切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

《 切れじいさんの腹立ち日記①・・・劣化政治に金利20倍アップetc?! 》 2024.3.20

2024-03-20 22:53:07 | つぶやき
 このところ腹が立つ ニュースが続いていてもううんざりする。死にかけの独居爺さんとしては年金からも所得税を取られ、ただでさえ少ない額にもっと少なくなる。贅沢なんて飛んでもないのに国の政治の無様な体たらく。差別発言にやっとこさ金利アップといえども、 一部の大企業が満額回答の大喜びで、大半の中小企業はとてもついていけない。ますます 格差社会の実情が大きくなり、弱肉強食の世界がこの日本にはびこっていく。

 それとは裏腹にテレビをはじめとするメディアは、大リーグの開幕試合を韓国で実施するとのことで大騒ぎ。大谷さんが結婚したことでも大騒ぎ。アカデミー賞で日本の映画が受賞するということで大騒ぎ。もはや日本はGDP世界第4位に転落。今後もその転落は歯止めがかからないだろう。

  

◆ 政府と仲良しの連合という労働団体が、形式的な交渉の末に賃上げの満額回答を得たということで大いに話題になっている。前年比5%の賃上げであれば、確かに嬉しいだろう。連合はこれを連合そのものの「手柄」として大いに宣伝し、皆さんこれからも連合に入るといいことばかりですよ、との大いなるアピールが可能になる。右傾化した連合がとてもじゃないが労働団体などとは呼びたくもない。何しろ政府与党の会議や打ち合わせなどなどにも連合のトップが恥ずかしげもなく登場し、笑顔でお話をしているような有様だから、きっと裏で茶番劇が繰り広げられているんだろう。
 従って賃上げ満額回答というのも、今まで散々内部留保をため込んだ大手企業にとってみればその一部を労働者に分配するということで収まるならば、企業のイメージもアップしてますます左団扇となる。
 でもそうした大企業においても、例えば日産の下請けいじめ、トヨタやダイハツのデータ改ざん、食用油メーカーによるカルテルでは、日清オイリオも入って古典的な公取法違反等々企業コンプライアンスが遵守されているなどとは言えない実態だ。従って下請けになっている大半の中小企業においては、満額回答はほとんど不可能に近い企業がほとんどだろう。一部の独自の技術を持った企業などは、一定の賃上げが可能ではあろうが、そうしたところは企業規模拡大のための資金として使うことも必要となり、大企業のような余裕は決してないだろうと思われる。



 一部の経済学者たちは、金利の20倍アップに対して必ずしも両手を上げて大喜びしている場合ではないと警告を発している。私には経済の難しいことはよくわからないが、何分にも今までのマイナス金利というものが異常事態であって、今回ようやくプラスに転じた。しかも20倍 などと言っているが、 1/100単位での20倍アップ だからプラスと言っても極めて少額の金利になったというにすぎない。そんな中で早くも、35年ローンなどで購入した住宅に、これからは金利部分がずっしりとのしかかってくることに心配する声が出ている。
 金利アップに転じたきっかけが、日銀総裁に言わせれば大手企業の賃金アップ、満額回答にあるという。従ってこれからは別の意味でもインフレーションが期待でき、景気の好循環に入るんだから金利アップに踏み込んだ。そして来年度以降もインフレで同時に賃金アップで経済がまともな状態になるとのたまった。
 こんな話を聞いていると、国民の一体どの部分を焦点に合わせて政策を行っているのか、 どうしても疑ってしまいそうだ。日本の格差社会がかつての小泉内閣の政策から顕著になったと言われているが、その後のデフレによる30年間の空白と言われる長い年月、一生懸命働いてきた人たちはいくら汗を流しても賃金は上がるどころか、目減りする有様で、ついでに貯蓄もマイナス金利の中で目減りするというあり地獄のような状態に置かれてきた。いい思いをしたのは、マイナス金利で新築物件を購入できた中流以上の御身分の方々だろう。

  

