世界変動展望

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偽査読者を斡旋する仲介者による組織的不正査読の論文50編が発覚!

2014-12-18 00:00:02 | 社会

この事件は少し前にツイートで紹介した。オープンアクセスジャーナルのBioMed Centralが嘘の査読者を含む50編の不正論文を発見した[1]。その不正の手口は驚くべきもので、全く関係ない研究者が同一の偽査読者を推薦していて、裏に偽査読者を斡旋する仲介者がいて組織的な査読不正が疑われるという[1][2]。そんなブローカーがいるなんて。ムン・ヒュンインやピーター・チンの自作自演査読事件エディターのシステムのハッキングによる不正査読事件など近年オンライン上で論文を扱う事が増えるにつれて、このような不正行為が発生した。中国ではオンライン上で他人の論文が売買され、スーパーのようによりどりみどりで、品質も保証されているという報道がある。これは本当か?

前に査読詐欺に騙されないための注意事項を紹介した。こういうものをよく読んでほしい。

参考
[1]Retraction Watch 2014.11.29
[2]そこまでやるか?ー不正論文驚愕の手口 Chem-Station 2014.12.15