太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

如何なものかオリンピック施設

2016-10-27 09:45:55 | 社会観察

オリンピックの競技施設について連日ワイドショーが賑わっているが、果たしてマスコミ報道は本当のことを伝えているのだろうか。特に各競技連盟のお偉いさんが最初の計画通りにと主張しているが、競技は違うが国立競技場がデザイン変更を余儀なくされた時、競技団体から、最初のデザインは美しいし、観客数も多くアスリートにとってやりがいがある、デザイン変更には反対と言ったのだろうか。国体に参加する競技で、今回主催県の競技場は過去の例からするとお粗末過ぎるからと文句を言った競技は何なのか。招致計画を変更することになるから場所を変えるのはおかしいと言った人は、IOCから揉めるならお隣の韓国で一部競技の開催をという意見が出た(確証?)とき、当然猛烈に異議を唱えたのだろうか。

誰もが立派な施設で大勢の観客に囲まれて競技したいのは当然で、予算は青天井で、

どれが良いか、何処が良いかを問われれば変更などあり得ない。しかし、変更が目的ではなく変更せざるをえない事情があり当然それは金(予算)の問題である。しかもオリンピック後のレガシーとしての価値もそれに加わる。各競技団体も子供ではあるましい、予算のことも考慮しての主張に違いない。マスコミ報道では競技団体の偉いさんやOBはたまた現役選手まで動員して反対表明している(かのように見える)。しかし、国体の例を出すまでもなく、真のアスリートなら「我々は選択肢として施設を選べと言われればこの施設が最良と思うが、諸般の事情から他の場所、施設が選ばれてもベストを尽くします。」と答えているのに後段部分を報じていないのではないだろうか。あるいは「我々の競技はメジャーではないし、メダルラッシュも可能性が低い。ここであまり騒いでメダルには程遠く、負の遺産となって何時までも語り継がれるてはメジャーになるチャンスも遠のく。ここは大人しく与えられた場所施設で最善を尽くして感動を与えよう。」と言った内輪話もあるのでは無いだろうか。

最悪なのはアスリートファーストを勘違いして競技者意見が最優先と思ったり、裏事情で言わされている者が居たとしたら最悪である。

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その頃会社ではちょっとした事件が持ち上がっていた。古田常務のアメリカ出張の成果を生かすためには、来年度卸販売店に対して供給量の10%カットを提案しなければならない。これまで事業を支えてくれてきた国内販売店に対してこの提案は正式にオファーしたわけでは無いのに卸販売店の関東地区の会長であるY商店から来年度は20%逆に増やして欲しいとの依頼が入った。まだ供給計画が決定してもいないこの時期に何故このような要望が入ったのか、情報が漏れているのではとそれとない犯人探しが始まった。古田常務はまず三原社長に直接会って何とか妥協点を見出さなければアメリカの期待にも国内の期待にも背いてしまうという危機感があった。犯人探しは思わぬ方向から飛んできた。吉沢に課長から呼び出しがあった。

「吉沢君、言い難い事なんだが砥粒事業部から最近企画の吉沢が何度か三原社長に会っている。砥粒の供給量が減ると死活問題になるから代わりにアクセサリーを扱ったらどうでしょうという提案をしたと言う。それも三原社長の娘の営業の三原ひとみをうまく使って取り入ったと言う。勿論私は君が三原社長に会った理由を説明したんだが、信用して貰えたかどうか。何せあちらは老舗の事業部。兎に角今後は根も葉もない噂が立たないよう慎重に行動してくれ。」と言うのだ。吉沢は狐につままれたような話で困惑したがどうしてそんな話になったのか突き止めなければならないと思った。そのためにはもう一度三原ひとみに会うしか無い。