 世界的に見てもまさしく異常事態。従って円の価値はどんどん下がり対ドル換算で150円 などという数値になり果てた。当然輸入品は高額になり輸出中心の企業はいい夢を見ることになり、内部留保をどんどん増やせた。従って元々長期的な政策を見誤ったそのツケを国民の生活に回して、お上は空虚な議論と言えないお話し合いを、ただただ繰り返しているだけ。
 この間に現職の立場にあった私たちのような世代は、一番バカを見た世代となるということだ。当然私のような地方公務員であれば、人事院勧告において次年度の賃金アップに大きな影響力を持つことになり、基本的にはそれはあくまでアップの方向で改定が行われるべきところを、なんと驚くべきことに「世間の企業の賃金水準が下がっているので、それに応じて公務員も下げる。」などと屁理屈をつけて、人事院本来の目的を破ってまで公務員の賃金を下げてきた。そんな中で定年を迎えたら当然のことながら、最終賃金を基準にして退職金が計算される。つまり一番低い水準で退職金が支払われることになってしまった。さらに当然のことながら、老後の年金にもそれは反映され、私たちはかなり低い水準で計算された年金を支給されることになった。
 「国民年金」と「厚生年金」だが、これらの水準が低い人に当然、生活に直結して響いてくる。おまけに円安がそれに輪をかけ輸入品を中心に歪んだインフレが家計を襲う。こんなバカな話があるか。もちろん高所得者にとってみれば痛くも痒くもないだろうし、上流国家公務員にとってみれば、くだらない話し合いをしてるだけで大金がどんどん入ってくるので、何の痛みもないだろう。理不尽としか言いようがない。
 先日の大手企業中心に5%の賃上げを受けて、年金もアップするということになっているが、同じく 5% ならば少しは納得できるかもしれないが、実際にはその半分だ。つまり 2%台ということだ。こんなものはインフレの方が高くて、アップ分は全て吸収されてしまう どころか、実際には目減りしていくということも正式に発表されている。なぜなんだと問われれば、お上の人たちは次のように言った。「今の若い人たちはもっと厳しい状態に置かれることになるので、その人たちのために原資を残しておく必要がある。その調整のために 目減りすることについては協力をお願いしたい。」 そもそもこんな事態に陥ってるのは一体誰のせいなのか。政治家たちの無能さのせいであり、金融政策の見通しの甘さのせいではないのか。高給取りたちがいろんな政策を立てた結果、庶民の低所得層に大きなしわ寄せが来ているということだ。

  
 
 私のような高齢の独居爺さんなどはもはや、残りの生存日数も少なくなってきている。特別な贅沢をしない限りは、または大病・手術でもしないならば何とかなるだろうとは思っている。自営業などで頑張ってきた人々の年金はもっと悲惨な状況になっている。年老いても働かざるを得ない。不可能な場合にはそれまでの家を売り払ってアパートの狭い部屋に共同トイレのようなところに住まわざるを得ないなどなど、そういう実態をお偉いさんたちは 一体どのように見ているのか。そのようなお偉いさんたちがお互い「先生」と呼び合って、おまけにメディアの記者たちも「先生」などと呼ぶ有り様。そんな先生というのはそれほど偉いものなのか。醜い実態をこの間いっぱい見せつけておいて、反省も何もないような劣化先生どもの姿をメディアで見聞きしなければならないという、本当に嫌な世の中になったものだ。
     

以下、続く。      (画像はTVニュースより)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

《 独居老人  大晦日の独り言 》              2023.12.31

2023-12-31 23:56:22 | つぶやき


 2023年も本日で終わり。本日で終わり。なんだかんだ思いながら言いながら、なんとか無事に生き通すことができた。 5月に食道がんの寛解が言い渡され、 ほっとしたのもほんのひととき。今度は激しい胃痛が続き何事かとまたまた日赤へ行くと、胃カメラのモニターには胃壁から血がどくどく 流れ出ている。主治医の見立ては胃潰瘍。 正直、薬を処方されて胃痛が収まると、何だ、胃潰瘍か、と軽く見ていたが、 あれこれと ネットニュースなどを見ていると、胃潰瘍で死亡するケースも結構あるという。 びっくりだ。

  ひょっとしてあまり ゆっくりしてる場合ではないかもしれない。 2年ほど前から戸建て住宅を出て、いわゆるシニアマンションを探してネットでも大手の不動産会社に登録していたが、 一件だけ自分の希望に沿ったマンションを見つけた。 駅から徒歩1分。ここに限定して 空きが出ないかを待っていたが、 ついに初夏に動きがあり、その後トントン拍子に決めることができた。 築10年以上なので2SLDKとしてはかなり手頃の価格。 おまけに売却者がこちらの希望価格を受け入れてくれて、 大幅値引き。ずいぶん 助かった。

  シニアマンションと言っても 全館バリアフリーで、内側 廊下、 大浴場付きで食堂もある。しかし 入居条件は シニア限定ではない。一般の若い夫婦や ファミリーも入ることができる。やはり 全体としては シニア層が多いようだ。 ここだと 近くの私がいつもお世話になっている 中規模病院と連携しており、 毎週 健康相談に看護師さんがやってくる。 常に連携をとっていて何か動きがあれば、すぐに病院に連絡してくれるということは、私がもし室内で倒れて意識不明 、あるいは死亡したとしても すぐに発見してもらえる。

