散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20060731最近読んだ本

2006年07月31日 12時35分15秒 | 読書
「The Whisky World Vol6」
ウィスキーに関する雑誌なのだが、テイスティングレポートが面白い。「加水すると古くなった花瓶の水(の香り)・・・」で86点(割と高得点)って、どんな味?

「冷たい密室と博士たち」森博嗣
このシリーズの中では推理小説らしい作品。したり顔で動機解説をしないところに特徴がある(再読)。

「あほらし屋の鐘が鳴る」斉藤美奈子
この人、ミス・ミナコ・サイトウじゃないんだ。本文中で本人がそのことに触れてやっと気が付いた次第。世のおじさんを斬る内容なのだが、残念ながら私も斬られる側か。

「仏像」關信子、山崎隆之、小川光三
写真が美しくて非常に見やすい本で、大満足。京都は東寺の物量感にやられた。ぜひ行ってみたい。

「立ち飲み天国東京編」さくらいよしえ
現在の所、8軒行っているのだが、どうしても行きたい店があり計画中(再読)。

「ティンカー」ウェン・スペンサー
男性読者向けラノベ。

「日本人を<半分>降りる」中島義道
騒音に関する神経症(本人もそう言っているので)の人の話。気持ちは分かるというと怒り出しそうなので、言わない。

「いしいしんじのごはん日記」いしいしんじ
三崎に引越しした作者の楽ーな日記。魚がやはりうまそうだ。

そうなったのか

2006年07月30日 15時00分58秒 | 食べ歩き
図書館に行った帰りに、いったい何になるのかなと気になっていた所が蕎麦屋さんになっていたので、早速入ってみることにした。

せいろを注文。非常に白くて細い蕎麦である。私はどちらかと言うと田舎蕎麦の方が好きなのである。次回は天ぷらを食べてみることにしよう。

ギャラリー巡り

2006年07月29日 16時57分32秒 | ART
本日のギャラリー巡りは、三岸好太郎美術館→スピカ→北大博物館(別項)→紀伊国屋→富士フォトサロン→大同→たぴお→時計台で、暑さのため敗北。



三岸「青春のしぶき-あるモダニストの軌跡展」。この美術館では、一番オーソドックスな構成の展覧会。珍しく学生の見学らしい集団がおり、解説員の説明をさりげなく聞かせてもらう。ふむふむ。

スピカの「大ナポレオン展」。



富士美術館から来た画(芸森の「ヨーロッパ絵画伝統の300年」で見たのもある)が何点かあり、予想より見ごたえのある展覧会。ジャック=ルイ・ダヴィッドやヴィジェ=ルブランは上手い。「サン=ベルナール峠を越えるボナパルト」はいかにもナポレオンのイメージだが、思ったより小さい作品。

その他、エジプト風景の絵皿やカメオ、アクセサリーなどの工芸品もなかなか面白かった。いただけないのが、まず照明。展覧会をやる仕様になっていない会場だから、特に前半は頭上の照明がガラスに反射して非常に見づらい。また、ガラスから画までの距離がやけに遠いケースを使っており、そこも良くない。

普段、展覧会に来ないであろう層が多く、会場内で携帯電話が鳴ること3回。画など一瞬しか見ず、説明のあたりに固まる客が邪魔極まりない。と、文句もタラタラだが、思ったより面白い展覧会であったことは否定しない。

STVの前では、夕張支援のメロン特売会。申し訳ないが積極的には食べられない。



大同ギャラリーで国田克弘「旅日記スケッチブック展」。今回はフランス旅行のスケッチ展。この人の食べ物描写が好きだ。

時計台ギャラリーの「ACT5展」。輪島進一作品がお気に入り。中心の柱の暗さと舞台の光を対照的に描いた「リハーサル・光へ」、静から動への気配がぴりぴりくる「フーガ」、そして動を描いた「生のリズム」「アダージョ」。

