だいぶ旧聞な話ですが、ロンドンオリンピックの男子走り幅跳びは、英国のラザフォード(Greg Rutherford)が優勝しました。
英国の選手ですから黒人の選手も多いんですが、彼は白人選手です。
8m31cmという成績は、あまりいい記録とはいえませんが、彼のこの大会における2番目にいい記録の試技ですら2位の選手より上ですから、これって完勝といっていいのでしょうね。
それにしても、カール・ルイスや世界記録保持者のパウエル、キューバのペドロソのようなすごい選手がいた80年代や90年代あたりと比較すると、やはり幅跳びも人材不足なのかなと思えます。ちなみにラザフォードの今シーズンベスト(競技時の世界ベストでもあり)の8m35cmという記録は、かのビーモン(彼も黒人です)がメキシコオリンピックで出した世界記録の前の世界記録と同じです。そういう意味では、シーズンベストに近い記録を出したラザフォードの勝利は順当なのですかね。
ところでビーモンの前の世界記録も、実はメキシコシティでのものだったんですね。そういう意味で言うと割り引く必要はあるのかな。ご存知のとおり、高地は空気抵抗が少なく引力も若干弱いので、跳躍種目はいい記録が出やすいとされます。その記録を出したのはソ連の選手テルオバネルシアンという人で白人です。名前からするとアルメニア系ですかね。彼は、地元アルメニアのエレバン(当時はもちろんソ連領)でも世界記録(8m31cm)を出しています。
ついでながらに書いておくと、こんなことは読者の皆さまはとっくにご存知でしょうが、アルメニア人は名前の語尾が「…アン」という人が多いですね。サローヤンとかハチャトゥリアンなど。
フィンランド人は「…ネン」が多く、「…-ニ」という人はイタリア人である、「…ッチ」はクロアチア系だなんてことも知っていて損はないかもしれません。特徴のある名字というのはほかにもいろいろあります。
で、白人でオリンピックの走り幅跳びで金メダルとった人って記憶にないなあと思って調べると、白人の金メダリストは1980年のモスクワオリンピックでの東ドイツのドンブロウスキー以来であることが分かりました。以後、84年から96年まではカール・ルイスが4連覇、00年はペドロソ、04年は米国のフィリップス、08年はパナマのサラディノです。やはり黒人は走り幅跳びにも強いんですね。短距離走と走り幅跳びは両方強い選手というのもけっこう多いですよね。
なお、ドンブロウスキーの記録は8m54cmでかなりの成績です。めったなことは言いませんが、彼にもドーピングの疑惑はあったのでしょうか。
また、72年、76年とも米国選手が優勝しており、やはり黒人です。
今回のオリンピックは、銀メダルのワットもオーストラリアの選手で白人です。銅メダルは米国の選手(黒人)ですが、けっきょく米国がいまひとついい選手を出せないでいるということなのかもしれません。なお、北京大会金メダリストのサラディノは予選落ちしています。
下に、1968年のメキシコシティ大会からロンドン大会までの男子走り幅跳びの金・銀・銅の記録と世界記録を表にまとめてみました。やはり80年代から21世紀初頭が走り幅跳びの1つの黄金時代だったようです。
三段跳びなどは英国のエドワーズが世界記録を持っていて彼も白人です。
聞いた話によると、短距離で黒人が強いのは事実だが、それは黒人一般が強いというより、何とかという部族のみが強くて、世界的な選手のルーツというか淵源を求めていくとその部族にだいたいにおいて行き着くのだそうです。走り幅跳びはどうなんでしょうか。
短距離が黒人が圧倒的に有利というのは事実ですし、それは走り幅跳びも同じですが、短距離よりは白人でも戦える余地がある…ということなのかもしれません。
英国の選手ですから黒人の選手も多いんですが、彼は白人選手です。
8m31cmという成績は、あまりいい記録とはいえませんが、彼のこの大会における2番目にいい記録の試技ですら2位の選手より上ですから、これって完勝といっていいのでしょうね。
それにしても、カール・ルイスや世界記録保持者のパウエル、キューバのペドロソのようなすごい選手がいた80年代や90年代あたりと比較すると、やはり幅跳びも人材不足なのかなと思えます。ちなみにラザフォードの今シーズンベスト(競技時の世界ベストでもあり)の8m35cmという記録は、かのビーモン(彼も黒人です)がメキシコオリンピックで出した世界記録の前の世界記録と同じです。そういう意味では、シーズンベストに近い記録を出したラザフォードの勝利は順当なのですかね。
ところでビーモンの前の世界記録も、実はメキシコシティでのものだったんですね。そういう意味で言うと割り引く必要はあるのかな。ご存知のとおり、高地は空気抵抗が少なく引力も若干弱いので、跳躍種目はいい記録が出やすいとされます。その記録を出したのはソ連の選手テルオバネルシアンという人で白人です。名前からするとアルメニア系ですかね。彼は、地元アルメニアのエレバン(当時はもちろんソ連領)でも世界記録(8m31cm)を出しています。
ついでながらに書いておくと、こんなことは読者の皆さまはとっくにご存知でしょうが、アルメニア人は名前の語尾が「…アン」という人が多いですね。サローヤンとかハチャトゥリアンなど。
フィンランド人は「…ネン」が多く、「…-ニ」という人はイタリア人である、「…ッチ」はクロアチア系だなんてことも知っていて損はないかもしれません。特徴のある名字というのはほかにもいろいろあります。
で、白人でオリンピックの走り幅跳びで金メダルとった人って記憶にないなあと思って調べると、白人の金メダリストは1980年のモスクワオリンピックでの東ドイツのドンブロウスキー以来であることが分かりました。以後、84年から96年まではカール・ルイスが4連覇、00年はペドロソ、04年は米国のフィリップス、08年はパナマのサラディノです。やはり黒人は走り幅跳びにも強いんですね。短距離走と走り幅跳びは両方強い選手というのもけっこう多いですよね。
なお、ドンブロウスキーの記録は8m54cmでかなりの成績です。めったなことは言いませんが、彼にもドーピングの疑惑はあったのでしょうか。
また、72年、76年とも米国選手が優勝しており、やはり黒人です。
今回のオリンピックは、銀メダルのワットもオーストラリアの選手で白人です。銅メダルは米国の選手(黒人)ですが、けっきょく米国がいまひとついい選手を出せないでいるということなのかもしれません。なお、北京大会金メダリストのサラディノは予選落ちしています。
下に、1968年のメキシコシティ大会からロンドン大会までの男子走り幅跳びの金・銀・銅の記録と世界記録を表にまとめてみました。やはり80年代から21世紀初頭が走り幅跳びの1つの黄金時代だったようです。
三段跳びなどは英国のエドワーズが世界記録を持っていて彼も白人です。
聞いた話によると、短距離で黒人が強いのは事実だが、それは黒人一般が強いというより、何とかという部族のみが強くて、世界的な選手のルーツというか淵源を求めていくとその部族にだいたいにおいて行き着くのだそうです。走り幅跳びはどうなんでしょうか。
短距離が黒人が圧倒的に有利というのは事実ですし、それは走り幅跳びも同じですが、短距離よりは白人でも戦える余地がある…ということなのかもしれません。