切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

2024年 梅の花 勝龍寺・・・未だ散り果てず  京都府長岡京市 2024.3.11 訪問

2024-03-21 22:25:55 | 撮影
  

『勝龍寺

 真言三宝宗の末寺。洛西観音霊場第十四番札所。
 本尊は、十一面観音で、鎌倉時代作の重要文化財である。また、同時代作の十一面観音
像、聖観音像、持國天像、多聞天像は市指定文化財となっている。
 寺伝によれば、大同元年(八〇六)に帰朝した空海が唐長安で学んだ青龍寺の名をとって開
基。応和二年(九六二)大干ばつ、大飢饉の際、千観和上の雨ごいの効験によって勝龍寺と改
名したと言う。
 また、元応元年(一三一九)に鋳造された鐘が大阪府能勢町の真如寺に残り、大阪府の指定文化財となっている。同寺は、この鐘が鋳造された十七年後の延元元年(一三三六)六月と、山崎の合戦の天正十年(一五八二)の二度の兵火によって焼け落ちたと言う。なお、現在ある鐘は三度目に鋳造されたものである。
  長岡京市観光協会
  ㈱京都府観光連盟』 (駒札より)

  

 長岡京市の勝龍寺を訪れる。前回初めて訪れて以来、もう6年となる。今回はあくまでも 梅の撮影であり、シーズン 的には梅の花がまだ咲いているかどうか、瀬戸際のところだ。近くには勝龍寺城跡の広大な公園施設があり、また恵解山(いげのやま)古墳の場所が綺麗に整備されて当時の様子が再現されている。そういった意味ではこの辺り一帯が見どころのある場所となっている。

 前回はお寺の何かの祭りごとがあるようで、その準備で境内には何人もの人が出て作業をしていた。今回は誰もおらずに非常に静かな雰囲気で、落ち着いて撮影することができた。 果たして梅の木は何とかかんとか、まだ花を咲かせている。本来ならば 3月中旬あたりまでは満開の状態で大勢の人の目を楽しませるが、やはりどこも早めに散り始めている。こちらの方もその例に違わず、かなり散ってはいた。しかしまだまだ頑張って散らずに木の枝にしっかりと捉まっているものも多かった。

   

 お寺そのものは平安時代あたりの創建となる。今現在 NHK の大河ドラマで放映されている紫式部たちが活躍する頃になる。朝廷においては貴族の藤原氏が実験を握り、当時は花見は梅の花を見て愛でるというのが主流だったらしい。その後の桜の花見についても始まりかけていたであろうと思われるが、主流になるのは江戸時代という。それでも梅は梅の独自の美しさというものがあり、その枝ぶりもなかなか見事なもので、思わず見とれてしまうほどの造形美が感じられる。今回もそれなりには満足感を得ることができた。

   
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