同じく「白鳥信之展」。森に佇む老人の画を見て、大同ギャラリーで見たのを思い出した。実にうまい。非常に写実的な画だが、スーパーリアルともちょっと違う。細かすぎない省略したタッチでこういう風に描けるのは凄いと思う。

以上。

モンゴルの恐竜展

2006年07月29日 13時18分01秒 | Weblog
北海道大学総合博物館の「モンゴルの恐竜展」へ。最初に断っておくが、北大の校舎の1室を使って展示しているので、間違っても幕張メッセでやっている「巨大恐竜博」のようなものを想像しないで欲しい。

早速、3階の展示室へ。



草食恐竜、肉食恐竜の頭骨競演。





子供恐竜の化石は骨が柔らかいので残り難いそうだ。



足が速そう。食われるー。



こいつも結構恐ろしいんだろうな。



かなり鳥類に近い感じ。



あまり過大な期待をせずに、化石好きはぜひ。

北大グラフィティ

2006年07月29日 12時22分04秒 | 写真館
ここまで来たら学食で飯を食うべし。カレーMと海藻サラダ=357円。



北海道外の人には信じられないだろうが、キャンパス内の一部ではジンギスカンOK。生協でジンギスカンセット(鍋付き)も売っている。



ちょうど中心部あたりから北方向を見る。



南方向。



東方向。



キャンパスの端っこが見えない広さが自慢。

バー巡り3「あたり前田のクラッカー」

2006年07月28日 20時20分17秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
今日も天気が良い。ひさびさのすすきの「C」へ。

1杯目はウィスキーソーダだ。もしかして既に書いているかもしれないが、私がこの店で飲むウィスキーソーダには必ずと言っていいほどレモンを絞って落としてもらっている。酸味が爽やかで、特に夏は良い。

2杯目はマスターの自宅のミントが続く限りメニューに載るという、ミントジュレップ。これまた爽やかな味。突然、マスターが「SHさん、前田のクラッカーって知ってますか」と聞いてきた。確か関西で製造販売されているので食べたことは無いが、さすがに「あたり前田のクラッカー」というフレーズは知っている年代である。「もちろん知ってますが」というと、「関西からお土産で持ってきてくれた人がいるんです」と2枚ほど出してくれた。

かすかな塩気があり、ぱりぱりとした歯ごたえの素朴なクラッカーである。包装も見せてもらったがこちらも素朴だ。初めて食べる前田のクラッカーには結構感動させられた。お店のI嬢は「私、知りませんでした」ということで、年代の差を痛感…

最後にマティーニを飲んで、帰宅。

バー巡り2

2006年07月27日 23時01分44秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
今日は会議が終わったら飲みに行こうと思っていた。予定より遅い時間になったが、晩飯代わりにまずは「串かつS」へ。

カウンターが満席だったので、4人席に一人座ったので、ちょっと気まずかった。が、早速ビール、串カツ、串マグロを注文。

醤油派の私は串カツもまずは醤油だ。辛子をつけて熱い所をほおばる。



2本目はソース。



串マグロも1本目は醤油、2本目はソース。ビールがなくなったので、コップ酒(冷えた日本酒)をもらう。結構ボリュームのある串カツで、これにて御免。次は久々のバー「N」へ。

1杯目は今月のお勧めフルーツカクテルということで、マンゴーとか桃とかいろいろあるなかで、子供の頃から好きなスイカを注文。「スイカマティーニ」と言うことになった。

スイカの青臭い香の中、スーッと飲むと、気がつかなかったがグラスの縁にうっすらと塩がついている。私はスイカには塩をかけないのだが、カクテルのスイカに塩はピッタリ来る気がする。

次はチェリーブランデーが目に付いてハンター。最後に最近興味が湧いてきたサイドカーを注文。サイドカーほどベーシックなカクテルは無いので、普段はあまり頼まないのだが、先日の東京出張以来興味が湧いているのである(いや、基本的に凄く美味しいカクテルなのだ)。

