切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

2024年 桜の花 大報恩寺(千本釈迦堂)・・・しだれ桜  京都市上京区 2024.4.7 訪問

2024-04-12 22:50:48 | 撮影
   

『大報恩寺 (千本釈迦堂)
瑞応山と号する真言宗智山派の寺院で、千本釈迦堂の名で知られている。
 承久三年(一二二一)藤原秀衡の孫、義空上人が、猫間中納言光隆の家卒、岸高より寄進を受けたこの地に、小堂を建て、一仏十弟子像を安置したのが当寺の起りといわれている。当初、倶舎、天台、真言の三宗の霊場として、堂塔伽藍も整い、壮麗を極めたが、応仁の乱をはじめ、度々の災火のため堂宇を消失してしまった。
 現在唯一残る本堂(釈迦堂)は、本市に現存する最古の仏堂遺構で、国宝に指定されている。堂内には、行快作の本尊釈迦如来坐像を安置、また霊宝殿内には快慶作の十大弟子像をはじめ、六観音菩薩像、千手観音立像、銅像釈迦誕生仏立像など数多くの文化財を所蔵している。
 また、毎年、二月にはおかめ福節分会、七月には陶器供養、八月には六道まいり、十二月には大根焚きなど多彩な行事が営まれ、多くの人々で賑わう。
 京都市』 (駒札より)

  

 千本釈迦堂を訪れる。春のシーズンにはほとんど必ずと言ってもいいほど、毎年のように 訪れ撮影をしている。桜の木の本数そのものは決して 多くないものの、境内の中央に大きなしだれ桜があり、この桜が満開の時を狙って行くのだが、いつも早すぎたり遅すぎたり若干ずれてしまう。 2年前は満開にほぼ近い状態で、当ブログにも掲載している。この日は空模様が一応晴れではあったものの、薄い靄がかかったような状態でやや薄青空でまぁまぁ満足いくものだった。なかなか難しいものだ。

   

 さほど大きくないお寺ではあるものの、建物は本堂が国宝であり、寺のこのような建物としては京都市でも最古級に当たる。他には法界寺の本堂、そして平等院の鳳凰堂あたりが建設当時の様子をそのまま今に伝えている古い仏教建造物となる。この本堂は実に立派なもので、鎌倉時代に建設されたものとして今も堂々たる構えを見せ、その前にあるしだれ桜と見応えのあるコントラストを呈する。やはり一見の価値ありと言うべきだ。

  本堂内には釈迦如来坐像をはじめ、数多くの仏像が並びそのほとんどが国の重要文化財に指定されている。千本釈迦堂という名前の通り、この釈迦如来が本尊となる。今までに何度か入場して拝観しているので、今回は入らなかった。

       

 桜の方は満開を少し過ぎているという感じだった。しだれ桜は白い花だが、他に桃色の桜の花も咲いている。入り口の山門には白い桜が輝くように咲き誇り、その内側の鎮守社にも 桜の木が枝を伸ばしている。今回はなるべくあまり知られていないようなところを中心にと言いながら、ここは完全に名所の一つに入る。やはり結構人が来ている。皆さんカメラやスマホを構えて撮影しているが、外国人は少なかったようだ。少し分かりにくい場所にあるということかもしれない。千本通りからは入り口が分かりにくい。正式な山門は千本通りを東の方へ入ったところにあり、確かに分かりにくいと言えるだろう。境内の一角に駐車場があるのでその意味では行きやすい場所だ。桜シーズン以外はやはり国宝の本堂と、内部の仏像 群を拝観するのも十分に値打ちがあると言える。

    
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