2022- モーツァルト、pf協24、オピッツ、ブラームス4番、マリナー、N響、2015.11.25
2015年11月25日(水) 7:00pm サントリー
モーツァルト ピアノ協奏曲第24番ハ短調K491 14′7′8′
ピアノ、ゲアハルト・オピッツ
(encore)
ブラームス 幻想曲集op.116から第4番 間奏曲ホ長調 5′
Int
ブラームス 交響曲第4番ホ短調 12′10′6′10′
ネヴィル・マリナー 指揮 NHK交響楽団
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1924年生まれだから91歳。昨年も2度ほど聴きました。そのときはがにまた歩きが気になりましたが、この日のマリナーは老いてますます意気軒昂という感じでした。
後半のブラームスはテンポを緩めるようなところは微塵もなく、むしろオーケストラを駆り立てていくような具合で、非常に引き締まった演奏。楽章が進むにつれてさらに筋肉質に変貌していくオケの個々のプレイヤーの気持ちの盛り上がりが良くわかるもので、古典的ブラームスの間から熱いものがにじみ出てくるような演奏でしたね。最近多いなよなよした神経質な演奏とはずいぶんと異なる。
あっというまに終わってしまいました。
前半のコンチェルトはメナヘム・プレスラーが17番を弾く予定だったものがキャンセル、オピッツが急きょ、曲を24番に変えて出演。こちらは1953年生まれで随分若い。62歳ぐらいですかね。指揮者と合わせると153歳。もし1923年生まれ92歳のプレスラーが出ていれば、183歳コンビと言う話でした。もう、こうなるとオピッツは若いというか。
オピッツのピアノはその体躯に似合わずと言っては失礼だが、音がとてもきれい。澄み切った音で、強弱や余計な熱でうならせるようなものとは異なる。音の振幅には特別な興味が無いように思えて、むしろ均質で正確な音価に注意を払いそれが身についてしまっていて、透明感と正確さは切っても切れないものだよと、そのようなプレイです。このモーツァルトはどこにいくのだろうという思いはあります。愛着を感じる演奏でした。
なかなかいい演奏会でした。
ありがとうございます。
おわり
追記
プレスラーは昔聴いたことがあるようです。この組み合わせのコンサートですからそちらのことばかり書いてプレスラーのことは書かずじまいですね。
832- マーサリス&MTT 1984.8.25 第18回モーストリー・モーツァルト・フェスティヴァル