河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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2149- アレクサンダー・ロマノフスキー、ピアノ・リサイタル、2016.7.5

2016-07-05 23:21:24 | リサイタル

2016年7月5日(火) 7:00pm 紀尾井ホール

シューマン アラベスクハ長調  8′
シューマン トッカータハ長調  5′
シューマン 謝肉祭       26′

Int

ムソルグスキー 展覧会の絵  29′

(encore)
ショパン エチュードop.10よりハ短調 革命  2′
ショパン ノクターン第20番嬰ハ短調 遺作  4′
リスト 超絶技巧練習曲集第10番ヘ短調  5′
スクリャービン 12の練習曲Op.8より 第12番嬰ニ短調 悲愴 2′
バッハ 管弦楽組曲第2番BWV.1067より バディネリ 1′

ピアノ、アレクサンダー・ロマノフスキー


ロマノフスキーを聴くのは5回目、前回は今年の東京春祭り。
オーケストラの演奏会に行くことが多いのですけれども、昔通った演奏会の事を眺めてみると、ピアノ協奏曲が合わさったコンサートが非常に多い。そのような場でピアニストに興味が出てくるとリサイタルや室内楽の方まで足を伸ばすことになる。ロマノフスキーのソロ・リサイタルは初めて聴きます。

前半はオール・シューマン。ストイックな感じは無くて、心穏やかに弾いている雰囲気、冷静で知的でそれでいてメカニックなところは無い。起伏のあるパッセージも自然な流れが重視されている。謝肉祭は色々と変幻自在で目まぐるしくモードが変わっていく。素晴らしい演奏でした。アラベスクとトッカータは前段ということでもなくていきなり集中していく姿と音にうたれます。ギクシャク感がまるで無いというあたり、やっぱり、上のランキングの人だなぁとつくづく思いますね。

後半は、展覧会の絵。プロムナードは殊の外、スピードがある。響きの余韻を抑えてすっきりとブリッジしていく。キリッと切り替えて絵に移る呼吸の見事さ。それぞれの絵の色彩感とダイナミックな弾きがあでやか。色が鮮やかでビューティフルな演奏。力んでいる様子もなくて自然、このように、粗野さのないスタイリッシュなムソルグスキーはめったに聴けないものでしょうね。無骨さゴツゴツしたものの対極みたいな感じ。
堪能しました。

上着のボタンをはずしたらそれはアンコールの合図、5回も見ることに。
アンコールの革命は何回か聴いた。よほど好きなんだろうなぁ。
5曲もあって、なんだか後半プロのさらに後半と言う感じで得した気分。
素敵なリサイタルでした。ありがとうございました。
おわり





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