河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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動き回るドラッカー ホライゾン-11- 1984.6.6

2007-01-11 21:20:00 | コンサート・オペラ




今日のホライゾンはニューヨーク・フィルハーモニックの演奏である。
前回出てきたのが6月2日なので、たった4日しかたっていないのに、なんだか4年ぐらい過ぎたような気がする。

1984年6月6日(水)8時
エイヴリー・フィッシャー・ホール

ホライゾン’84 プログラム Ⅲ

BETY JOLAS  Quatre Plages (アメリカ初演)

GEORGE WALKER Serenata for Chamber Orchestra (ニューヨーク初演)

GILBERT AMY Shin’anim Sha’ananim (ニューヨーク初演)
 Speculum Musicae
  D’anna Fortunato, mezzo
  Eric Bartlett,cello
  Anand Devendra,clarinet

PIERRE BOULEZ  Domaines
 Stanley Drucker, clarinet

ギルバート・アーミー指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック

あまり印象に残らない音楽の多い中でブーレーズの作品は一味違う。
偶然性を志向した音楽は、その視覚的なものも含めて、興味深い。
ステージを上から見ると、





A、B、C、D、E、F、は楽器群である。

AからFまでの楽器群の位置は固定であるが、クラリネットのソロがそれぞれの楽器群の隣で演奏したあと、そこの楽器群が演奏しなければならない。
順番は全くの偶然による。
実際には、
クラリネット→A

クラリネット→C

クラリネット→F

クラリネット→B

クラリネット→E

クラリネット→D
.
クラリネットは次々と歩いて位置を変えなければならない。
最後のD群が演奏し、今度は指揮者が任意に楽器群を指定して、そのあとにクラリネットがついていく。
たしか、
D→C→クラリネット→E→クラリネット→F→クラリネット→B→クラリネット→A→クラリネット
の順番だっと思う。
従って、クラリネットは11回演奏しなければならない。
曲の流れは全くの偶然によるが、各楽器群とその楽器群と組み合わせをもったときのクラリネットは関連性のある統一のとれた音楽となっているので不自然な気はしない。
この曲はそんなに最近のものではないので、このごろのブーレーズだったらもっと違った傾向の作品を書いているのではないかしら。(吉田秀和風)
スタンレー・ドラッカーのクラリネットはさすがというべきか。
このような難曲で、かつ、30分強の曲をわけもなく吹きこなしていたとしか思えない。
おわり

 


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