3月11日、埼玉県川口市にある川口リリアで「明けゆく世界フォーラム」が行われた。基調講演は、アサヒビール名誉顧問の中條高徳氏。私は、中條氏、勝岡寛次氏(明星大学戦後教育史研究センター)とともに、パネル・ディスカッションに出演した。
このフォーラムは、日本精神復興促進運動本部が主催したものである。日本精神の復興促進運動とは、私が生涯の師にして、また神とも仰ぐ大塚寛一先生が創始した運動である。
大塚先生は戦前、時の指導層に建白書を送付し、日独伊三国軍事同盟に反対し、米英と開戦すれば必ず大敗を喫するとして警告をされた。このまま進めば、新型爆弾が投下され、日本の大都市は焦土と化すと予見した。言論統制厳しい時代にもかかわらず、大塚先生は、逮捕されることも投獄されることもなかった。これは、実に驚異的なことである。
大塚先生は戦後、日本が再びこうした誤りを繰り返さないよう、真の日本精神を伝える活動を推進された。昭和40年代には、いち早く共産主義が崩壊することを予見し、一大啓蒙運動を展開された。
さらに、真の日本精神は、日本だけでなく、世界を導く指導原理であることを、明らかにされている。
http://www.nsfs.jp/sousai_sousai.htm
日本精神復興促進運動本部が主催するフォーラムやセミナーでは、大塚先生が創始した運動に賛同する人々が協力をしてくださっている。
このたびのフォーラムにおいては、賛同者の一人、中條高徳氏が基調講演をされた。以下、要旨にて講演内容をご紹介したい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
演題「日本人の誇りを育てよう」
私は職業軍人の道を歩み、敗戦時、十九歳でしたが、わが国は、私の友人が三人気が狂ったほどの価値の転換を経験しました。
大塚先生はそうした国の行く末を見通していました。
大塚先生という方について知れば知るほどびっくりしています。
現在、皇室典範改定問題が起こっていますが、「有識者会議」で女系天皇を認めるなど拙速な改定への動きが進められる中、秋篠宮妃紀子さまのご懐妊はまさに吉報でした。天の岩戸が開いて、神様が光を届けてくれた感じがしました。
郵政改革と皇室典範の問題を同じレベルで考えていた小泉首相が、吉報が入ったとたん、「ゆっくり国民の意見を聞いて」というように、変わってきたんですね。本当に、この国は神の国だという感じが致します。
ところが、最近、親が子を殺したり、子が親を殺すような事件が起きています。どうしてこんな日本になってしまったのか、その理由をお話ししたいと思います。
一つは、日本人が「戦争の勝敗は、正義とは全く関係ない」という戦争の本質を知らなかったためです。戦争の勝敗は、正しいかどうかではなく、力が強いかどうかで決します。
国連(国際連合)に参加している国は今、百九十一カ国ですが、その多くが、日本の立ち上がりで戦後、独立を果たしたアジア・アフリカの国です。また国連には敵国条項が未だに残っています。国連の正しい意味は連合軍なのです。
戦後、占領軍は、「ウォーギルト・インフォメーション・プログラム」により「真相はこうだ」などの番組で日本の戦争犯罪を大々的に取り上げ、3S(スクリーン・セックス・スポーツ)政策で日本人の精神を弱体化しました。
二つ目は、占領軍の政策が極めて巧妙であったことです。白人が、アジア・アフリカを侵略し、植民地にしていることに気付いた明治の日本人は、立ち上がり、自らの手で国を作り上げたのです。明治国家は、国民の作品でしたから、愛着を持つのは当然です。
日清戦争に勝利した日本は、露仏独の三国干渉で臥薪嘗胆、ちょんまげを切って三十七年目に日露戦争を戦います。日露戦争は、不凍港を求めて南下するロシアと対面する国家の運命の戦いでした。そして、オスマントルコのあの輝かしい歴史を持つトルコさえ破った強国のロシアに勝利したのです。
日本勝利の報に接して世界中が驚嘆しました。特に、アジアの人々は狂喜しました。トルコでは、トーゴー通りがあるし、トルコ大使に伺いましたが、現在でも子供にノギ、トーゴーという名前を付けているそうです。
ところが、米国はこうした日本を良く思いませんでした。わが国は対米戦争に追い込まれて敗北し、巧妙な占領政策により自分たちが悪かったと思い込んでしまったのです。
三つ目は、富が日本を狂わしているということです。日本人は豊かになった反面、心の形がきちんとしていないのです。個人主義になり、家庭の教えが崩れているので、しつけをきちんとする必要があります。
