河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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2084- モーツァルト、ヴァイオリン・ソナタ、イブラギモヴァ&ティベルギアン、2016.3.25

2016-03-25 23:47:29 | リサイタル

2016年3月25日(金) 7:00-9:40 pm 王子ホール

オール・モーツァルト・プログラム

ヴァイオリン・ソナタ第36番変ホ長調K380  10′10′5′
ヴァイオリン・ソナタ第7番イ長調K12  7′2′
ヴァイオリン・ソナタ第6番ト長調K11  3′2′3′
ピアノ・ソナタ第17番変ロ長調K570 (ヴァイオリン付き版)  6′8′4′

Int

ヴァイオリン・ソナタ第26番変ホ長調K302  7′7′
フランスの歌「羊飼いのセリメーヌ」の主題による12の変奏曲ト長調K359 15′
ヴァイオリン・ソナタ第42番イ長調K526  9′9′7′


ヴァイオリン、アリーナ・イブラギモヴァ
ピアノ、セドリック・ティベルギアン


モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏の企画もの。全5回でこの日は最後の5公演目。この5回目のみ聴きに来ました。
休憩1回いれて2時間半オーバーのリサイタル。ひたすら弾きまくるもので、なにか、こう、音楽をする原点に触れたようなひと時でした。

締まった響きのホールのなかに、ヴァイオリンのウェットでよくしなったサウンドが敷き詰められる。ピアノは粒立ちが極めてよく、クリアで心地よい。

ヴァイオリン付きのピアノ・ソナタが間に挟まっておりまして、そのピアノの切れ味の鋭い技を聴くまでもなく、一連のヴァイオリン・ソナタ、これはモーツァルトの特色なのかどうかわかりませんけれど、ピアノ・ソナタみたいにピアノの活躍が目立つ。主従関係は感じられなく補完しているような箇所も見あたらない。イーヴンなバランスの音符並びのような気が強くしました。そういった聴き方にさせてくれたのはティベルギアンのピアノがあまりに素晴らしかったおかげかもしれません。弾く楽しみみたいなものが身体全体からにじみ出てくる。もう、いくらでも弾き続けていたいと。
ヴァイオリンのイブラギモヴァはもう少し冷静でしっかりとピアノの音を聞きながら弾いている。と、まるで、ピアノ・ソナタをヴァイオリンの伴奏で聴いているようなところがないでもない。まぁ、両方とも互角に素晴らしい。

モーツァルトもよくもまあ、次から次といろいろ音楽があふれ出てくるものだなあと、全部感心した夕べでした。
ありがとうございました。
おわり


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