  まさにこのことが 転居する最大の理由だったのだ。 以前の戸建てでは近所付き合いもあまりなく、 例え 部屋の中で倒れていても発見はかなり遅れることになる可能性が高い。まぁ新聞がたまれば 近所の人がおかしいと思うだろうが、 それが発見につながるかどうかは不明だ。そういった意味では一つの安心を獲得できたということになる。

 秋には妹夫婦が早速やってきた。 いつもは車で500km を走ってくるのだが、 駅が近いということで 今回は、 新幹線と奈良線を乗り継いで駅に到着すると目の前がマンションなので、 ずいぶん ある意味 来やすい条件のところとなった。妹夫婦は以前から マンションが気楽でいいよ、ということで 若い時にかなり広いマンションを購入し、 そこで 子育ても行い生活や仕事もそこを拠点に行っていた。そういった意味では私に対しても マンション生活を進めていた。

 しかし やはり 独居生活であることには変わりはない。 しかし 120戸あるマンションの居住者、 あるいは 受付のコンシェルジェの人たちとは必ず挨拶をするようになり、そういった意味では気持ちは若干、 明るくなったと言える。生活そのものは戸建て住宅の時と基本的に同じだが、全体的に早起きになった。電車の音は防音窓と言ってもやはり それなりの大きさで聞こえてくる。朝は5時頃から夜中は0時過ぎまで、 本数も結構多いので気になる人はちょっとしんどいだろう。 私はもうずいぶん 慣れて、 何か物事に集中していると電車の音など全く耳に入ってこない。

  このように考えれば、 この2023年は老後のエポック・メイキングな年になったと言える。マンション内には、 独居のおじいさんやおばあさん なども結構多くお住まいのようだ。 ロビーの横には 掲示板があり、亡くなった人が出ると 貼り出される。 先日も1名 亡くなられ、 ご本人が生前に記していた文章が紹介されていた。私も いずれはそのような立場になるんだろう。

 どうしても独居生活が長引くと自己中心的なものの考え方が、いつのまにか 自分を支配してしまうようになる。自分の趣味や ブログを書くことや、 今勉強している内容のこと読んでいる本のこと。そういったことが中心になってくる。 しかし今のこの日本はそんな 個々人の実態などお構いなしに格差が広がり、 急激な高齢化と人口減により 国力の衰退化が急激に進んでいる。 いわゆる 日本の総合的な 国力というものが、今 世界ランキングからはどんどん下がっている状態だ。

 にもかかわらず、 一部 与党の国会議員どもは 裏金を受け取り記載せず、 当然 税金も払わず などということを平然としている。国民の多くが 激しい 物価高 の中で生活に苦しんでいる中、今日のニュースでは総理大臣が家族で高級寿司店へ行って優雅なお食事をされたと報道していた。 さすがに高給取りは 下々の貧乏人とは違うものなのだ。 もちろん 彼らは特別国家公務員 なので、 歳費と称する給料は全て我々 国民の血税からぶん取られている。年金生活者など、ほんと 悲惨なものだ。 私も年金生活者だがたまたま 公務員の道を選んだので、その分は年金の部分もやや 助かっている。 いわゆる 国民年金 1本だけで生活 せざるを得ない人々は、 月に5~6万円前後で何とかかんとか 生活しなければならない。 それでも日本では一部を除き、 デモンストレーションなどの抗議活動はほとんど 起こらないし、まして 暴動 など考えられない状態だ。もう怒りすら感じなくなって諦めの境地に達してしまって、ただ口で文句言って他人の誰かの攻撃をするなんて言う 情けない状態になってしまった。 いわば 国家によって、日本人の本来 美徳であった、人を思いやり おもてなしして、お互いに助け合う、 そして 文句を言わずに歯を食いしばって我慢する。 これを利用して 日本の政治は日本国民をふぬけ状態にしてしまったのだ。 これから先も 政治家 どもがどんな悪行を行おうが、国民の怒りは部分的なものに終わってしまい、 すぐに忘れてしまうだろう。 政治家 どもを 先生などと呼んでる限り この状態は絶対に変わらない。