さて、日本は、資源が無いと言われますが、環境資源が世界に誇るほど豊かです。四方海に恵まれていますし、水がきれいで、四季があります。
夢を持ってください、若い人たち。日本は、素敵な国であり、歴史を通じて、世界をリードしうる資格を持っているんです。
どうか、この道を精進していただきたい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
参考資料
・中條高徳著『おじいちゃん、戦争のことを教えて』(致知出版社)
・中條高徳+渡部昇一共著『子々孫々に語り継ぎたい日本の歴史』(致知出版社)
このフォーラムは、日本精神復興促進運動本部が主催したものである。日本精神の復興促進運動とは、私が生涯の師にして、また神とも仰ぐ大塚寛一先生が創始した運動である。
大塚先生は戦前、時の指導層に建白書を送付し、日独伊三国軍事同盟に反対し、米英と開戦すれば必ず大敗を喫するとして警告をされた。このまま進めば、新型爆弾が投下され、日本の大都市は焦土と化すと予見した。言論統制厳しい時代にもかかわらず、大塚先生は、逮捕されることも投獄されることもなかった。これは、実に驚異的なことである。
大塚先生は戦後、日本が再びこうした誤りを繰り返さないよう、真の日本精神を伝える活動を推進された。昭和40年代には、いち早く共産主義が崩壊することを予見し、一大啓蒙運動を展開された。
さらに、真の日本精神は、日本だけでなく、世界を導く指導原理であることを、明らかにされている。
http://www.nsfs.jp/sousai_sousai.htm
日本精神復興促進運動本部が主催するフォーラムやセミナーでは、大塚先生が創始した運動に賛同する人々が協力をしてくださっている。
このたびのフォーラムにおいては、賛同者の一人、中條高徳氏が基調講演をされた。以下、要旨にて講演内容をご紹介したい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
演題「日本人の誇りを育てよう」
私は職業軍人の道を歩み、敗戦時、十九歳でしたが、わが国は、私の友人が三人気が狂ったほどの価値の転換を経験しました。
大塚先生はそうした国の行く末を見通していました。
大塚先生という方について知れば知るほどびっくりしています。
現在、皇室典範改定問題が起こっていますが、「有識者会議」で女系天皇を認めるなど拙速な改定への動きが進められる中、秋篠宮妃紀子さまのご懐妊はまさに吉報でした。天の岩戸が開いて、神様が光を届けてくれた感じがしました。
郵政改革と皇室典範の問題を同じレベルで考えていた小泉首相が、吉報が入ったとたん、「ゆっくり国民の意見を聞いて」というように、変わってきたんですね。本当に、この国は神の国だという感じが致します。
ところが、最近、親が子を殺したり、子が親を殺すような事件が起きています。どうしてこんな日本になってしまったのか、その理由をお話ししたいと思います。
一つは、日本人が「戦争の勝敗は、正義とは全く関係ない」という戦争の本質を知らなかったためです。戦争の勝敗は、正しいかどうかではなく、力が強いかどうかで決します。
国連(国際連合)に参加している国は今、百九十一カ国ですが、その多くが、日本の立ち上がりで戦後、独立を果たしたアジア・アフリカの国です。また国連には敵国条項が未だに残っています。国連の正しい意味は連合軍なのです。
戦後、占領軍は、「ウォーギルト・インフォメーション・プログラム」により「真相はこうだ」などの番組で日本の戦争犯罪を大々的に取り上げ、3S(スクリーン・セックス・スポーツ)政策で日本人の精神を弱体化しました。
二つ目は、占領軍の政策が極めて巧妙であったことです。白人が、アジア・アフリカを侵略し、植民地にしていることに気付いた明治の日本人は、立ち上がり、自らの手で国を作り上げたのです。明治国家は、国民の作品でしたから、愛着を持つのは当然です。
日清戦争に勝利した日本は、露仏独の三国干渉で臥薪嘗胆、ちょんまげを切って三十七年目に日露戦争を戦います。日露戦争は、不凍港を求めて南下するロシアと対面する国家の運命の戦いでした。そして、オスマントルコのあの輝かしい歴史を持つトルコさえ破った強国のロシアに勝利したのです。
日本勝利の報に接して世界中が驚嘆しました。特に、アジアの人々は狂喜しました。トルコでは、トーゴー通りがあるし、トルコ大使に伺いましたが、現在でも子供にノギ、トーゴーという名前を付けているそうです。
