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鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

ジュネーブ国際コンクールで優勝した萩原麻未のCDがない

2013-01-09 | Weblog
 先日、題名のない音楽会でピアニストの萩原麻未が出演していい演奏を聴かせてくれたので、萩原麻未のCDを買おう、とCDショップを2、3見て回ったが、どこにも萩原麻未のCDは置いてなかった。題名のない音楽会の会場ロビーでCDを販売していたので、萩原麻未のはないのか、と聞いたが、「ない」と言われ、不思議に思っていたのだが、街のCDショップにもない、ということはこの世に萩原麻未のCDはないのかしら、と思った。2010年11月のジュネーブ国際コンクールのピアノ部門で日本人として初めて優勝したというのに演奏のCDがないなんてことがあるのかしら、と思った。
 のぞいたCDショップは溝の口と渋谷のTSUTAYA、それに東京・銀座の山野楽器店で、置いてないということはまずどこにもない、ということだろう。山野楽器店では2009年にヴァン・クライバーン国際コンクールで日本人として初めて優勝した盲目の辻井伸之のCDは50種類くらい並んでいた。辻井伸行より、本格的なクラシックのピアニストであると思われる萩原麻未のCDがないとは一体、どういうことなのだろうか、と不思議に思った。少なくとも、萩原麻未が受賞した当座は新聞、テレビで大いにもてはやされ、アニメの「のだめカンタービレ」の主人公にキャラクターが似ている、とかで話題になっていた。その後、東日本大震災が起きて、早くも忘れられた存在となってしまったのだろうか。 
 で、ネットで「萩原麻未、CD」と入力して検索してみたら、わずかに萩原麻未がジュネーブでの国際コンクールで受賞した際のDVDとベートーベンのピアノ協奏曲の演奏を萩原麻未が担当しているCDの2つが見つかった。後者はどこかの交響楽団がメインのもので、萩原麻未がそれに助奏しているに過ぎない、というもので、萩原麻未をクローズアップしたものではない。
 一体、CDを制作する際にいかなるプロセスを経て、発売に至るものなのだろうか。日本の歌手の場合はプロダクションなり、プロモーターなりがいて、売れると判断されればCDが作られ、販売となるのだろうが、海外に居住して全くフリーで演奏活動している萩原麻未のような場合は、まず日本のCD制作会社との接点がないので、そうした話が来ることもないだろう。だれか、奇特なスポンサーみたいな人でもいて、制作コストをすべて負担するから作ってくれ、とでも言い出すようなことがあれば、陽の目をみる、ということなのだろうか。奇特な人が現れない限り、CDが発売されるということがないのだろうか。
 音楽の世界のシステムなり、慣行といったものを全然知らない素人がいくら想像しても詮無いことかもしれないが、一ファンとしてはなかなか理解できない。いくらいい演奏をしても、それがファンなり、音楽愛好家の家で奏でられるようになるのにはいくつかの壁がある、とうことなのだろうか。どこの世界にも実力だけでは物事は進まない、様々な仕来たりとか、顔みたいなものがあるが、こと音楽の世界だけはそうではに、と思いたかったのに残念なことである。
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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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同じ様な状況で… (通りすがり)
2013-03-02 01:05:00
似た感想を持ちました、価値のある物は評価と対価を受ける…
ラジオでの雑談ですらCD化される昨今探せども見当たるのはDVDのみだったので音源としての発売を望みたいです
また数多あるジャンルとアーティストの作品が流通している中
この演奏を聴きたいと食指が動かされ切望している自分に驚きました

今後の活躍と発展に期待したいです。
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