程よく酔っ払い、帰宅。

20060425最近読んだ本

2006年07月25日 12時49分12秒 | 読書
図書館の8冊。

「ケンタロウの探検!うまいもの」FoodiesTV
希少な食べ物を作っている人たちはもちろん立派なのであるが、作っていない人たちに簡単に「なんでやらないんだ!」ということはできないな。ケンタロウ、良いこと言ってる。

「旅の香り時の遊び 旅日記・春夏編」
「旅の香り時の遊び 旅日記・秋冬編」
「旅の香り時の遊び 小さな小さなふれあい旅」
TV番組を本にまとめた最初の2冊は中身が薄い。若様(氷川きよし)の東京案内は意外に面白いが、彼が「おいひぃ~」というのはもの凄く恥ずかしいぞ。年配女性向けの演技であるならば、理解しないこともないが。

「日本縦断個室寝台特急の旅」櫻井寛
作者は寝台列車に乗って一晩中起きているのだろうか。マニアは普通そうなのか? というくらい愛のあふれる作品。乗ってみたいが、食事代が高いなあ。

「続北海道鉄道跡を紀行する」堀淳一
1960年代から鉄道跡を歩く筆者。最近の廃墟ブームなんて笑わせると思っているかもしれない。地図もがっちり読み込んでしっかりした内容。

「美術館の小径」工藤欣弥
道立美術館以降、美術館設立に関わってきた話。役所仕事の大変な中、よくぞと思うが、自伝だから分からんなあ。

「日本列島ローカル線紀行」櫻井寛
割と最近の本で、写真も綺麗。初心者にもOKな本で親切。

出張中の4冊。

「聖遺の天使」三雲岳斗
レオナルド・ダヴィンチを主人公にした、程よく時代の雰囲気を出した読みやすい推理小説。

「居酒屋道楽」太田和彦 再読。

「ロミオとロミオは永遠に 上下」恩田陸
近未来のカリカチュアライズされた日本は、’80年代カルチャーに満ちた「家畜人ヤプー」の感もあり(エログロは無い)。確かに論理展開できぬままに日本はこういう道を歩んでいるのかもしれない。

話は変わるが、日本は西欧的な論理展開で勝負して行かなければならないのか? そうする事がグローバリゼーションではないだろう。とは言え、それ以外の一部の国のような独自理論(怖くて国名が書けない)を振りかざしていくのも違和感がある。

バー巡り

2006年07月24日 20時33分56秒 | 飲み歩き・琴似界隈
会社の飲み会があり、小樽・東京に行ったりしたので、通常行っているバーにややご無沙汰気味。

というわけで、琴似のバー「D」へ。
一杯目はイチローズモルト・ヴィンテージ・シングルモルト・1988。既に閉鎖されてしまった東亜酒造・羽生蒸留所の作である。度数は56度、がっしりした男性的な味だ。

二杯目は先日話に聞いており「飲まなきゃなー」と思っていた、アードベッグ・スティル・ヤング。アードベッグの一番ベーシックなボトルは10年熟成であるが、6年目にベリー・ヤング、そして8年目に出荷されたのがこのボトルである。ちょっと悪臭にも近いような煙臭、ヨード臭(←本当に分かってるのか?)。個性的な味だ。