ところが、米国はこうした日本を良く思いませんでした。わが国は対米戦争に追い込まれて敗北し、巧妙な占領政策により自分たちが悪かったと思い込んでしまったのです。
三つ目は、富が日本を狂わしているということです。日本人は豊かになった反面、心の形がきちんとしていないのです。個人主義になり、家庭の教えが崩れているので、しつけをきちんとする必要があります。
さて、日本は、資源が無いと言われますが、環境資源が世界に誇るほど豊かです。四方海に恵まれていますし、水がきれいで、四季があります。
夢を持ってください、若い人たち。日本は、素敵な国であり、歴史を通じて、世界をリードしうる資格を持っているんです。
どうか、この道を精進していただきたい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
参考資料
・中條高徳著『おじいちゃん、戦争のことを教えて』(致知出版社)
・中條高徳+渡部昇一共著『子々孫々に語り継ぎたい日本の歴史』(致知出版社)
あの中の加瀬氏はミズリーに同席した方ですね。今の日本人に最も効果的なのは「東京裁判を裁判せよ」でしょう。
私の学生時代は大学封鎖など左翼は解りやすかったのですが。今は人権、環境、障害者、差別、平和、男女共同参画など、様々な美名に隠れた動きで国民を欺いていますが、このあたりをどんどん追求する必要がありますね。
>今の日本人に最も効果的なのは「東京裁判を裁判せよ」でしょう。<
その通りです。
この拙論は数年前、今よりもっと浅学未熟の時のものです。そのうち全体を書き直したいと思っていますが、ぞっとするのは、この数年、わが国のあり方は基本的に変わっていないことです。
むしろ、その拙論には書かなかった皇室をめぐる問題を中心に、日本弱体化政策の害毒が、ますます重篤に日本人の脳髄を冒してきています。
>私の学生時代は大学封鎖など左翼は解りやすかったのですが。今は人権、環境、障害者、差別、平和、男女共同参画など、様々な美名に隠れた動きで国民を欺いていますが、このあたりをどんどん追求する必要がありますね。<
ソ連の崩壊と共産主義の後退後、左翼はマルクス=レーニン主義の看板を隠し、異端であった「文化共産主義」の路線に転換して、国家の中枢や社会の各層に深く侵入しています。
http://homepage2.nifty.com/khosokawa/opinion03d.htm
(※フェミニズムを中心に書いたものですが)
外国人参政権付与、人権擁護法案、夫婦別姓、ジェンダーフリー、裁判員制度等々、合法的な方法で、日本の「共和化⇒共産化」と進める策を着々と打ってきています。
とりわけ、路線転換の行われた後、共産党を中心に、皇室を自然消滅させるための方法を研究してきており、いよいよ皇室典範の改正という一点に攻勢をかけてきているのが、現在の局面だと思います。
この危機を乗り越えて、日本を再建するためには、日本弱体化政策の克服を成し遂げなければなりません。
その時の手始めとなるのが、歴史観の根本的な是正であり、実行目標となるのが、憲法の改正、教育基本法の改正、そして皇位継承の伝統の堅持の三点だと、私は考えています。
姓から見れば、正統な関係なら、
天皇には反対の立場であろうが?
まったく正反対なので、こちらも
現天皇となにがしか、似ていられるであろう。
系図は天皇家でも、正統とはいえません。
現に今は庶民の天皇さんですから、
『子々孫々に語り継ぎたい日本の歴史』も
ありえないのですが?
http://www9.ocn.ne.jp/~aysk535/index.html
よく研究されていないと、思われます。
中條氏、勝岡寛次氏(明星大学戦後教育史研究センター)とともに、パネル・ディスカッションに出演した。とお見受けしたので、
一言申し上げる。
リンク先も拝見しましたが、同様に感じます。
左様ですか?
理解はするとしないでは、そちら様の
側が現天皇側にあるからと、
思われました。
(ほそかわ)家のご思考うけたまわりました。
講師には、近現代史の第一人者中條高徳氏をお呼びしております!
私たちは今、何をなさねばならないのか?日本の原点を見つめ直すきっかけとなる事業を開催いたします。
入場無料ですので、ぜひご来場下さい!詳細は、http://sagamijc.exblog.jp/をご覧下さい。
私からも相模原市近郊の方々にご参加をお勧めします。
ご盛会をお祈りします。