 世界を見ると人口爆発、地球沸騰化、 そしてロシアによるウクライナ侵略の戦争、 ハマスとイスラエルの歴史的経緯のある背景から、今や イスラエルによるジェノサイド に等しいイスラム人への 殲滅戦争。 他にも 世界のあちこちで規模の大小 こそあれ、 戦争状態になっているところは極めて多い。 そんな中 中国が一帯一路 の 事実上の失敗の矛先を、領土拡大という形で 巧妙に仕掛けている。 今や 南シナ海の大半を中国の海にしてしまい、 日本との間にある尖閣諸島の問題についても、 中国は明確に対決姿勢を明らかにした。ことと次第によっては 局地戦が実際に起こるかもしれない状況となる。

 これらの動きはいつも女性や子供の弱い部分へ しわ寄せがいき、超貧困の中で大勢の子供達が死んでいく。 ただ単に餓死というだけではなく戦争で犠牲になるものも随分 多い。 このような現実の中で、私など日本の片隅に 独居で生活しているものにとっては、あまりにも遠くの話で、厳しい状況を共有することが正直 難しいところだ。よほどの志がない限り 毎日毎日の生活に、自分自身だけの時間を使って自分自身のためのことをするだけで日々が過ぎてゆく。

 今日の大晦日の日はスーパーへ行くと、大勢の人々がおせち料理や 巻き寿司、いなりずし、 また握りなどなどを楽しそうに買っていたが、どれもこれも高くて手が出ない。そんな中 やっと見つけた 手頃な値段の巻き寿司と稲荷のセットと山芋のベタ焼きを買って帰った。今晩の主食だ。一応 年越しそば として 日清のどん兵衛のそばを用意している。 別にそんなことしなくてもどうということはないが、わびしさを一層 味わうことになるかもしれない。 たった一人での大晦日の日を味わうことにした。 ちなみに大掃除はすっかり忘れていた。 明日にでもしようと思う。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

《独居癌爺さんのつぶやき・・・ NHKニュース枠での故エリザベス女王の国葬中継。ずいぶん長い時間を取っていたが、これは??》   2022.9.19

2022-09-19 23:40:15 | つぶやき


 今日の夕食時、ちょうど7時だったので NHK のニュース7を見ていたが、主要ニュースは当然台風14号のことだと思っていた。もちろんそれは流されたがすぐに画面はイギリスからの衛星中継に変わり、同時刻に始まった故エリザベス女王の国葬の様子が解説とともに流され始めた。

 エリザベス女王がイギリス国内だけに限らず、世界的に見ても知名度が高いだけではなく、70年にわたる長い女王の地位にあって、様々な貢献をしてきたことは誰しも一定認めるところだろう。その人柄もあって日本国民にも評価は高いようだ。天寿を全うして亡くなられたことに対する弔意は当然のことといえると思う。また天皇夫妻が招待を受けて国葬に参加しているのも、両国の関係をそのまま表しているものだと言えるだろう。
 そういった点から、外国の国葬に対してあれこれ言うつもりは全くないし、招待を受けて参加している国家元首等についても、それは構わないだろう。ただ今日の NHKニュースは本来7時半までのはずが、時間を超えてもイギリス王室に詳しいジャーナリストが、同じような解説を繰り返しながら実況中継を続けていた。ある意味「特番」扱いのようなイメージを受けた。

 果たしていくら世界的に高名な女王の国葬であっても、日本における番組編成が特別なものに変更されるということは、果たしてどうなんだろうかと思わざるを得ない。イギリス本国においてはエリザベス女王は「偉人」と言えると思うが、ここ日本においては直接的にそういったものではないものだと思われる。現天皇が若い頃にイギリスに留学し、お世話になったという話が何度も繰り返されていたが、別にそれはエピソードの一つに過ぎず、だからといって放送枠を変えてまでも特別扱いするほどのものであるのか、甚だ疑問に思う。
 もちろん他局では放送の変更などをやっていないし、おそらく夜のニュースでは扱うだろう。だからといって時間延長してまで放映することはないだろうと思われる。 NHK 本部はこのあたり、どのような考えや思いがあって実施したんだろうか。

 たまたまエリザベス女王が亡くなられて、イギリスにおいて「国葬」の実施ということになったわけだが、それ以前に日本においては「国葬」が物議を醸し出していた。
 もちろん参議院選挙応援演説中に射殺された故安倍晋三氏の件だ。彼が首相を退いてから菅政権が誕生し、1年後には現在の岸田政権になった。ところがあろうことか突然、岸田総理大臣は故安倍晋三氏に対してその偉功?に応えるべく、9月27日に「国葬」を実施すると明らかにした。



