河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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1796- シューマン1番、ブラームス3番、阪哲朗、日フィル2015.5.9

2015-05-10 10:51:09 | コンサート・オペラ

2015年5月9日(土) 6:00pm みなとみらいホール

シューマン 交響曲第1番変ロ長調 春 11-5-7-9

Int

ブラームス 交響曲第3番ヘ長調 13-9-5-10

(encore)
トロイメライ(弦楽合奏) 4′

阪 哲朗  指揮  日本フィルハーモニー交響楽団

14対向Cb7


昨今の日本人指揮者でシューマンとブラームスを並べて、これだけ聴かせてくれる指揮者と言うのは、まさに干天の慈雨に違いない。

シューマン、深い。味わい深かく、深すぎるくらい。正面突破の演奏で一つずつの音やフレーズが生き生きと波打っている。本格的すぎる選曲は自信の表れでもある。プレイヤーたちにこのような曲でやる気を起こさせて充実音出させるにはよっぽど説得力がないとスカスカと見透かされてしまいかねない。そこらへんの裏事情や練習風景はどうであれ、結果としての演奏の素晴らしくコントロールされときにドライヴされた音楽にはほれぼれとしました。シュマ1をこれほど味わい深く聴いたのは久しぶりですね。ぶ厚いサウンドが耳に心地よい。

後半のブラームスも同じ方針、ブサーとクラスター的迫力のアクセント、3番の美しいメロディーラインが湧き立つ、多段階アタックを伴った多彩なニュアンス、美しいハーモニーバランス、オーケストラの呼吸の一致、生き生きとした音楽が流れ溢れてくる。

約20年前にN響を振った時のあの演奏、もはや影も形も無いと言えよう。この20年の苦労がしのばれる。ものすごい成長力であったと言えよう。

アンコールで演奏された弦楽合奏のトロイメライ、息を呑む美しさでした。

横浜のお客はサントリーみたいにぎゃぁぎゃぁ騒ぎませんし、音楽をピュアに愛している落ち着いた大人の対応が自然と出来る、シックでいい演奏会でした。
おわり


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