「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

健康に生きるための、健康に生き抜くために、教育がとても重要であることが分かる図。

2021-12-28 09:52:51 | 教育
「老いは病いか」という視点が頭の中にあります。
その視点でいたら、SNSで見つけた図。
健康に生きるために、健康に生き抜くために、教育がとても重要であることが分かります。






******下畑享良先生SNS*******

年齢ごとのアルツハイマー病予防
期待されたアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」が,有効性を明確に判断することは困難として承認判断が見送られ継続審議になりました.ほかの予防法について質問を受けたので論文をもとに説明しました.使用した論文は,243の観察的前向き研究と153の無作為化対照試験を対象としたシステマティックレビューとメタ解析でした.最終的に104の修正可能因子と11の介入が解析されています.
解析の結果,クラスⅠ推奨として19の因子が見いだされました.そのうち,レベルAの強いエビデンスを持つものが10項目(図の緑文字;若い頃の教育,読書やチェスなどの知的活動,後期高齢者の高肥満度の是正,高ホモシステイン血症の改善,うつ病の治療,ストレス軽減,糖尿病治療,頭部外傷防止,中年期の高血圧の改善,起立性低血圧の改善)で,レベルBの弱いエビデンスを持つものが9項目(黒文字;中年期の肥満の改善,後期高齢者の軽度の減量,運動,禁煙,睡眠障害の改善,脳血管疾患の防止,フレイル防止,心房細動の治療,ビタミンC)でした.一方,エストロゲン補充療法とアセチルコリンエステラーゼ阻害剤による介入は推奨されませんでした.
図の文字が小さいので拡大して見ていただくと,X軸は観察的前向き研究の平均年齢と範囲を示し,Y軸は相対リスクを示します.つまりX軸で予防の時期を見て,Y軸で1より大きいほど危険因子,1より小さいほど防御因子となります.こうみると50歳代以降,まだまだ取り組めることがありそうです.運動と食事に気をつけて体重・血圧をコントロール,フレイルも防止をして,知的活動をし,よく眠り,ストレスを減らして・・・言うは易く行うは難しですね.私はまずビタミンCから始めました(笑).
J Neurol Neurosurg Psychiatry. 2020;91(11):1201-1209.(doi.org/10.1136/jnnp-2019-321913
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