 びっくり仰天。安倍氏の「国葬」というのをどこの誰が、どういう方法で決めたのか。その法的根拠はどこにあるのか。何も分からないし実は根拠も何もない。すでに何度もテレビのニュースや新聞等で報道されているように、現在の日本においては「国葬」に関する取り決めも何もない。ただ一度だけ、かつての首相であった吉田茂氏に対して国葬が実施されたケースがあるだけだ。その時の根拠も曖昧なまま決められたと思われる。もちろん法的な根拠も何もないからだ。それでも戦後日本の復興時における、吉田茂氏の功績が極めて大きいということで当然のように、報道メディアはこぞって一日中報道合戦を、というより中継分担をして、吉田茂氏を追悼したということだ。従って根本的な問題はなんら問題にされずに今日に至っている。

 岸田首相は「安倍晋三氏の国葬」の理由として、歴代政権の最長記録を更新し、日本の国際的地位を高めた。そしてアベノミクスを進めたなどと、完全に安倍首相を独断的な主観的な安倍晋三氏に対する功績(と思い込んでいる)の部分のみを上げて、「国葬」にふさわしいと説明したのだ。



 まさか本気で言っているのか。これが現在の総理大臣の言葉だと思うと、全く国会議員のそして閣僚等の劣化が、そのまま現れたように見えても仕方がないといった有様だ。
 歴代最長の政権の、一体どこが功績なのか。長期政権というのはどこの国においても歴史が証明しているように、独裁化し周りはものが言えなくなり、むしろ政治の腐敗につながるというのは、日本でも外国でも証明されている事実だ。長く勤めたからすごいなどというのは詭弁に過ぎない。
 日本の国際的な地位を引き上げたなんて、何を基準に言っているのか。トランプ政権が誕生して、誰よりもいち早くすっ飛んで行ったのは故安倍晋三首相だ。トランプ氏の独裁っぷりに自分と合うものを見出したんだろう。とにかくアメリカと仲良くして貿易や経済的に日本が不利な立場に置かれようが何しようが、アメリカの言う事何でも聞きますというのが国際的な地位の向上なのか。中国の経済的軍事力的な進出に恐れを抱いていたが、安倍晋三氏がとにかくアメリカと仲良くしておかなければならないというところから、焦りに焦ってへりくだっただけの話だ。
 アベノミクスの三本の矢なんて、自分の名前を付けて悦に入っていたが、結局のところはかつての小泉政権が犯した致命的な経済政策がそのまま引き継がれ、経済の長期的な停滞と日本国内における格差拡大をさらに増大させたというのがその姿だ。

 そしておまけにデタラメな政治をやりたい放題。森友加計問題だけではなく、桜を見る会なども含めて公的文書の改ざん、使途不明の税金の問題、どこで何が決まったのかわからない諸々の政策など、いわば自分にとって邪魔な存在は、新たな組織を作って独裁的に何でも決められるようにしてきたのが安倍首相の本質的な姿だ。

 そういったものを国民の大勢が知っているからこそ、「国葬反対」の声が日を追うごとに高まっている。今や各メディアのアンケートのどれをとっても、反対派が多くなっている。こういった事実をどのように受け止めるのか。しかも更に二階幹事長などは「黙って手を合わせる」などと多分国民に向けて言ったんだろうが、彼はそんなに偉いのか。国会議員や閣僚というのは国民に口で命令することができるのか。そんなバカな話はない。



 だいたいが大半の国会議員どもは、「日本国憲法」の全文を読んだことがあるんだろうかと思う。「国権の最高機関は」と問われて、まさか答えられない国会議員や閣僚はいないはずだが、本当に答えられない一部の議員はいるのかもしれないと思わざるを得ない有様だ。
 つまり岸田首相は、閣議で数人の話し合いで勝手に「国葬」を決めただけで、日本における民主主義の正当なルールをまったく無視して決めたのだ。つまり「国会」の場における議論を経ずして、そして議決もせずに自分たちの主観に基づいて勝手に決めた「偽物の国葬」というものに過ぎない。

 東京新聞の電子版を読んでいると、9月27日の「国葬の生中継」について、主要なテレビ、新聞のメディアはまだ対応策に何らかの結論を出してるような感じではないらしい。ここまで国民の反対意見が多い中で、何時間も実況生中継を実施するわけにはいかないとの思いがあるようで、扱いに困っているメディアもあるということのようだ。多分生中継を一部どこかで取り入れることはあるだろう。あるテレビ局は1時間かもしれない。別の局は3時間かもしれない。そこに呼ばれる解説者はリベラルな人なのか、安倍晋三氏寄りの人なのか、コアな保守派の人たちなのか。ある意味こういったところも、そのメディアの姿勢を見る上では興味深いものがある。周知のごとく、フジ・サンケイグループ及び日テレ・読売グループは右派保守派として名を馳せている。時々リベラルな人達を出すこともあるが、基本姿勢は今言った通りだ。
 さてそんな中で NHK はどのようなスタンスで放送する気なのか。他の民放局と同じように1時間程度切り取って生中継を入れるだけで終わらすのか。それとも4時間も5時間も安倍晋三氏の業績を並べながら、膨大な映像で垂れ流して行く気なのか。こういったところも見どころとなる。

