じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

京都のコロナ・リスク

2020-03-30 18:50:43 | Weblog
★ 京都産業大学の学生を中心とする新型コロナ感染のクラスター。濃厚接触者への拡散が進んでいるようだ。

★ 学生の街、京都。これから多くの人が全国から集まってくる。多くの観光客が訪れていた割に、東京、大阪、名古屋に比べて感染者数が少なかった京都。この街の感染は旅行者以上に学生に左右されそうだ。

★ 学生の感染拡大に頭を痛めるのは大学ばかりではない。彼らは様々な業種で労働力となっている。塾業界も個別指導塾を中心に学生の依存度が高い。非常勤講師とは言え、感染者を出せば、塾の損害は計り知れない。受講生を巻き込んだクラスターにでもなれば目も当てられない。

★ 施設や手の消毒、マスクの着用、小まめな検温ぐらいはするだろうが、経営者は薄氷の想いではなかろうか。
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感染爆発が始まったか

2020-03-29 20:52:47 | Weblog
★ 京都市は京都産業大学の学生数名の感染を発表。欧州から帰国した学生を起点とするクラスターが発生したらしい。同大学は構内を封鎖し、5月まで授業の開始を遅らすという。

★ 東京や千葉の爆発的増加、そして今日は大阪でも感染者がかなり確認されている。新型コロナウイルスがじわじわと身近に迫っている感じだ。

★ うちの塾では小学生、中学生、高校生を対象としているが、彼らの身近にも感染が迫っているかも知れない。この状況で新学期から学校を再開して大丈夫だろうか。塾の営業もあやしくなってきた。休業が数か月も続くと経営がもたない。深刻だなぁ。

★ 人間の生存本能だろうか、スーパーへ行くと、インスタントラーメンなど保存のきく食品やコメが品薄の様子。十分に在庫はあると言われても、欠品を目の当たりにすると不安が募る。

★ さて籠城戦。数か月の長期戦になりそうだ。何を備えておこうかな。
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映画「マスカレード・ホテル」

2020-03-29 15:10:37 | Weblog
★ 映画「マスカレード・ホテル」(2019年)を観た。

★ 連続殺人事件。犯人が予告した次の殺人現場は、あるホテルだった。殺人を未然に防ぎ、犯人を逮捕するために、刑事たちが潜入捜査を始める。

★ ホテルという閉ざされた空間の中で、人間ドラマを紹介しながら事件が起こるという「グランド・ホテル」形式。

★ ホテルマンに扮した刑事役を木村拓哉さん、フロント・クラーク役を長澤まさみさんが演じていた。人を疑う仕事と人を信じる仕事。この二人のぶつかり合い、そしてやがて協力し合う姿が印象的だった。老練刑事役の小日向文世さんも良かった。

★ 難しいことを言えば、同じ真理を探究するのに、疑い尽くす哲学者とまず信じることからアプローチをする宗教家の対立のようにも感じた。

★ さて、エンドロールで明石家さんまさん(友情出演)の文字が、果たしてどこに出演されていたのかな。
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山崎洋子「花園の迷宮」

2020-03-27 19:23:20 | Weblog
★ 山崎洋子さんの「花園の迷宮」(講談社)を読んだ。

★ 昭和7年、戦争の足音が感じられる日本、横浜。「福寿」と名のる遊郭に、若狭の寒村から二人の少女が買われてやってきた。その遊郭で起こる連続殺人事件。

★ 少女の一人、美津は器量がよく早速客を取ることに。年の若いふみは、とりあえず下働きをすることになった。仲の良い二人、その美津が死ぬ。自殺を装っているが殺人の気配が。ふみは美津の死の真相をさぐることに。

★ 殺人の背景には交錯する人間模様があった。

★ 謎解きは少々込み入った感じだったが、面白く読めた。

★ 少女たちを食い物にする男の欲望とカネの亡者たち。暗い世相と救いのない環境の中で、ふみの明るさが救いだった。
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先行き不安

2020-03-27 16:40:25 | Weblog
★ 小規模ながらも事業をしていると、今回のコロナ禍は本当に苦しい。

★ 政府であったり自治体であったり、政策を行おうとする人々は(唐突に)言葉で発したり、ペーパーを配ればそれで済むのだが、実際に経営をしている者にとっては、先が見えないのが一番苦しい。

