2015年11月18日(水) 7:00pm サントリー
グリンカ ルスランとリュドミラ、序曲 6′
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番変ロ長調 22′、8′+6′
ピアノ、アリス=紗良・オット
(enocre)
シューマン 子供の情景より、詩人は語る 2′
Int
ベルリオーズ 幻想交響曲 16′、7′、16′、7′+10′
(enocre)
ブラームス ハンガリー舞曲第6番 4′
アンドレス・オロスコ=エストラーダ 指揮 hr交響楽団
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どうも一昨日の印象とあまり変わらない。
先を急ぐようなところはないが音楽に呼吸が無い、せかせかしていて、オーケストラメンバーは音楽の呼吸のタイミングを探しながら、戸惑いながらの演奏の気がする。これは良い悪いの話ではなくてそれぞれの違いなわけで、エストラーダを選んだオーケストラが慣れていくことがポイントになる。
コンチェルトでのオケの印象も五嶋龍のヴァイオリンのときと同じで、粒立ちが良く揃っていてものすごくいい伴奏。コンチェルトと幻想での演奏の質的な違いを感じる。
アリスはノースリーブ、背中が大きく割れた真っ赤なロングドレス、前見た時よりも一段とやせた感じで、あの細い腕でよくうなるような激演が出来るものだとびっくり、感心も。
じゃじゃ馬風の天衣無縫、自由奔放なアクション、ドライな響きは幾何学模様の演奏にはベストなのよと言わんばかり。魅力的ですね。
突き刺さるようなサウンド、余裕の技巧表現、ウェットなところは無い。アンコールのシューマンはものすごく落ち着いたいい演奏でした、精神の落ち着きはなにもウェットであることもないわ、と。
無機的では無くて幾何学的、好きな仕事を好きなようにコントロールしながらプレイしている。あのアクションは相当に意識されたものでもあると思いますよ。いやみがなくて素敵なものです。
おわり