ヒマラヤユキノシタ

　2月は“逃げる”そうであっという間に最終日になってしまいました。真冬と初夏の陽気が合ったりで落ち着かないひと月でしたねぇ。月末は冬になった東京は28日、朝は練馬で氷点下まで気温が下がるなどちょっと冷え込みましたが、日中は3月並みの気温で、いく分暖かさが戻ってきました。白子川縁を歩いていると、一株だけあるヒマラヤユキノシタが小さな可愛い花を咲かせにかかって
いました。

　雪の下（ゆきのした）科のヒマラヤ地方原産の花で、日本には明治初期に渡来したそうです。ヒマラヤ、シベリア地方に多く寒さに強く、冬の寒い時期にも丈夫な葉を雪の下からのぞかせていることからこの名がついたそうです。日本のユキノシタは花の咲く時期が初夏から夏にかけてで、花も形もずいぶん違って花びらの下向きの2枚が長い不思議な形の花です。色もヒマラヤ産がピンクなのに対して国産は白い花です。川沿いの花壇には様々な草花が植えてあり、季節ごとにいろんな花を楽しめます。ヒマラヤユキノシタは寒さや乾燥に強く、手のかからない植物だそうです。

　さあ、明日からは3月。春がぐっと近づいてきますねぇ。

スノームーン

　27日は2月の満月。スノームーンと呼ぶそうです。午後5時半ごろ、まだ夕の明るさが残る高速道路の上に昇ってきた満月。いつも見慣れている月とちょっと違う色です。

寒っ、これで終わりならいいが…

　春と冬のせめぎ合いは、春がいいとこまで押し込んでいたのに、月末になってうっちゃられ冬の勝ちになったね。27日は天気はいい所が多かったようだけど、北陸や関東から北は気温が上がらず寒い一日になりました。東京は朝はそれほど寒くはなかったものの、日が昇ってからも気温の上昇は鈍く、北風がやや強く窓越しに見ると暖かそうでも外へ出ると温もりはありませんでしたねぇ。午後になっても10度に届かず、真冬並みの寒さです。

　ひと頃、初夏のような陽気が続いたのがうそのようですが、考えてみればまだ2月だもんね。大きく膨らんだコブシのつぼみも開きそうでなかなか開きません。逆に寒さをものともせずに、日ごとに花開く数が多くなっているのがカンヒザクラ（寒緋桜）です。日本で一番早く咲くサクラと言われ、まだ寒さに震えている時期なのに暖かい沖縄で花見を迎えるのがこのカンヒザクラです。鮮やかなピンク色の花が釣り鐘状に咲き、ガクの部分も緋色で遠くからも目立つサクラです。お彼岸の頃に咲く彼岸サクラとは別種で、以前は緋寒桜といったのが彼岸桜と紛らわしいので緋と寒をひっくり返してカンヒザクラと呼ぶようになったそうです。

　明日もそれほど気温は上がらないようですが、週明けは3月で暖かくなり春がカムバックしそうです。もう冬には退場してもらいたいですねぇ。

三層の空

　2月ももう少しで終わりで来週からは3月です。早いですね。25日の東京の朝は1.5度と冬の寒さが戻ってきました。土曜日はまた気温が低く真冬のような寒さになるそうですが、3月は暖かさのスタートのようです。日の入りもだいぶ遅くなり、春が近いのを感じるこの頃でぼんやり眺める空の景色も少しずつ変化が見られます。寒さが厳しい折は、空気も澄んでいて遠くまではっきり見通せる日が多いですが、暖かさが増すにつれて春特有のちょっと霞みがかった空が多くなってきますね。

　24日夕方の南の空は、山際が黒い雲に覆われ、その上はちょっと霞んだように白く、上空は青空が広がるという3層に分かれた変な空でした。日没まではまだ間がある時間です。朝の空もきれいになってきましたね。陽が昇る前の赤く染まる地平線付近と上の青い空が何とも言えない美しさで、この時間をマジックアワーと言いますが、早く目が覚めた時は神々しい空を目にして何か得した気分になります。春は曙ですね。

不格好だけど🍀 四つ葉だよ

　昨日までの暖かさから見ると24日の東京はちょっと寒かったね。この時期は風がないとまあまあだけど、ちょっと強い風が吹くと今日のように日が照っていても寒さの方が勝ります。春なのか冬なのかはっきりしないこの頃ですが、もうクローバーが群生しているところがあるんだねぇ。多くはまだちっちゃな葉ですが、今日見た所は花も咲いてました。例によってクローバーがある所では足を止め、しばし四つ葉を探します。これまで何度も、幸運をもたらすという四つ葉のクローバーを見つけ、特にいいこともなかったけど、なぜかクローバーの所ではしゃがみこんで目を皿にして探します（笑）。

　それにしてもいっぱいあるのに四つ葉ってなかなかありませんねぇ。人に踏まれてダメージを受けると四つ葉になるという説もあり、端っこの部分を念入りに探すのですが簡単には見つかりません。やっと見つけたのが写真の四つ葉。きちんとした4枚に見えず、いささか不格好ですがちゃんと4枚あります。今年初めての四つ葉のクローバーですが、三つ葉が普通のクローバーの中で四つ葉の発生は稀であり、偶然に見つけた者には幸運が訪れるという伝説を信じてグッドラックを待ちましょう（笑）。