太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

迂闊にものを言わない方が宜しいのでは

2016-10-18 08:17:33 | 社会観察

昨日、日本カヌー連盟がオリンピックのボート会場は海の森水上競技場が最も適していると声明文を出した。今日は知事がIOCのバッハ会長と会うと報じられているのでその声明は直前である。ところが今日になってオリンピック招致時に都が安い金額を虚偽申請したという報道がある。IOC自身も高過ぎることを指摘した経緯も報じられている。連盟は機先を制したつもりかも知れないがアスリートファーストを勘違いしているように思う。何処に決まろうとスポーツマンシップにのっとり最大の努力をしてメダルを目指しますと言うなら分かるが。唯一条件を出すとしたら競技者がなるべく公平に競争できる環境が良い。外側コースだけ風で不利とかあってはならないと言うことだろう。予算が幾らかかるかは別問題と言うのは少々無責任であろう。ゼネコンの声明なら、なるべく高い方に決まって欲しいと言ってもなるほどと思うが。アスリートファーストとファーストアスリートの違いはレディに置き換えれば一目瞭然。最高の場所で競技をしたい、させたいは皆の願いであることは違いないが、それが全ての最優先事項とはならない。

TVで偉そうに喋る評論家が、もし宮城県に移ったら県が負担すると言っても地方交付税が含まれるから例えば誘致に関係無い鹿児島県民も払う事になり不公平である、とまことしやかにコメントしていた。もう馬鹿としか言いようが無い。裏返せば、誘致したところ(地方交付税のない東京都)が全額負担をして国はびた一文出すなと言うことか。多くの人は、流石日本、豪華な施設で開催するものだと褒められようとは思っていない。また、先の東京オリンピックのように、これを機にゼネコンを主体とした景気浮揚を図りたいとは思っていない。そういう時代は過ぎたと思う。寧ろ成熟オリンピックの開催はこういうやり方があるのだと範を示す時である。1回目と同じコンセプトでは成長が無い。リオですら開会式は相当工夫をして(北京の豪華さに比べてしまうが)設備に金掛けるより人の演出で素晴らしいものにした。どうなるか分からないが連盟の声明文は1日早過ぎた。折角リオではボート競技でメダルをとって、注目を浴びそうになっているのに勿体ない。多少不便なところはありましたが、それは皆同じです。精一杯やりましたがメダルには届きませんでした、と言っても誰もスポーツマンシップに悖るとは言わない。くれぐれもアスリートファーストならアスリートを政争に巻き込んではならない。2週間の熱狂も良いでしょう。でもそのあと施設をどう使うか(レガシーとして)が大問題と私は思うが。

(22)・・・

「面白いアイデアとは思うが、砥粒事業部の考えはどうなんだね。来春の販売店会の企画はもう出来上がっているんではないかね。それに家族や友人となると直接砥粒工業が把握しているわけではないから、各会員を通じて案内して貰うことになる。人数を集計して会場を確保するのは相当時間がかかる。勿論私の所は今日集まって貰った人に案内すれば良いから協力せよと言われれば出来ないことはないが。」と、やはり時間の問題があると吉沢は思った。もっと大変なのは砥粒事業部が話に乗って来るかどうかだ。吉沢は「砥粒事業部ともよく話し合って見ます。」と返すのが精一杯であった。三原ひとみはややこしい話には口出ししない方が良いと思い席から離れていた。父親は「ところで娘のことなんだが、何処かに良い人は居ないもんかね。会社の人とかで。実は少し困っていることがあって、どうも良からぬ男と付き合っているようなんだが、騙されているんでは無いかと心配しているのだが。」と自分が反対している相手と付き合っているなどとはおくびにも出さず世間話風に持ちかけてきた。「しっかりしたお嬢さんだし、騙されるなんてことは無いでしょう。」と吉沢もありきたりの返答をしておいた。バーベキューパーティも終わり、流れ解散のように人々は宿泊場所へと帰って行った。吉沢はメモで渡された別荘に向かった。二駅離れた山の斜面にその別荘は会った。確かにマンションのような造りであった。管理人から鍵を受け取り部屋に入った。部屋には管理人が用意したのであろうか、ホテルのように浴衣が揃えてあった。吉沢は相当酒も入っていたのでシャワーだけ浴びて浴衣に着替えてベッドに横たわると直に寝込んでしまった。