鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

コロナウイルス菌は零下ゼロで最も活発になる、3週間ではなく来年2月まで感染防止に全力を挙げるしかない。

2020-12-10 | Weblog

 9日の全国のコロナウイルス感染者数は2811人、重症者は55人といずれも過去最高を記録し、コロナウイルス旋風は日を追って吹き荒れており、このままでは1日の感染者数は5000人突破も視野のうちに入ってきた。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は同日の衆院厚生労働委員会で, 感染状況が2番目に深刻な「ステージ3」相当の地域については「人の動き、接触を控えるべき時期だ」と述べ、観光促進事業(Go to Travel)を一時停止すべきとの認識を示した。また尾身会長は先に政府がいまのGo to Travelを来年6月まで延長するとの方針を発表した際に分科会には諮問されなかったことも明らかにした。菅首相らが一向にGo to Travelに歯止めをかけないのを憤ってのことで、政府のコロナウイルス対策が置き去りにされていることを物語っている。

 なかでも自衛隊が看護士を派遣した北海道・旭川市での感染ぶりの現状はいまにも医療崩壊が起きかねない状況となっている。大阪でも似たような状況になりつつあり、こうした医療崩壊は全国に広がり始めている。いつかテレビに出演した医療専門家が「コロナウイルス菌は気温が零下ゼロになると一番活発になる」と語っていたが、全国的にはいまはまだ12月初旬で気温が零下にまではいっていない。本州よりはるか北の北海道ではすでに零下に下がっており、一足早くコロナウイルス菌が猛威を振るっているものと観測される。ということは北海道で起きていることはこれから来年2月にかけて本州では一層、感染が広がっていくことが予想される。だから3週間でなく、少なくとも来年2月まで万全でコロナウイルス感染防止に全力で取り組んでほしい。

 先月30日に東京都は感染者数が311人であり、この時小池知事は「PCR検査数が5100件」と語っていたが、これを全国ベースにするとわずか4万4千件にしかならない。いかに休み明けとはいえ、これだけ感染が広がっているのにいかにもPCR検査数が少ない。政府、都道府県の重症者数の基準がマチマチであるとはよく指摘されていることだが、PCR検査のカウントについても同じようなことが言える。いまだにPCR検査を実施するにあたって市町村の保健所が権限を握っていて、1日のPCR検査の実施件数については数字そのものが統一されて発表されたことがない。東京都などはいまだにFAXでやり取りしているのではなかろうか、と思われる。いうまでもなくコロナウイルスの感染防止にあたってはPCR検査の実施は1丁目1番地である。その実施、及び結果のリアルタイムでの把握、さらには発表をまず第一に心がけてほしい。

 この春に一時、もてはやされたスマホで個人登録し、行動先を追跡し、コロナウイルスで感染した場所に行っていた場合はPCR検査を受けるよう勧めるアプリが紹介されたことがあった。それがいま全く言及されていないが、一体どうなったのだろうか。いま医療崩壊が起きかねないような状況のいまから、そのアプリを活用することはできないものなのか、アプリに問題があったのなら、改良して活用できないものか、関係者に再度研究をお願いしたいものだ。コロナウイルスの感染防止にはまずは感染者を突き止め、感染拡大を図るしかない。それにはPCR検査の拡充を図るしかない、と思う。

 

 

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