にはじめて達成した。MV “Beluga Fraternity” は7月23日にまた姉妹船の MV “Beluga Foresight” はそれに5日遅れて韓国の蔚山港を抜錨、北方航路と呼ばれる海にウラジオストックでの検問を受けた後に入った。これまでにこのルートに無いった商業船は無い。

現在ひとつで200トンのモジュール44個は、本船装備のクレーンでバージ積み下ろし中で、その後は、Surgutまで運ばれる。この作業ののち両船は欧州に向かい、残りの3500個の木箱入りの建設部材をロッテルダム港に届ける。上席船長のAleksander AntonovとValeriy Durov船長が目的地に入港したのち、「通常では無い海域の伝説の北方航路を通行し繊細な貨物を、無事運ぶことが出来たことを誇りに思いまた喜ばしいこと」とベルーガ社CEO社長のNiels Stolberg は語った。「北方航路の利用が無事故で行えたことは我々の非常に綿密な準備とそれに加えて各方面の協力、信頼できる気象担当や乗組員の努力と協力によるものだ」

東シベリアおよびもっとも北にあるサンニコフ海峡とヴィルキジキ海峡通航にあっては2隻のベルーガ船はロシアのATOMFLOTの砕氷船“50 let Pobedy”および“Rossia”と船団を組んだ。
小さな氷山や氷原を安全に航海。ベルーガ社は次の航海を2010年にも行う事を計画、たぶんその際には新しい超重量物運搬船のベルーガ-P級を投入予定という。この船は今秋完工の予定。

 また毎日新聞も簡単にこの記事も伝えている。【ベルリン小谷守彦】北極海のシベリア沖「北東航路」を経由し、ドイツの貨物船2隻が今月上旬、韓国・蔚山からロシアのオビ川河口のヤンブルク港にたどり着いた。貨物船を運航する「ベルーガ海運」社(独北部ブレーメン)によると、北東航路の欧米商用船の航行は初めてで、地球温暖化で北極海の氷が急速に解けているため夏季の航行が可能になったという。北東航路はアジアと欧州を結ぶ最短の新航路として将来性が注目されている。2隻は今後、積み荷の一部を降ろし、ノルウェー北岸を経てアムステルダムを目指す。

>>>このドイツの会社BELUGAは様々な挑戦を行う会社だ。先には省エネのためのタコによるSKYSAIL実用化試験を行った。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