世界変動展望

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STAP論文の不正認定 過去にも似た事例、処分は

2013-02-28 00:37:21 | 社会

改ざんや捏造(ねつぞう)など不正行為が認定された科学論文は、理化学研究所小保方晴子ユニットリーダーによるSTAP細胞論文以外にも数多い。多くの場合、論文は撤回され、責任者は免職など厳しい処分を受ける。 

「若い研究者が画期的な成果を上げたが、捏造だった」という流れが今回の事例とよく似ているのが、2000年から03年にかけて、米ベル研究所の若手研究者が起こした事件だ。

 20歳代の研究者が高温超伝導の研究で科学誌「ネイチャー」や「サイエンス」に次々と論文を発表。「ノーベル賞確実」と称賛された。しかし、世界中の誰も再現できず、データに不自然な点も多数指摘された。調査の結果、計63本もの論文はすべて撤回、研究者は解雇された。調査のきっかけになった「再現ができない」「データが不自然」という指摘はSTAP論文と共通する。

 日本では05年、大阪大医学部の6年生が主執筆者となり米医学誌「ネイチャー・メディシン」に発表した論文で、実験データが捏造だったことが明らかになった。論文は撤回された。学生は倫理教育プログラムを受け、教授2人が停職処分になった。

 万能細胞を巡る捏造では、04年に韓国・ソウル大教授が「サイエンス」に発表した論文事件が有名だ。

 「ヒトのクローン胚(はい)からES細胞を作った」という内容で、世界初の成果として大きな関心が集まったが、翌05年に捏造が発覚した。執筆責任者の教授は罷免(ひめん)、他にも教授6人が停職や減俸などの処分を受けた。

 組織ぐるみの大量不正もある。東京大の分子細胞生物学研究所教授のグループが1996~2012年に発表した論文計43本で画像の切りばりや使い回しなどの不正の疑いがあると、昨年12月に東大調査委が中間発表した。教授は辞職した。一連の研究には約15年間で30億円以上の公的研究費がつぎ込まれていた。

 04年にノーベル医学生理学賞を受けた米国のリンダ・バック博士らは、01年にネイチャーに発表した論文を7年後に取り下げた。実験データと論文の内容に不一致があるという指摘を受けて、調査委が不正の有無を調べていた。ただし、ノーベル賞受賞は取り消されていない。(中村通子)

朝日新聞

2014.4.1

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