河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1801- RVW、ディーリアス、ブリテン、エルガー1番、尾高、新日本フィル2015.5.22

2015-05-24 00:25:18 | コンサート・オペラ

2015年5月22日(金) 7:15pm トリフォニー

ヴォーン・ウィリアムズ  タリスの主題による幻想曲 16′

ディーリアス  「村のロミオとジュリエット」より間奏曲、楽園への道 10′

ブリテン  「ピーター・グライムズ」より、4つの海の間奏曲 4′3′4′5′

Int

エルガー  交響曲第1番イ長調  19′7+12′12′

尾高忠明 指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団


イギリス物4連発、尾高得意のブリティッシュな香りが漂う素晴らしい演奏、その香り以上に凄い圧倒的なブラスの咆哮がイギリス・ブラスバンドの響きを大いに感じさせ、ノーブルブラスここに極まれり。

メインディッシュのエルガー、サウンド満喫しました。
尾高共感の棒でありながら昔みたいに本人が曲に感動し過ぎながら振っているという感じはなくなりました。
テンポ設定にゆるいところは微塵も無く、無為に力を入れることなくほどよい進行。第2主題の対旋律がくっきり浮かぶ音模様の多様な美しさ。ブラスやパーカッションの極度な岸壁アタック、弦はコクがありそして鋭い、揺れないテンポ設定、充実しきった展開部、ツボを押さえた見事なエルガー解釈棒と言うしかない。
この第1楽章は特にこの展開部の充実感が生半可ではなかった。特筆すべき演奏でしたね。

第4楽章大詰めのブラス3連符の圧倒的に立体的なギザギザ感。あすこをこれだけ見事に浮き彫りにさせることのできる指揮者は今の日本には彼をおいていない。ブラスの醍醐味ですね。
この第4楽章で特に顕著だったのは、全くテンポを緩めないこと。先を急ぐという感じではなく、ストレートな流れを作ったような感じでした。圧倒的でしたね。オーケストラともども会心の演奏でした。
もじゃもじゃコンマスもこれでは彼に一歩下がるしかないでしょう、確かにそう見えました。


前半のディーリアスとブリテン、両曲ともに大編成で結構な鳴り。
ディーリアスは繊細さを微細に追う感じのそもそもそんな間奏曲ではなく、大掛かりな曲ですね。昔、ディーリアスと言えばバルビローリみたいなときがあってそのアナログディスクも聴いたりしたが、この日の演奏では随分と違う印象を持ちました。
尾高は大雑把に振っているわけではなくて、細やかさを追っているわけではないと思いますが細部の表現にも結構光をあてておりました。
ブリテンのPGは黒光りする鋭い演奏で、舞台で奏されるような緊張感はらんだドラマチックな演奏と言うよりはシンフォニックな趣きが濃い。オペラ振りの指揮者ではないし、方向性としては自然にこうなるのだろう。スコアからうねりを作っていく感じ。これも聴きごたえありましたね。

一曲目のRVW、2部弦は右寄り奥。分離したオーケストラの響きを楽しめました。


充実のイギリス物4個で2時間オーバー。トリフォニーの聴衆はサントリーみたいにうるさくないし、音楽を余韻までじっくりと楽しめました。
ありがとうございました。
おわり


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