河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

2171- モツクラ協、オッテンザマー、ブラ1、ヴァイグレ、読響、2016.8.27

2016-08-27 23:38:42 | コンサート

2016年8月27日(土) 2:00pm 東京芸術劇場

ウェーバー  魔弾の射手、序曲  9′

モーツァルト  クラリネット協奏曲イ長調  12′7′7′
  クラリネット、ダニエル・オッテンザマー

(encore)
オッテンザマー  インプロヴィゼーション  2′

Int

ブラームス  交響曲第1番ハ短調  17′9′5′17′


この前(2016.8.23)、この指揮者を聴いて、今日も。
入念なところ、すっきりしたところ、あります。いずれにしても几帳面な棒。
魔弾の濃さ、ときおり見せるスピード感、独特の感性で進む。アンサンブル単位のコントラストは強調されないが、フレーズのこのような濃淡は的確で納得できるもの。正面突破の音楽づくりですね。ブラームスはそのような方針がさらに推し進められる。
そのブラ1では第1楽章提示部をリピート。この楽章単独での構造バランスはわるくなるが、4楽章まで通した構成感の完成度はぐっと増したと思います。
そのようなことも含め、今までともすると忘れ去られていたあたりのことはきっちりと隙間埋めされていて、心地よい音楽が鳴り渡る。また伸縮はバレンボイムと同質なのかもしれない。彼の推しが効いているわけですね。
読響のプレイヤー達は演奏しやすそう、呼吸が合っています。結構長めな演奏となりましたがそれを感じさせないもので、コンセントレーション高めて聴くことが出来ました。

間に挟まれたモーツァルトのコンチェルト。先だってシュミードル(2016.8.10)でこの曲を聴いたばかりですが、技術的な話だとダンチのこっち。
細身体躯の長身、サウンドも似ている。切り口の鋭さは強調されないが、タイ、スラーの滑らかな吹きっぷりとスタッカート気味な小気味の良さは明確に吹き分けられている。
この方もよく動くのだが、オーボエのルルーのように右見たり左見たりしながら吹くことは無く、正面向きで前後移動しながら吹く傾向はあるけれども、聴衆サイドからの音源のぶれは感じられない。
内容的には、この前の演奏のあれがワイプアウトされました。ただ、シュミードルは動きません。
おわり

 


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