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旧知の方との再会

2022-01-14 12:00:00 | 21期生のブログリレー

21期の中川です。

気候もそうですが、オミクロン株で寒い毎日が続いてますね。
そのような中ですが、気持ちが熱くなる話がありました。旧知の方との再会の話です。

私は平成4年に社労士登録しました。その後、司法制度改革により特定社会保険労務士制度が制定され、平成18年の冬に受験、合格し19年4月に特定社会保険労務士の付記をしました。当時はサラリーマンでしたので、「勤務等特定社会保険労務士」です。この「特定」があると労使紛争発生時の労働局での紛争解決のためのあっせん代理ができる資格なのですが、開業しないと使うことはありません。でも勉強になるので受験しました。試験はだいたい50%程度の合格率だったでしょうが、大変だったのが確か数か月くらいの期間で一回も休めない事前講習とゼミを終了しないと受験できないことでした。 

その時一緒にいたメンバーと懇意となったので東京都社会保険労務士会で「紛争事例研究会」という自主研究会を発足させました。内容は、中小企業診断士協会にある研究会と同様なものです。こちらは活動実績があると年3万円が支給され、旧総評会館の大ホールで開催される3組限定で、東京都社会保険労務士会主催の自主研究会発表会にも参加できるオフィシャルな研究会でした。

自分は、頼まれると断れない性格なので会長職を引き受けました。研究会自体は平成19年2月に第1回を開催したと記憶しています。主なテーマは労使紛争の事例や解決策について共有するとか、紛争解決の対応策を意見交換することをメインにしながらも労務関係に関することを幅広く話題にして話し合っていました。懇親会は必ず毎回開催してました。

 消滅してしまう自主研究会もある中で継続できて成功する最大の秘訣は、リーダーが人一倍動くことということだと誰からか教わりました。そこで、無理なく間延びせずの考えで、月一度の開催を堅持しました。自分は、まず中央区の区営の会場を予約してメンバーに開催案内を連絡しました。そして当日は必ず会場に一番にかけつけて、皆さんをお迎えしてました。さらに会議中には、会員が発表したらコメントを必ず発言してまとめをする。翌日は研究会の実施内容の報告をメールで行うというルーティーンで運営しました。

 この形が軌道になるまでは、それでもなかなか難しいこともありました。第3回開催時は名簿も作成する前だったので参加確認もしませんでした。そのため、参加者がいることを信じるしかなく、遅れてくる方もいるかもしれないので結局自分一人2時間くらい会場で待っていたこともありましたが、結局誰も来ませんでした。さらに、会員同士で些細なことで諍いがあるなどメンバーの考え方の違いから紆余曲折もありました。

それでも、自主研究会の発表会では「退職勧奨の実際」というテーマで退職頂く方と残っていただく方について会社側、労働者側のロールプレイングを披露しました。こちらは結構好評だったと思います。翌年の発表会でしばらくロールプレイング発表が続くとか、ビデオ撮影したCDを販売する研究会もあったようです。影響を与えられた発表だったと思います。

また、それ以外でも「建設労務」という雑誌に労務のお困り相談というコーナーを用意して紛争事例研究会メンバーで順番に連載したこともありました。更に、建設労働者については当時業務委託契約者として社会保険に加入しない会社があり、厚生労働省として社会保険未加入問題対応が持ち上がったことがありました。これを受けて、法令順守を進めるために、建設業者にセミナーや勉強会をして行こうという活動もこの紛争事例研究会からスピンアウトしたメンバーで取り組んだこともあります。

そんなことをしながら、自分は8年半ほど会長職を務めて100回くらいは開催できたと思います。会社勤務している立場でしたので、開業者の多い社労士の中で、サラリーマン兼社労士の活動を行う可能性を少しでも広げ具体化してみたかったという動機があったのが、続けられた理由です。ただ、そんな状況で頑張った紛争事例研究会でしたが、なぜか突然燃え尽きてしまって退会することになりました。ただ、この研究会自体は、今でもZoom開催で続いているようです。

一方で、中小企業診断士としての活動はその間、一切していません。診断士協会にも加入しませんでした。理由は自分にとっては人事部所属だったのと医薬品製造業だったので、「商業部門」で合格した診断士資格を活かせる場がなかったからもあったのですが、診断士としては勿体ない空白期間になってしまいました。

 さて、長くなりましたが表題の「旧知の方との再開」の話です。最近その紛争事例研究会のメンバーだった方から、人伝でお会いしたいという話が飛び込んできました。多分7年ぶりになるのでしょうか。今は、中高生向けに社会保険の授業をする自主研究会の会長をされていると聞きました。その方が主催する自主研究会の中で私の拙い講話でも聞いてみようということになったようです。

今週末その方と再会しますが、何も欲もなく尽力していた活動をそっと見ていてくれて、心が動かされた方いらしたということでした。無欲で純粋な活動は、時に他の方の気持ちに訴えることもあるものだなと感じました。

結局は、「覚えていてくれてうれしかった」というただそれだけのことですが、自分の心に多くの思い出がこみあげて来ましたので、社労士関係の話ですが、診断士の活動にも通じることがあると思いまして、今回投稿させていただきました。

2022年1月14日 中川 聖明

コメント (5)
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