J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

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ラグビーの日本へ11

2016-05-07 00:01:14 | スポーツ文化・その他

 事例紹介コラムです。
 スーパーラグビー(SR)が開幕し、我らがサンウルブズが先日やっとアルゼンチン相手に待望の初勝利をあげていますが、パっとしません。レッズに移籍した五郎丸選手ももう一つ。去年のあの栄光が少し陰ってきているのかもしれません。日本W杯は'19年で3年後すぐに来ます。地元開催で惨敗は許されません。エディージャパンがピークだったのか。そんな中、エディー前HCの日本ラグビーに対するコメント記事がコラムとして出ています。以下、抜粋して紹介。
        
【ラグビー日本代表、大健闘から半年で崩壊&連戦連敗…元凶はラグビー協会の機能不全!】
 ラグビー日本代表のエディー・ジョーンズ前HCは、現在イングランドの監督として、欧州6カ国対抗のRBSシックス・ネイションズで全戦優勝を達成。これは'03年以来の快挙。ジョーンズHCは、チームの新主将に29歳で暴れん坊の問題児と言われていたディラン・ハートリー選手を指名し、昨年のW杯で1次リーグ敗退したラクビーの母国、イングランドを短期間のうちに再建。ジョーンズ氏が去った一方の日本チーム・サンウルブズは、スーパーラグビー(SR)に参戦したが開幕5連敗で先日やっとアルゼンチン相手に1勝。
〔日本のラグビーの体制に不満〕
 ジョーンズ氏は3月31日、指導者セミナーに講師として招かれて来日。そこで、SRに参戦し、調子の上がらないサンウルブズについて、「SRを見て落胆するのは、代表チームがプレーしていないことと、若い選手を育成する部分がないこと」とコメント。日本のSRへの参戦の音頭を取ったのがジョーンズ氏。SR参戦の最大の目的は、若手の育成。若手を育てて、'19年の日本W杯でベスト8に進出するというシナリオであった。だが、ジョーンズ氏から見たらサンウルブズは不合格だとか。「好結果を残すには本当に強いチームにならないと」と日本代表に奮起を促したとか。ジョーンズ氏は、日本の強化体制の欠陥について言及し、具体的に彼が指摘する日本の脆弱性は以下の2つ。

 一つ目は日本ラグビーフットボール協会の熱意。二つ目は若手の育成。W杯の大会期間中から、海外メディアに日本の体制に対する不満をコメント。南アフリカ戦の後に、英紙がジョーンズ氏の退任について、「日本の熱意不足が理由」との刺激的な見出しをつけて報道。ジョーンズ氏は「SRのために身を粉にして働いたが、何もうまくいっていない。日本のラグビーは多くの問題があり、正しい方向に進むとは思えない。(このままの体制で)今のポジションを保てる自信がない」とコメント。
 SRに新規参戦する日本チームの監督を務めてはいたが、チームの編成が大幅に遅れ、ラクビー協会の対応に不信感を募らせたまま、ジョーンズ氏は日本代表のHCとサンウルブスの監督を辞任。退任記者会見で「2019年のW杯でベスト8に進出するのは極めて困難」と言い残して離日。

〔人事をなかなか決められない「根回し」社会の弊害〕
 日本の特徴は集団の内側と外側の世界を質的に区別し、内側では対立抗争を回避し、コンセンサスの合意が重んじられる決定がなされる。そんな「和の秩序」の中で、新規事業が集団に受け入れられる条件として「根回し」と「甘え」の2つをキーワードとして列挙。
 根回しは、時間と手間をかけて周到に事前工作を行うことで集団のコンセンサスを得ており、多くの日本企業で採用。根回しのような事前工作なしに新規提案が受け入れられるケースがある。提案内容の良さ(長所)が評価されたからではなく、「そんなに言うならやらせてみるか」という「甘えの許容」から生まれた結果。結果が良ければ「勝てば官軍」だが、成果が思わしくないと「空気に引きずられて決めたからこうなった」と主張する保守派が台頭し、新規計画は撤回。

 ジョーンズ氏は19年日本W杯で代表のHCを続投してSRチームの監督にも就くつもりだったが、ラグビー協会は様子見で対応が遅れた。続投の根回しに時間と手間がかかったと説明しているが、どうやらそれだけではない模様。そのためジョーンズ氏は断念。
 W杯で輝かしい成績を挙げたジョーンズ氏は、「勝てば官軍」として続投は当然だったが、引き続きHCを続けるというラグビー協会の意思決定が遅れた結果、辞任の原因になる。ジョーンズ氏はもう戻ってこないだろう。日本チームが19年日本W杯で昨年のW杯のような好成績を挙げるのは困難で、全敗も。

 手厳しいですね。日本ラグビーは本当に大丈夫でしょうか。エディーさんの実力は本物だと思います。日本に続いてイングランドでも実績を残していますから。日本協会について首をかしげられるというのは多くのスポーツがそうかもしれません。当ブログも、あの岡ちゃん氏が副会長に就き、秋春制への移行を公約する新会長が就いた日本サッカー協会に対しては最近少し首をかしげています。
 ラグビー界も一か八か、W杯本番まで2年に近づく来年に、三顧の礼を持ってエディーさんに頭を下げて、帰って来てもらってはいかがでしょうか。たぶん、こんな状態がずっと続くと思うし、マスコミ等でいつまで続くラグビー人気と言われていますが、絵に描いたようにブームが去ってしまいます。
ビジネスジャーナル該当記事:http://biz-journal.jp/2016/04/post_14754.html

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