久野康成公認会計士事務所/株式会社東京コンサルティングファーム(TCF)の 【国際化支援ブログ】

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アリとキリギリス

2005年11月09日 | ビジネスの感性
『アリとキリギリス』の寓話も重要な人生訓と思います。しかしながら、誰もが、アリ型の努力の重要性はわかっていても、その苦労を考えると、アリになりたいとは素直に思えないのも事実です。

キリギリスは、『仕事の楽しさ』
アリは、『仕事の辛さ』
を想像させてしまうからです。

これとは、別の表現で、
『太く短く生きる』
『細く長く生きる』
というものもあります。

 もちろん、太く生きるのがキリギリスで、細く生きるのがアリです。
この二つの例えは、どちらも同じテーマにもかかわらず、『あなたはどちらになりたいですか?』と質問した場合、答えが変化してしまう人が何パーセントかいます。

 具体的には、最初にキリギリスを選んだ人も、細く長く生きる方を選んでしまうことがあります。

 キリギリスからイメージできるのは、仕事の楽しさですが、『太く短く』からイメージしてしまうのは、人生の短さです。人間は誰しも、長生きしたいと願っているので、人生の短さが強調されている『太く短く』は、選びずらいことが原因です。


 ワイキューブの安田社長が著書の中で、長く生きるか、短く生きるかは自分では決められないこと。しかし、太く生きるか、細く生きるかは自分で決めらる。といわれています。まさにその通りです。

 であれば、太く生きるしかない。自分の人生が結果として、長いか短いかは神のみぞ知ることなのである。

 太く長く生きる人生。アリかキリギリスかではなく、アリギリスとして、いいとこ取りすればよいのです。

 自分が死ぬときに、人生の中で最も後悔することとは、『何かをしてしまったこと』ではなく、『何も人生でしなかったこと』だそうです。

 一度限りの人生を如何にいきるか?日経ビジネスで22歳の伊藤社長が、『人間は大事故で死ぬと思った瞬間に100倍の学習能力を持つそうだ』といっていました。

 本当に死ななくても、自分の人生の終わりのイメージを持つことによって、人生の密度は濃くなると思います。かつて、ソフトバンクの孫社長が、四半期を1年で考えるといってました。つまり、普通の人の1年が、彼の人生の4年分です。

普通の人が80歳まで生きるとすれば、孫社長は、きっと320年分の人生を生きる人なのだと思います。