2016年5月3日(火) 9:30 pm ホールA、東京国際フォーラム
オルガ・ヴィクトロワ 清龍 6′
グリーグ ピアノ協奏曲イ短調 14′6′10′
ピアノ、フランク・ブラレイ
ドミトリー・リス 指揮 ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
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LFJ公演。ベレゾフスキーが、主催者の弁によると、三日前に連絡があり、胃潰瘍のため出張れない、ということで急きょピアニスト変更。
プログラムパンフにはベレゾフスキーの名前が掲載されておりましたので、急な話だったのでしょう。曲はそのまま。
この巨大な5008席のホールAなら席は前から10列目ぐらいまでが最適のような気がする。今回LFJ公演はどのホールでもなるべく前の方を確保しました。この日も同様です。
最初の曲は、現代もので、中国の神話で四方を守る青龍が天を翔るイメージとのこと。音の具合は東洋風味なところはあまりなくて、フレーズのメロディーラインが割と主張された曲と感じました。
終わってから、作曲したオルガさんがコールされておりました。
2曲目はグリーグ。代弾きのブラレイはロングヘア、細身で、見た目は鋼のようなばねのきいた弾き振りなのかなと思いきや、手慣れた職人技で進行。ヒート感が出るような弾きではなく、ポツポツと進めていくスタイルですね。このホールで大きく主張できるのはなかなか簡単な話ではない。グリーグの透徹した響きを出すのは難しい。
あと、この指揮者とオーケストラ、両方とも初めて聴きました。このようなホールで演奏するのは大変でしょうね。どこにも何も反射しないといった雰囲気で、自分で自分の腕を確かめなければならない。それ自体は悪い話ではありませんけれども、なにしろ、演奏会ですからね。ご苦労様なことです。
ホールAは全くコンサートむきではありません。ステージ右と左に、何百インチあるかしらないが巨大なモニターを設置。それに映像を映しながらの演奏会。遠くの席だとこれがあるから目は惹きつけられつづけます。
このホールの席に座って、以前、N響とキーロフの合同演奏でゲルギエフが振ったレニングラードを思い出しました。
おわり
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