まだ新入荷で飲んでいないモルトもあるのだが、3連発はキツイ。生の桃を使ったピーチダイキリにチェンジ(軟弱な!)。桃の香りと甘さでふんわりと帰宅。

20060724最近読んだ本

2006年07月24日 12時49分44秒 | 読書
出張前の分。

「虚空の逆マトリクス」森博嗣
技巧的、バラエティに富んでいる。

「タイムスリップ明治維新」鯨統一郎
何を考えているのか良くわからない作者だが、明治維新を舞台にすると自然に熱くなってしまう模様。私は特に思い入れは無い。

「麿の酩酊事件簿 花に舞」高田崇史
作者もバーが好きなのだろうか。登場人物とは違って私はドライではないマティーニが好きだ。

「コッペリア」加納朋子
時制や誰のことを書いているのかも真に受けられない文体。もちろん作者の狙いであるのだが、あまり好む所ではない。

「それでも警官は微笑う」日明恩
下品なスタートでどうなるかと思いきや、今野敏を思わせる熱いストーリー展開となった。

「若者殺しの時代」堀井憲一郎
1980年代から今に至る時代を説明する一つの理論ではあると思う。

「黒の謎」乱歩賞作家
心理描写が中心になる作品は今ひとつの感あり。

東京紀行4日目

2006年07月22日 19時36分01秒 | ART
4日目。
今日は展覧会巡りになるのだが、もの凄くヘコむ夢を見て起床。気持ちを奮い立たせる。まずは上野へ。東京国立博物館「プライスコレクション 若冲と江戸絵画展」から。前回の北斎展ほどは混んでいないようで、事前に上野駅で入場券を購入していた私は、1桁の順番で展覧会場に入った。



面白かった作品は以下。

「簗図屏風」
「懸崖飛泉図屏風」円山応挙
「柳下幽霊図」呉春、松村景文
最終展示室でガラスケースなしで照明を刻々と変化させる展示方法を取っている作品。金箔が朝日に輝くようにも、夕日に輝くようにも見えるし、光が強くなると色彩も明確になり、弱くなると無彩色にも見えてくる。なかなか面白い展示であった。

「牡丹孔雀図屏風」長沢芦雪:極色彩の緻密な表現。若冲より上?
「雪中鴛鴦図」伊藤若冲:もちろん鶏の画も良かったのだが、鴛鴦に襲い掛かろうかとしているような奇怪な草と雪が面白い。「鳥獣花木図屏風」は例のタイル画のような作品。楽しさに溢れている。

「達磨図」伝河鍋暁斎:強い線でガチッとした迫力の達磨像。
「十二か月花鳥図」酒井抱一:あまり花鳥画を評価しない私なのだが、柔らかい雰囲気で揃った12枚はさすがの感あり。
「貝図」鈴木其一:リアリティのある貝の画が楽しい。
「群舞図」鈴木其一:右に左に舞い踊る5人の姿。つられて踊りだしそうなリズム感。

もの凄く急いで、本館も駆け抜ける。解説ボランティアの方によると今は「八橋蒔絵螺鈿硯箱」がイチオシらしい。私はあまり見たことのない「菩薩立像」の飾りの華麗さと、 国宝「和歌体十種」のかな文字の流麗さに目を引かれた。

三越前に移動。コーヒーショップで昼食を済ませ、三井記念美術館「美術の中の「写」展」へ。



美術品の本品と写しを(なるべく)並べて展示する展覧会である。「そのまま写す」というカテゴリーで紹介されているものであっても、何らかのアレンジを加えているものが多い。国宝「雪松図屏風」円山応挙はどのへんが国宝なのか私には分かりにくい作品だが、国井応陽の写しはそっくり。

そのほかには和紙と漆で鉄製の銚子そっくりに作り上げたものや、貝・野菜を象牙で作った作品が面白い。安藤緑山という人の作品なのだが、もの凄くリアリティのある象牙の着色法を秘密にしていたため、一代限りで無くなった手法らしい。後は本品を縮小化した「ミニチュア印籠」「百人一首かるた(雛道具)」、円山応挙の「昆虫・魚写生図」なども面白かった。

続いて大手町から三の丸尚蔵館「花鳥-愛でる心、彩る技 <若冲を中心に>」へ。



国立博物館の若冲作品を見た感想は「正直、北斎に敵わず」であった。しかし、絶対に見逃してはいけないこちらの展示で大逆転である。サイズが全体に大きいせいもあるが、迫力満点、とにかく色彩の華やかさと図像の細かさに瞬きができず、目が離せない。