★ 例えばもし外出禁止令(たぶん要請かせいぜいは指示だろうが)が出れば、営業活動はどうなるのか。収入を断たれればどうすればよいのか。緊急融資と言っても実行されるまでに日数を要するし、融資分はやがて返済しなければいけない。福祉目的の緊急援助も10万円や20万円だ。当座はしのげても、遠からず再び苦境に陥る。


★ 政府は緊急事態宣言やそれにともなう都市封鎖に向けて着々と準備を進めている。持てば抜きたい「伝家の宝刀」ではなかろうが。

★ 最悪を想定した危機管理は当然として、昨今の方針は、緩めたり締めたりと、統一感がない。日本の場合、1日に確認される感染者数は何とか100人の壁をキープしているが、この数字がポイントだ。

★ 首長のメッセージと市中にあふれる人々とのアンバランスも気になる。何が実際起こっているのか実に見えにくい。

★ アメリカの感染者数の爆発的増加も気がかりだ。より悪い何かが起こるのではないか、そんな未知への不安も募る。

★ 出口の見えない不安と自粛によるストレス。心臓の鼓動は不安で高ぶり、「コロナうつ」になりそうだ。
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高嶋哲夫「首都感染」

2020-03-24 17:52:27 | Weblog
★ 高嶋哲夫さんの「首都感染」(講談社)を読んだ。

★ 中国から広がった強毒性の新型インフルエンザ。初期の対応が遅れたためにパンデミックに発展する。世界各地で感染者が爆発的に増え、医療が崩壊し、死者が急増する。

★ 感染は日本にも広がり始める。特に感染者が東京に集中していたために、政府は都心閉鎖を断行する。封鎖された町の様子はカミュの「ペスト」を思い起こさせる。

★ 2010年の作品だというが、致死率の違いはあるものの、新型インフルエンザを新型コロナウイルスに読みかえれば、現在の世界の状況、そしてこれから起こるであろう日本でのオーバーシュートのありさまが如実に語られている。

★ もはやフィクションではない。折しも東京都知事は都市封鎖にも言及していた。

★ 作品では抗インフルエンザ薬やワクチンが効果を発揮し、さらに幸運にもウイルスが弱毒化し、次第に感染は収束する(多くの犠牲の末、集団免疫ができたのかも知れない)。現実の新型コロナはまだ特効薬(治療法)が見つからず、ワクチンは数年先の話だという。

★ フィクションよりも現実の方が一層不気味だ。
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「『パンデミック』との闘い」

2020-03-22 22:45:55 | Weblog
★ NHKスペシャル「『パンデミック』との闘い」を観た。

★ 日本でオーバーシュートが起こっていないのは幸運に恵まれているからとのこと。いつ起こってもおかしくない、第1波の流行はしのいだが、第2波が広がりつつあるという。クラスターが管理できているうちは良いが、最近感染経路がよくわからない感染者が散見されるようになってきた。未知のクラスターがあるのかも知れない。注意が必要だとのことだった。

★ 不眠不休で対策で当たられている方々のご苦労がわかった。最前線の人々と一般国民との危機感の違いにも気づかされた。


★ 理由は不明だが、中国、韓国、日本など東アジアでの感染拡大は今のところ緩やかになっている。それに比べてヨーロッパやアメリカの状況がひどい。東南アジア、アフリカ、南米にも広がりつつあるようだ。

★ 日本でも海外からの帰国者の感染確認が増えているように思える。水際で発見されているうちは良いが、パーフェクトは無理だろう。100年前のスペインかぜ、日本の犠牲者は第3波の流行によるものが多かったという。人から人へと感染を繰り返すうちに毒性が強まる可能性もある。

★ この闘いは長引きそうだ。治療薬の開発(あるいは既存薬の応用)、あるいは多くの犠牲の後に集団免疫を得るか。経済や精神状況が持ちこたえられるか。

★ タイムリーな良い番組だった。

★ この番組の後、「テセウスの船」を観た。犯人は彼だったのか。何となくハッピーエンドで良かった。
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小林秀雄「徒然草」

2020-03-22 16:16:46 | Weblog
★ NHK「100分de名著」、過去の放映分から兼好法師の「徒然草」(2012年)を観た。荻野文子さんが解説されていた。

★ 日本の3大エッセイの一つ「徒然草」の作者として知られる兼好法師。私が中学生の頃は吉田兼好と習ったが、今の検定教科書では兼好法師となっている。含蓄に富んだ人生訓や人間観察のありさまに、時代を超えてハッとさせられる。人間の普遍性を見抜いているからかも知れない。