 今日のエリザベス女王の国葬を見た時に、穿った見方なのかもしれないが、9月27日の「安倍晋三氏の国葬」生中継への布石なのかもしれない、などと思ってしまった。何としても安倍首相の国葬を長々と放映するために、たまたまその前に本日行われたエリザベス女王のイギリスにおける国葬を、ニュース枠を広げてまで特別に放送したというのは、ある意味一つの実績であり、日本の元首相が亡くなった上での国葬なのだから、長い時間生中継で放映してもいいのではないかとの思惑があるのかもしれない。

  NHK はこのところ BPO に審査にかけられて、ある意味窮地に陥っている。東京オリンピック・パラリンピックの公式記録映画を制作する河瀬監督を追ったドキュメンタリーにおいて、とんでもないミスを犯したからだ。私自身はあれはミスではなく、あえて意図的にやっていると思っている。報道で知っている方も多いと思うが、記録映画の場面の一つに、東京オリンピック・パラリンピックに対し反対派の人たちが、デモをしている場面がある。当然国としては不都合だ。国家的な事業として取り組んできた東京オリンピック・パラリンピックに反対する国民がいるなんて許されない。
 そこで河瀬監督を追ったドキュメンタリー番組で、直接反対している若者にインタビューをし、その内容を字幕スーパーで、「お金で雇われてアルバイトで反対運動をしている。」と流したのだ。後日これが真っ赤なウソだということがわかり、大問題になった。つまり東京と国が実施した東京オリンピック・パラリンピックは正当なものでなければならない。国民の間に反対などあってはならない。公式記録映画からそれを潰すために意図的にやったと考える方がはるかに自然だ。無論 NHK は NHK 本部の指示ではなく、現場が勝手にやってしまったこと、という風に片付けた。誰が見たって嘘の言い訳にしか聞こえない。
 しかし今や2021年東京オリンピック・パラリンピックを舞台に何人かの贈収賄による逮捕者を出し、汚染オリンピック・パラリンピックとして大問題となっている。全く皮肉な話。

 まあ何にせよ9月27日には、各キーテレビ局が、そして NHK が、どのような姿勢で「国葬生中継放送」をするのか、お楽しみでもある。まあせめて15分程度ならいいということにしておこうか。


    (画像はニュース映像より)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「2030年 札幌冬季オリンピック」って、何考えてるんじゃ ‼  2022.8.25

2022-08-25 23:15:40 | つぶやき


 いつものようにネット記事を読んでいると、 JOC(日本オリンピック委員会) は2030年の冬季オリンピックを札幌市に誘致する方向で動いているという記事があった。 IOC(国際オリンピック委員会) がこの秋に候補地を絞るらしい。そして来年度に最終招致決定が行われると言う。

 日本全体ではほとんど話題になっていないが、また北海道でもあまり話題になってないらしいが、札幌市だけがわずかに冬季オリンピックで盛り上がってるらしい。これ読んで「はぁー」と思った。去年オリンピック・パラリンピックやったばっかりなのにまた?
 JOC というところは一体何を考えているのか。1972年に日本で初めての冬季オリンピックが札幌市で開かれた。それによって札幌市は地下鉄が建設され道路網が整備され、役所も立派になり空港も整備されて、北海道の中心都市として著しく発展したと言う。あの時の夢を再び、と考えているのか。全くもって何をどう理解していいのか分からない、というのが本当のところだ。

 連日のニュースで報道されているように、2021年の東京オリンピック・パラリンピックにおいては、国内で最初の逮捕者が出た。招致委員会の元理事で絶大な権力を持っていて招致委員会の「ドン」と呼ばれていた高橋理事だ。
 東京地検は紳士服大手メーカーの青木から、受託収賄罪ということで証拠が固まったとして、このドンを逮捕。無論同時に贈賄側の青木の管理職も逮捕。元々招致の段階からあれこれ疑惑を言われていた東京オリンピック・パラリンピックに、更なる汚点が加わったわけだ。もちろんオリンピック・パラリンピックの賛同企業として認めてもらうために、他にも多くの企業がお金を持ってこの理事の元を訪れていただろう。これからどれだけ贈収賄の疑惑が広がるのか、というのが今や興味の的だ。
 もちろん招致そのものは JOC だけが行ったわけではなく、当時の関係者に言わせれば、「国を挙げての招致活動であった」というところから、何人もの政治家にも関わってくるだろう。現段階では途中で失言により会長を降りた森元総理が、逮捕の対象になるのではないかとのもっぱらの話だ。

