8月7日で日本分子生物学会が東大に対して加藤茂明事件の調査内容公表を再度要望した[1]。過去に2度要望したが東大は無視している。加藤事件は先月予備調査で43編の論文を捏造等により撤回の必要があると認定され、報道された。しかし調査内容の詳細は公表されていない。日本分子生物学会は報道はあるものの正式な公表がないのでまだ要望を満たしていないと判断したようだ。要望書を見ると加藤が不正を実行しておらず責任は監督の不備に留まるという言及等を疑問視しているようだ[1]。
時間の問題で公表されると思うが、時間がかかりすぎる。先週のフライデーの報道によると予備調査では不正の実行者も認定されているようだ。群馬大のH.K.などの不正の責任は免れない。
それにしても今回を含めて3度も学会が公式に調査結果の開示等を要求し、何度も大学がそれを無視するのも珍しい。基本的にだんまりというのは日本流かもしれないが、よくないと思う。
加藤氏の東京農大時代の門下生の論文にも、不可解なものがあります。
Table 4はCD28のT cellsにおける発現を考えると、あり得ない結果です。journalの知名度が低いので、注目度も低く、話題にならないですが、捏造の連鎖は師弟関係で発生する一例ではないでしょうか。