写実のようでありながら、無重力っぽさや手前にあるはずの木の枝が向こう側に行ってしまう遠近感のウソもあり、実に不思議な画だ。これは周りの人に迷惑でなければ、何時間も見ていられるな。画を見だして初めてと言っていいほどの大感動。あまりにも画が素晴らしくて図録も買えない。チラッと見たけど、全然本物の素晴らしさが表現できていないもの…

外に出た私には、木の枝や草の細かい所が急に気になりだしてしょうがない。物の見方も変わる程の衝撃を受け、ちょっと酔っ払いのような状態である。

ふらふらしながら、山種美術館「旅と画家」。
「台湾風景」西郷孤月:淡い色で台湾の南国風景を描く。
「クラマール」佐伯祐三:ヴラマンクに叱られた直後ではないかと思わせる、フォーヴな画。
「懸泉」岩橋英遠:幅広い滝に虹のかかる大作。
「鳴門海峡」石田武:気持ちよいほどの渦潮スペクタクル。

割とあっさりした画で一息。



近くの千秋文庫で「模写絵と茶道」。旧秋田藩主の佐竹家が集めた模写絵である。表には雪舟筆「天橋立図」とあり、もしやと思ったもののもちろん模写であった。狩野派などのしっかりした作品も多数あり。

最後に出光美術館「やきものに親しむV 青磁の美―秘色の探求―」。



全然詳しくないのだが、青磁といっても茶や赤、紫と言ったほうが適切な色のものもあり、比較しながら見ると好みがはっきりする。私はやや緑がかった釉薬が好きだな。「盆栽図屏風」「平家物語」等の大作屏風の展示も拝見。精神的にも肉体的にもこの辺で限界である。

さて、まだ4時だがここから夜の部へ。東十条へ移動。あれっ? 駅前の雰囲気が全然違う。ある居酒屋を目指していたのだが、駅前にあるはずのロータリーがない。よくよく住所を見直してみると、「東十条」ではなく「十条」という駅に行かなければならないのであった。しかしどうやら、歩いて行けそうな距離だ。その2駅をつないでいるらしい庶民的な十条中央商店街をしばしぶらぶら。





無事「S酒場」を発見した。開店直後だが、既に7割の客入りである。早速入り、黒ビール、煮込み、ポテトサラダを注文。昔ながらの大衆酒場に、実にきびきびと動きまくる店のおばちゃん軍団が実に素晴らしい。レモンサワーと串カツを追加。ちなみにここまでのおつまみ3品は全て200円。毎日来れる店と言う感じだ。



きびきび働きながらもおばちゃん達の気遣いはステキで、一人客の私に「もうすぐ串カツ、でるからね」と声をかけ、さりげなく団体客より早く出してくれたようであった。この意気に応えて(?)、ウィスキーハイボールとマグロブツを追加。



開店30分を過ぎて満席になったようで、今度は常連達が早めに切り上げて帰りだす。私もあまり時間があるわけではないので、お勘定。「いつもこんなに混むんですか」と大おかみに聞くと、土曜日は平日に仕事で来れない人たちが集結するので、混むらしい。「うちはお客さんが良いの。また来てね、何か追い出すみたいでゴメンね」というステキな名店であった。

新橋へ急行。バー「G」へ。開店5周年特別メニューより、カルヴァドス+ダークラム+ブルーキュラソー+オレンジジュースのカクテルを注文。これはちょっと無難な感じだったな。次にレミーマルタンXOスペシャルを注文。約15年前のボトルは長期熟成させたブランデーが多目に入っているそうで、甘く濃厚な味わいだ。

さらにブランデーのカクテルをとお願いすると、チェリーリキュールとレモンを加えたショートカクテル。チェリーブランデーの風味が加わり、そこをさっぱりと仕上げたカクテルが、湿度の高くなった今日の天気にぴったりだった。

以上で札幌に帰宅。札幌は涼しい。
(22639歩)

東京紀行3

2006年07月21日 22時20分25秒 | 飲み歩き・東京
3日目。
本日は神田に宿泊。まずは明治38年創業、現在の建物は昭和2年に建ったという居酒屋「M」へ。この店は猛烈に混むのだが、まだ時間が早いので入口付近の席に着いた。