★ 「徒然草」について、あの小林秀雄が短い文を残しているということを知った。本棚を探ってみると、小林秀雄「無常という事」(角川文庫)に収められていたので読んでみた。

★ 小林秀雄のいつもながらの文章。もっと素人にもわかるように書けないものかと思いながら(嫌なら読まなくても良いという声が聞こえそうだが)読み進めると、後世の人が付けたであろう「徒然草」という「洒落た名前」の後ろに隠れた、兼好法師の素顔が少し見えたような気がした。

★ 小林は兼好法師を「彼には常に物が見えている。人間が見えている。見えすぎている、どんな思想も意見も彼を動かかすに足りぬ」と評する。

★ 名工は少し鈍刀を使うという。小林は鈍刀を使って彫られた名作の一例として第40段を引用する。因幡の国の入道には美しい娘がおり、多くの男が求婚したが、この娘は栗ばかり食べる「異様の者」として、入道は誰とも婚姻を許さなかったというエピソード。

★ 兼好法師はどういう意図でこのエピソードを紹介したのか。そして小林秀雄はなぜこの段を取り上げたのか。小林は兼好法師同様、多くを語らず読者を迷路へと引き込む。
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最悪のシナリオ

2020-03-22 01:53:13 | Weblog
★ 高校生の塾生と話をした。彼の姉は現在カナダに留学中。新型コロナの影響で予定を早めて今週帰国するという。

★ 帰国すると言っても、時期が時期だけに帰国後が大変だという。今、感染が確認されるのは主に医療機関、高齢者施設、それに海外からの帰国者だ。

★ カナダはまだオーバーシュートしていないが、問題は帰りの飛行機だ。もしその飛行機に感染者が乗り合わせていれば、うつらないとも言えない。

★ 彼の姉も14日間、自宅での健康観察となりそうだ。もし体調を崩し、感染が確認されれば、彼女の濃厚接触者である家族も危険だ。両親の勤務先、弟の通学先。影響は大きい。感染症は極めて社会的な事件だ。

★ 塾生と最悪のシナリオを語りながら、少々憂鬱な気分になった。
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オーバーシュート

2020-03-19 19:19:58 | Weblog
★ 最近、ニュースを見ていると耳慣れない言葉が飛び込んでくる。

★ 1つはオーバーシュート。もともとは金融・証券業界の用語のようだが、最近ではイタリアや近隣のヨーロッパ諸国のように、急激な感染爆発を言うときに使われている。

★ もう1つは、ロックダウン。厳重な封鎖という意味らしい。ヨーロッパの国々では次々と外出禁止令のようなロックダウンが行われている。

★ 「ここ1,2週間が瀬戸際」とされた日本。潜伏かどうか(検査数が少ないから)はわからないが、感染者数は低めに抑えられている。四方を海に囲まれている地の利だと思うのだが、しかし、それでも大都市圏ではジワジワと不気味に感染者数が増えている。

★ 今日、時を同じくして兵庫県知事と大阪府知事が、阪神間の往来を自粛するように訴えていた。行政責任者のみが知りうる情報は危機的なのであろう。注意喚起は良いとして、これが契機となって再びモノ不足に陥らないか不安だ。

★ 大阪府知事は兵庫県が危険であるかのように述べていたが、あれは兵庫県の人々は怒るかも。

★ それはそれとして、オーバーシュートは起こってしまえば、医療現場がパニックになり、死者が増え、それがパニックを更に助長する。軽症者は家庭待機になるが、少なからず家族感染、あるいは地域感染を誘発しかねない。

★ 政府の専門家会議の論議を受け、政府はどういう指針を示すやら。各地域に丸投げしそうな雰囲気だが。

★ 出口の見えない戦い。不安ばかりが募る。

★ ところで「我が家のコロナ騒動」その後。父親の熱は抗生剤が効いたのか、36度台から37度前半に落ち着いていましたが、炎症反応が重症で更に腹痛を訴え始めたため、主治医の勧めで入院しました。敗血症と腹膜炎の疑いということで、検査、治療をしてもらえるようです。

★ コロナ禍の影響で病棟は面会禁止。2009年の新型インフルエンザの時より厳しい対応のようです。院内感染でも起ころうものなら、外来や救急受け入れの停止となり、医療が崩壊しかねないから、致し方のないことか。
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