散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20100807最近読んだ本

2010年08月07日 09時07分52秒 | 読書
■「少女Aの殺人」今邑彩
家庭で少女が義父から虐待されているという手紙がラジオ番組に届く。DJが昔の知人の教師と連絡を取り、その内容を調査し始めるが…。

■「私の男」桜庭一樹
9歳で家庭を失った少女が親戚の男に引き取られて、結婚するまでの15年間を、時間をさかのぼって書いた作品。好みではないし、非常に優れているとまでは言えない。

■「星を継ぐもの」J・P・ホーガン
お亡くなり記念で、再読スタート。まさに最後のセンスオブワンダーと言っても良いのではないか(実際、その後にも素晴らしい作品はあるが)(再読)。

■「アリスへの決別」山本弘
児童ポルノ法案強化の行きつく先、また衆愚政治の行きつく先は…。山本らしいシニカルな思考実験的作品。こういうのも、一時代のSFの果たした役割であった。

■「ワイオミング生まれの宇宙飛行士」中村融編
宇宙開発SFを集めた短編集なので、(現在における)過去からスタートする話が多い。中でも、宇宙人に似た風貌を持って生れてしまった少年が宇宙飛行士になるまでを描いた表題作は、SFファンなら「昔は宇宙飛行士になりたかった」と思いだすこと請け合い。

以下、図書館の2冊。
■「トゥープゥートゥーのすむエリー星」茂木健一郎
不思議な生物を探しに行く、ジュブナイルSF。

■「廃墟建築士」三崎亜記
都市の中に廃墟を設計して作る廃墟設計士(そのまんま)の話。犯罪が何故か多発する、ビルの7階をすべて廃止してしまおうという話。意外なアイディアと展開、文章も素晴らしく傑作である。


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