酎ハイ、牛にこみ、馬刺し(赤身)を注文。この店の牛にこみはモツではなく、肉の部分でやや甘い味付け。七味をかけてたっぷりの肉を味わう。





馬刺しは多分生肉だと思う。脂はないがあっさりしたところをネギと生姜、ニンニクなどの薬味で。食べ物はいつもの事ながら満足するも、客だか何だか分からない若い奴が「店長さんは居ますか」と集団で店を出入りして、しかも戸の開け閉めも満足にできない。入口側の私は、ちょっと落ち着かなく退店。いったい何だろう、取材でもしようってのかな?

次はバー不毛地帯の神田で発見した「barD」へ。「開店15年になりました」というマスターだが、バックバーを見ただけで、モルトウィスキーへの相当な力の入れようが分かる。何しろ店の名前の入ったラベルのボトルがあるもんな。

と思いつつ、蒸し暑さにジンフィズを注文、味はさっぱり。2杯目に「夏のメニュー」として掲示されていた「冷やしアードベッグ」を注文。この店、アードベッグのボトルの種類がもの凄く多いので、おすすめモルトだと思う。それを夏向けに冷凍庫で冷やしているらしい。冷やし加減にぴったりの薄く切れ上がったグラスで飲むアードベッグは、最初は軽やかだが、段々と底力と言うべき強い香が立ち上がってくる。

最初は客が私一人のため話題にも困ったが、門前仲町育ちのマスターは仲良くなれば色々と話が出来そうだ。



神田駅に戻り、3軒目は本で見かけて知ってはいた「D」。ハイボールを1杯だけ。だって、先客がカラオケで「川の流れのように」を歌っているんだもん。私よりさらに前世代向けの立ち飲み店である。

ハイボールの向こうにカラオケ画面



4軒目は「スタンドA」。こちらもいわゆる昔ながらの立ち飲み屋さんである。最近めきめきと増加しているお洒落な立ち飲み屋は、もちろん酒の種類は豊富だし、きれいでつまみも良い。だけれども、私を含めたおっさん達のためにもこういう店も生きぬいて欲しい。と力を入れるまでも無く、店内はオヤジの集団でほぼ満員だ。





ハイボールとタコブツ(なかなか旨い)。追加して頼んだ焼鳥は3本250円、パックに包まれた姿は明らかに不味そうだが、これが意外に良い。もちろん焼きたての香ばしさは無いが、肉は柔らかくパサパサにならず、絶妙な塩加減の味付けだ。4軒回ったところで、ホテルへ。



不思議と旨い



(12249歩)

東京紀行2日目

2006年07月20日 21時08分15秒 | 飲み歩き・東京
2日目。
本日も宿泊は八丁堀のため、ぶらぶらと月島あたりから散歩しつつ飲んで行くことにした。まずは前回満席で入れなかった立ち飲み「O」へ。お客さんの入りは7割くらいだろうか、入口近くに立ち、牛スジとロバートブラウンハイボールを注文。





かなりスジはトロトロ、こんにゃくはプリプリと、歯ざわりの違いがはっきりしており、黒っぽい色合いだが濃くない味つけはさすがだ。続いて、ブラックニッカハイボールと新ジャガウィンナー炒め物。こちらも新ジャガホクホク、ガーリックの風味が効いた200円とは思えないボリュームの品だ。愛嬌のある夫婦らしいお店の人も感じは良いし、人気もうなずける店である。



店を出て、まだ明るい月島を散歩。もんじゃの店は結構満員になっているな。戸口から覗いてみると空席のあった「K」へ久々の入店。確かここはご主人が亡くなってメニュー構成が変わったと言う話もあるが…