 オリンピック・パラリンピックが終わってから1年経って、清算委員会の橋本会長は、「逮捕者を出したことは非常に残念なことだ」何て白々しく述べていたが、こんなものは招致の初期段階から疑惑に塗れていた状態だった。そして商業オリンピック・パラリンピックとしての東京大会は莫大な金が動いて、 IOC の貴族たちにこれまた莫大な利益が転がり込み、正しくオリンピック・パラリンピックは一部の者に、億万長者の地位を与えたのだ。逆に言えば、開催した東京はかなり IOC の貴族たちにぼったくられたということになる。本来は東京なのだが、国税も何千億円と投入されており、日本という国が IOC 貴族にぼったくられたということになる。
 先日東京オリンピック・パラリンピックの報告書がまとめて公表されたが、「負の内容」はほとんど書かれていなかったと言う。表向きには、最初の経費が7000数百億円だったものが、約2倍の1兆5000億円近くに膨れ上がったことが、負の内容になるが、もっと裏で行われていた卑劣な負の内容が数多くあったのだ。そういったところには蓋をして、上辺のメダルがたくさん取れてよかったね、というあたりが強調された内容では何の「総括」にもなっていない。つまり何が課題であったのかということが示されないまま、いい加減な報告書が出されたということだ。



 こんな有様の中で一体何が、「札幌オリンピック・パラリンピック」というのだ。札幌市の招致委員会では市民にアンケートを取った結果、札幌オリンピック・パラリンピックに期待したいという声が、過半数を占めたと発表された。ところが地元紙である北海道新聞のアンケート調査報告によると、圧倒的多数が札幌オリンピック・パラリンピックに否定的な結果が出ている。なぜこんな真逆な結果になるのか。札幌市が行ったアンケートの方には、アンケート項目の前に、散々札幌オリンピック・パラリンピックを実施することによって、バラ色の未来が待っているということが、あれこれ詳しく数多く紹介されており、それを読んだ後のアンケートという方式になっていたらしい。
 こんな姑息な手段を講じながら、公的機関がやっているというのはまさに一般市民だましもいいところだ。こうまでしてオリンピック・パラリンピックをしたいというのは、それなりに裏があるはずだ。 JOC の中で、あるいは関わる政治家の中で、かなり金儲けができる連中がいるということだし、 IOC の方も、またまた日本から巨額の金をぼったくることができると考えているようだ。
 一部の報道によれば既に、 IOC のレベルでは、札幌が最有力候補となっているらしい。ソルトレイクシティ等の他の二つの競争相手は眼中になく、裏で札幌に決まっているということのようだ。こうしてまたまた金儲けのための金満オリンピック・パラリンピックが行われようとしている。まさしく”どっちらけ”の無様な招致活動。これで本当に国を挙げて招致活動をするというのならば、まずは札幌市民が、そしてどうせ国費も投入されるだろうだから、国民全体が反対運動をすべきだ。
 もちろん札幌市も JOC も、またまた嘘八百並べていい事を言っている。札幌オリンピック・パラリンピックでは少ない経費で実施することができる。施設も前回の札幌オリンピック当時のものを改修しながら再利用するので、お金はかからないなんて言ってるようだ。50年以上も経つような施設では多分かっこつかないということで、政治家たちが横やりを入れて、結局のところはまたまた税金も使ってやることになるんだろう。



 「2021年汚職東京オリンピック・パラリンピック」が終わって1年。こんな無様な姿を世界に晒して笑い者になって、更にまた汚職が予想される札幌オリンピック・パラリンピックって、こういうものに血道を上げ、必死になって走り回ってる招致委員会の人間たちや政治家たちは、はっきり言って馬鹿ではないかとしか言いようがない。恥の上乗りなんてものは、絶対に許してはならないのだ。


  (画像はTVニュース等より)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

《 コロナ・・・医療逼迫の緊急事態・・・政府は無策なのか 》 2022.8 .16

2022-08-16 23:29:14 | つぶやき


 今日のNHKニュースでコロナによる全国の死亡者数が、307人という数字見て改めて驚いた。毎日報道はされているものの一向に大きく収束する気配がない。一方では制限なしの移動により、今年の夏休みはそこそこ大盛況だったようだ。ニュースに東京や大阪、博多などの新幹線の様子が映され、お墓参りの様子、あるいは海水浴場のにぎわい等も報道されている。

