じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

93歳の遺書

2011-07-09 10:12:54 | Weblog
★ 毎日新聞は、福島原発事故で避難を余儀なくされた93歳のおばあさんが「お墓にひなんします」という遺書を残して自ら命を絶たれたことを報じた。

★ ひらがな交じりで綴られた遺書。93年の日々を思い起こされる。少女時代、嫁がれ子育てされた時代。農業に汗を流されて、孫の顔を見られて。そしてこの原発事故だ。

★ 「この原発事故さえなかったら」と悔しい思いがこみ上げる。

★ 政治家たちはキメの細かい対応などと常套句を繰り返すが、やったことと言えば地図に同心円の円を描いただけ。それも後々の健康被害に対する責任追及を恐れて、余りに乱暴な線引きではなかっただろうか。

★ おばあさんは遺書の中で「はじ」と言う言葉を使われている。政治家が責任のなすり合いをしている「恥」とは重みが違う。

★ 残念な死だ。しかし、政治家たちはこの死を厳粛に受け止めて欲しいものだ。総ざんげに値する。政治家が一片の恥を知っているなら、身の処し方を今一度考えて欲しいものだ。
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世界史の渦の中で

2011-07-09 02:57:41 | Weblog
★ 南スーダンが独立した。

★ テレビ番組で外国人に日本の位置を尋ねる企画を何度か目にした。ある人はフィリピンを日本と思っていたし、ある人はインドネシアを日本だと思っていた。中にはカムチャッカ半島を日本だとする人もいた。

★ これを見て日本人は苦笑いをするのだが、では南スーダンはどこかと問われれば、私達も同じようなものではなかろうか。

★ 極東に住んでいると、アフリカのことには疎くなる。

★ 長年続いた内戦を経ての独立。まずは良かった。

★ アメリカでは雇用統計が予想以上に悪くて、株価が下がり、ドルが安くなった。リーマンショック以来、アメリカ経済はなかなか改善しない。このままでは来年のオバマ大統領の再選も危うい。チェンジは言うは易くということらしい。

★ 大恐慌の時代、ニューディール政策を行ったルーズベルト大統領も経済復興と言う意味では成功しなかったようだから、同じような繰り返しか。しかし、かつての恐慌は太平洋戦争によって乗り越えられたと言うから、そんな荒治療はご免だ。

★ ドイツでは脱原発法案が可決されたという。アメリカ、フランスの原発推進派対ドイツ、イタリアの脱原発派。どこかで見た構図だね。日本は日独伊同盟となるのか。

★ ヨーロッパではギリシャ、ポルトガルなどの経済危機が長引いている。「1つのヨーロッパ」の時代。経済が連鎖的に破綻する事態が起こらないとも限らない。経済の破綻は社会不安を煽り、政治的な混乱を招く。

★ 背に腹は代えられず、かつてのファシズムのような強硬な勢力が現れないとも限らない。極右も極左も危険だ。

★ 日本では首相が1年ごとに交代し、外務大臣は誰がやっているのか覚える暇もないほどだ。場当たり政策ばかりで、名ばかりの「国家戦略」が虚しい。長期的な展望は全く見えない。

★ これでもやっていけるのは、バカの一つ覚えの様な日米同盟のお陰だが、アメリカにいつまで甘えられるのかも危うい。中国は着々と拡張、覇権に向け実績を積み上げている。

★ 新興国の発展は、G7体制を揺るがしている。もはやサミットはサミットではなく、快速電車ができて急行が有名無実化するように、日本の格下げが始まっている。

★ トインビーの西洋没落史観やハンチントンの「文明の衝突」を引くまでもないか。

★ 日本の経済も政治も世界の流れの中で動いている。かつて黒船に象徴される帝国主義が徳川260年の体制を崩したように、大きな歴史の渦の中で、日本も変化の時代を迎えているのかもしれない。
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