まずはビールと牛にこみ(ネギ抜き)。このメニューは変わらず、中にもつの色々な部位が入っている(フワ、ナンコツ、シロ等…、よく知らないのだが)のも変わらないが、ちょっと味が甘く濃い目になったような気がする。七味唐辛子を多めにかけて頬張る、もつの色々な歯ごたえは変わらない。結構、にこみのボリュームが多いんで、1杯1品だけ。これからも続いて欲しい店だ。



雑誌「dancyu」で見て気になっていた「アトリエバーT」へ(お店では「ふらりと入った」ということで通してしまったのだが)。何がお勧めなのか分からないままに、タリスカーをストレートで。2杯目もグラッパのストレート。

段々と気持ちがおおらかになってくると共に、山本晋也カントクに似た感じのオジサンと、少々色っぽい女性氏と会話。山本カントクは北海道の深川生まれらしく「君は北大か。北大はいいぞ。中谷宇吉郎先生は知っているかな」とのこと。すいません、中谷先生のことはほとんど知りません(私が生まれる前にお亡くなりです)。

女性氏は札幌に9ヶ月住んでいたとのことで、スープカレーがとても好きらしい。おまけにジンギスカンキャラメルも美味しいとか…。すいません、食べたこと無いです。

「この店は開店4年ですが、近所の方も『1年位入ろうかどうしようか迷って…』と、入りにくいらしいですね」と語るマスターに相談して、三杯目にはジン+スロージンのカクテルを飲む。下町のスタイリシュバーという雰囲気をすっかり楽しんだ次第。

何となく全体に写真がぼやけていて申し訳ない。
(8687歩)

東京紀行1日目

2006年07月19日 21時29分57秒 | 飲み歩き・東京
私の会社のありがたいところは、割と研修のための出張に行かせてもらえることである。ということで、東京へ。

1日目。
羽田→東京→八丁堀と移動。京葉線の乗り継ぎは遠い・深い、ぐったり気味。といいつつ、早速銀座方面へ。1軒目は銀座1丁目の方の「S」。普段の私は銀座2丁目の方にしか行ったことがなく、初めてである。まず、ビールと鯵のたたき。メニュー構成は2丁目店とほぼ同じであるので、迷いは無い。



たっぷりの鯵を食べて、悩んだ末に鯛豆腐。この店は鶏豆腐というのが名物なのだが、それの鯛(といっても皮が赤いから金目鯛か?)版である。たっぷりのスープに豆腐と金目と春菊。それをもみじおろし入りのポン酢で食べる。そして、スープを一すすり。昆布ダシと魚の脂が少ーし浮かんだスープが旨い。



日本酒を注文して、具の無くなったスープに味を見ながらポン酢を投入。汁物をつまみにして酒を飲むというのはなかなか具合の良いものである。この店のおばちゃんはちょっと怖い感じの風貌であったが、きびきびと注文を受けてくれて良かった。たまたま曜日のせいもあるだろうが、2丁目店より空いているのも良かった。

2軒目はバー「F」へ。今日の東京はどちらかというと涼しいほどだが、湿度はそこそこ高い。まずはさっぱりとモスコミュール。大量の千切り生姜を漬け込んだウォッカとライム、そこにジンジャービアを入れてくれるため、かなり刺激的な味。

2杯目はミントリキュールを使ってもらおうと相談の結果、ホワイトスパイダー。
帯広や松本(近日行く予定)のバーを紹介してもらったりしながら、3杯目はサイドカー。調子に乗って4杯目マティーニ。本日はサイドカーが自分の想像を上回る味で、旨かった。

つまみは食べても食事をしていないよなと、京橋の「M」へ。この店は立ち飲み屋であるが、蕎麦が評判らしい。レモンサワーと恵み盛り(並)と言うのを注文。東京の蕎麦屋は非常に良い店も多いのだが、大きな不満の一つはボリュームの少なさである。しかしこの店の並盛りはかなり十分な量だ。味も文句無く、つるつる。



トイレに行くと「YESSONGS」「永遠の歌」等のLPジャケットが飾ってあり、びっくり。写真を撮るためにもう一度トイレへ(何やってんの)。





(14578歩)