 その一方、都道府県による差はそこそこ大きいものの、逼迫状況にある自治体においてはもはや手が回らない状況だと言う。昨日も今日も昼の間、比較的近い所へ車で出かけたがその間、何台も救急車を見た。普段なら車で出かけて救急車に出会うのは、1台あるかないかといったところだ。しかし立て続けに3台4台と見てしまうと、やはり異常事態だと思わざるを得ない。

 各医療機関には電話が殺到し、ただ単にコロナ関係だけではなく、様々なケガや病気などで緊急に入院、あるいは手術が必要なケースも多い。そうした中、救急車呼んでやっと家に到着しても、救急車が病院を探すが次々に拒否される。先日は病院が見つかるまでに約30時間かかったというケースが報道されていた。異常としか言いようがない。また各医療機関では電話受付の従事者に対する、怒りの罵詈雑言もかなり多いと聞く。医師や看護師、あるいは事務員達は超過勤務でやれるところまでやっているはずなのに、なかなか受け入れてもらえない、あるいは受け付けてもらえない。発熱や異常を訴える人々が焦りから恐怖から頭に来て、電話口で強い言葉で怒鳴ってしまうんだろう。はっきり言って言う相手は完全に間違っている。電話であれ窓口であれ、最前線のところが一番困難な場となっているのだ。

 日本も一時感染が少しおさまりかけた時に、行動制限を取っ払い、また外国からの来日者も制限を緩め始めた。私も京都市内の有名寺院などで最近、外国人をよく見るようになった。しかしその一方で明らかに感染者数は増え続け、このところ国単位では日本は世界一位を走り続けている。当然のことながら死者数も増えている。そして死者数の大半は私のようなじいさんやばあさんだ。

 国はこのような事態に対して、制限を緩和したまま、いわゆる第5類に突入させようということのようだ。行動制限を再び強めると経済は回らなくなるというのが、最大の理由として考えているんだろうが、そんなことよりも人間の命の方がよほど大切なのではないか。
 新しい岸田内閣が発足したが、なんとなんとまあ呆れたことに「統一協会まみれ」の人事。しかも該当する人物は口をそろえて、当時は知らなかった、わからなかった、今後注意する・・・の繰り返し。はっきり言って卑劣としか言いようがない。それで済むんだったらそんな大臣や閣僚などというのは、勤まらないはずだ。こういう間抜けな連中が国を動かしてるのかと思うと情けなくなる。そういった意味ではコロナについても同様のことが言えるだろう。

 このところ、おじいさんおばあさんの死者のことよりも、若い世代、特に子供の陽性者が症状は軽くとも、治った後の後遺症の中で深刻なケースが出始めていると言う報道が目立つ。治ってから半年経っても倦怠感が継続しているケースもあると言う。そういった若者にまで思いもしなかったような症状が出ているのだ。しかもワクチン接種の3回目すら打っていない者がかなり多いと言う。国がどうのこうの言おうが、ワクチン接種によって死亡した人の数はもはや200人にも達するという状態で、やはり国を信頼できないんだろう。

 このような状態に対して当然のことながら、国としての明確な指針を示し、国民が納得できる形で実施すべきだ。最近は尾身会長の姿もめっきり見なくなってしまった。対策委員会もやってるのかやってないのかよくわからない。結局国が決めた行動制限緩和の方針が、完全に失敗だったのではないか、と思わざるを得ない。
 私のような基礎疾患のある爺さんは、まだなんとか人混みの中にはなるべく行かないようにしながら、発熱等は一切なく過ごしているが、いつどんな拍子に感染するかもしれない。もし感染すればあっという間に重症化。そして場合によってはあの世行き。

 国としては毎日毎日の全国の感染者の数、死亡者の数、病院の逼迫状況をどう受け止めているのか。沖縄なんてベッド数はすでに100%埋まっている状況。60%70%の自治体もある。それに手をこまねいて見てるだけなのか。
 今日のニュースで岸田首相は夏休みと言うことで、家族でゴルフを楽しんでる様子が報道されていた。ゴルフの後は一週間ほどどこかの有名な旅館で過ごすそうだ。いいご身分だ。

 ちなみに今日の段階で、コロナによる日本での死亡者数の累計は、35725名となった。


  (画像はNHKニュースより)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする