久野康成公認会計士事務所/株式会社東京コンサルティングファーム(TCF)の 【国際化支援ブログ】

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理念共有からビジョン共有へ

2005年09月27日 | ビジネスの感性

会社にとって経営理念は最も重要ですが、理念はあいまいな点が多く、社員が自分は共有できていると勘違いしてしまうことがあります。

これに対してビジョンは経営理念よりも明確で、ビジョンの共有ができているか否かを問いかけ続ければ、組織力はさらにアップしていくことに気づきました。

私は今まで、経営理念のみを重視し、経営ビジョンの共有の必要性を強く認識していませんでした。

今日、日経ビジネスのユニクロの話(柳井氏と玉塚氏の確執)を読んで、まさに、現在事務所が陥りつつある状況と思いました。

創業者である柳井氏は、あくなき成長を望みます。しかし、玉塚氏は安定成長を望みました。なぜ創業者が、こんなに儲かっているのに、そこまで危機感を抱くのかが理解できないのです。

私は経営者なので柳井氏の気持ちが痛いほど分かります。しかし、従業員からすれば、柳井氏の発想は異質であり、理解に苦しむのみでなく、早い成長を望むため肉体的にも苦痛(やらされ感)を感じます。

創業経営者にとってのビジョンがなぜ、従業員にとっても重要なものなのか?この点を熱く語り続けるしかないのです。

事務所のビジョンは、私どものHPの【キャリアプラン】に書いてあります。ここに書いてあることは、非常に現実的で、受験生が税理士に対して夢を描けるものではありません。

今の税理士の現状に夢が描けないこそ、我々は、『あるべき税理士像』を構築しようとしているのです。



受験生は、税理士資格に対して幻想を抱くのではなく、今の税理士の仕事に対して創造的破壊をする立場であることを強く認識しなくてはいけません。


私が描く最悪の税理士のシナリオは、日本に10社程度の全国規模の税理士法人が生き残るのみで、いわゆる町の税理士は死滅していくと思っています。
経営とは、最悪のシナリオ(リスク・マネジメント)を描き、最悪の状態でも勝つ仕組みを考えることと思います。



柳井氏になるか、玉塚氏になるか?我々は、柳井氏のような人材をどんどん輩出できる会社(理想としては、リクルートのような会社)を目指します。




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