ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

郡ダム

2021-02-20 04:42:34 | 千葉県
2016年2月21日 郡ダム
2021年2月18日
 
郡ダムは千葉県君津市郡の小糸川水系郡川にある千葉県企業局が管理する工業用水目的のアースフィルダムです。
戦後の復興を受け千葉県企業庁は東京湾臨海部での工業用地開発を進め、いわゆる京葉臨海工業地帯が形成されます。昭和30年代に入ると開発の手は千葉市以南まで広がり、開発に合わせて工業用水道の整備も進められ工水専用ダムとして1964年(昭和39年)に山倉ダムが、1969年(昭和44年)に豊英ダムが建設されました。
郡ダムは木更津南部から君津、富津地域に工業用水を供給する木更津南部工業用水道事業の調整池として1972年(昭和47年)に竣工しました。
同水道事業は小糸川上流の豊英ダムを水源としいますが、渇水期には十分な用水需要を賄えない懸念がありました。そこで富津市の湊川取水場で取水した水を流域変更して郡ダムで貯留し、渇水期に小糸川に放流することで用水供給の安定化を図っています。
郡ダムは郡川での集水はほとんどなく、いわゆる河道外貯留ダムとなります。
運用開始以降長らく千葉県の外庁である千葉県企業庁が管理運用を行ってきましたが、2015年(平成27年)の組織変更により千葉県企業局が管理を引き継いでいます。
 
郡ダムには2016年(平成28年)2月21日に初めて訪問し、2021年(令和3年)2月18日に再訪しました。 
掲載写真にはそれぞれ撮影日時を記載してあります。

君津市郡で国道127号線から県道298号に入ると正面に郡ダムが見えてきます。
こちらは初回訪問時の写真。
朝霧がかかり幻想的な眺めとなっていました。
さすが、県管理のダムということで堤体やダム下はきれいに刈りこまれています。
外見からはわかりませんがダムの遮水は傾斜コア方式が採用されています。
(2016年2月21日)
 
左岸の余水吐導流部。(2016年2月21日) 
 
こちらが余水吐。(2021年2月18日)
 
ダムサイトの駐車場わきのダムの説明版。(2021年2月18日)
 
千葉県企業局のダム管理事務所。(2021年2月18日)
 
上流面インクラインの巡視艇。(2021年2月18日)
 
この下に取水設備があるようです。(2021年2月18日)
 
天端から下流面
ダム湖を周回する遊歩道が整備され、2車線幅の天端もその一端となっています。
(2021年2月18日)
 
ダム下の様子(2021年2月18日)
 
右岸から下流面
堤体は地山を挟んだ先まで続き、堤頂長は720.5メートルにも及びます。
(2016年2月21日)
 
ダム湖は総貯水容量400万4000立米。
関東の大学から氷上スキ―競技会場に使わせてほしいという申し出があるようですが、現在のところ、釣りやボートなど湖面利用は一切認められていません。
(2021年2月18日)
 
上流面の護岸にははスラグ(鉱滓)が使われています。
郡ダムの建設時期から見て川崎製鉄(現JFEスチール)千葉製鉄所のスラグが使われているようです。
(2021年2月18日)
 
0666 郡ダム(0231)
千葉県君津市郡
小糸川水系郡川
 I
38.2メートル
720.5メートル
4004千㎥/3880千㎥
千葉県企業局
1972年


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