散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20080730最近読んだ本

2008年07月30日 22時18分20秒 | 読書
■「震度0」横山秀夫
阪神大震災の前日、県警の幹部がなぜか失踪した。その理由は? また、阪神大震災はどうなると言う緊迫の場面なのだが、果てしなく県警内部の論理だけで、どうにもスッキリしない。

■「銀齢の果て」筒井康隆
人口の老齢化が進みすぎ、70歳以上の老人による”バトルロワイヤル”が始まる。現実世界では政府が”長生きするな”と言わんばかりになっているが、もう少しで”寿命を縮めあってくれ”と言いそうな気もする。

■「館島」東川篤哉
あからさまなので、メインの謎については前半で分かってしまう。それを置いても本格推理ファンがニヤリとさせられる、ユーモア本格推理。

以下、図書館の4冊。
■「日本の特別天然記念物」増井光子、蒔田明史
大体、大変なところにあるので、見られなくても良い。

■「ケビンの観察記 海辺の仲間たち」ケビン・ショート
楽しそうだが、滅びつつある海辺の環境である。

■「蝶々はなぜ菜の葉にとまるのか」稲垣栄洋、三上修
日本人の暮らしと密接にかかわりのある植物の話。分かり易い良い本。

■「動物の食からみる現在の食生活へのヒント」中川志郎
動物の事例紹介が大部分。

夏休み第一弾の終了

2008年07月30日 13時09分11秒 | 食べ歩き
今日は終日のらくらして過ごす。木・金は仕事で、その後夏休み第二弾に入る予定。面倒なので、昼飯も近場の「I」へ。



メニューを見ると選んでしまうのがカレーラーメンだ。ああ、この暑いのに何やっているのだろう。ところで私は苫小牧・室蘭方面のカレーラーメンをまだ食べたことがない。最近札幌ではスープカレーの流れで、スパイスの効いたカレーラーメン(ずばりスープカレーラーメンというのもある)が多いような気がする。

そんな中で「I」のカレーラーメンは、通常の素・醤油ラーメンに普通のカレールーをかけたシンプルなものだ(多分)。しかしこれが良いのである。麺にルーを絡ませて食べ、だんだんラーメンスープとカレーが一体化していったものを飲む。熱くて辛い。グリーンピースが乗っているデザインも可愛いではないか。



その後、床屋で髪を切り、図書館に行って終了。

久々に

2008年07月29日 20時58分25秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
夏休み四日目。久しぶりに「KP」ホテルのバー「CV」へ。いつものごとく、カクテル飲み放題のセットにする。つまみはあっさり目で大根とさつま揚げのサラダ、白身魚のタルタル焼き。白身魚はタラかなあ? ちょっと干ダラのように凝縮した感じがよかった。

さて、飲んだカクテルは以下。
1杯目:ウィスキーソーダにレモンピール(香りよろしい)
2杯目:ギムレット
3杯目:ショートスタイルのモヒート(これ傑作)
4杯目:ジン+シャルトリューズ+レモン?
5杯目:ガラナリキュール+ピンクグレープフルーツジュース
6杯目:マティーニ

ガラナリキュールの話からタングロンの話になる。同じ道北出身のKさんはご存知だが、Sさんは知らないらしい。どういうエリアで販売されていたのだろう。

それから沖縄の話になり、ハブとマングースの対決の話をしたところ、えらくKさんに受けた。

結構飲んだため、この後はしばしの散歩の後、琴似に移動しカレー「P」へ。チキン野菜カレーを食べて終了。

明日は夏休み最終日のため、基本的に休養の予定(しかしすぐに夏休み第二弾が!)。

20080729ギャラリー巡り

2008年07月29日 16時43分59秒 | ART
本日のギャラリー巡りは、資料館→コンチネンタル→プリンスタワー→レンガギャラリー→テンポラリー→スカイホール→さいとう→CAI02→時計台→キャノンの10箇所。

ギャラリー創は火曜日閉廊、大丸画廊は展示最終日のため到着したときには閉まっていた。残念。

■札幌市資料館「ぐるうぷ彩水彩画展」。今井敏夫の風景画はすっきりとして気持ちよい。

■レンガギャラリー「小林麻美展」。西11丁目から南下して到着。まずはビールで喉を潤す(冒頭写真)。ビールをのみながら、音楽を意識下に感じつつ読書をすると、これがまさに夏休みという感じだ。しかし、それだけのために来たのではない。

テンポラリースペースで展示されていた「網目の景色(木を運ぶ人)」がレンガ造りのギャラリーに展示されているのだが、舞台が変われば印象も変わる。テンポラリーでは空中に浮いているイメージの展示だったが、こちらでは壁に沿って配置されているのだ。また中央に椅子があるのでそこに座ってみれば、周囲全体が小林作品である。

作品をあらためて見直すと、左端の金網の稠密な部分から始まり、右端の隙間が広がり、白くなって溶けていくかのよう部分までかなりの差異がある。キャンバスの右端がまかれてまだ少し残っているので、そこに余韻が感じられると共に、意識は白くなって遠のいていき、そこで世界は消滅しているようにも感じられる。

とにかくこの作品を見ていて、勝手にストーリーを作りたくなると言うことは間違いない。

■テンポラリースペース「久野志乃個展」。物語性の高さではこちらも負けていないだろう。特に私が気に入ったのは「光で旅立つ」という作品。この作品の美しさ、刺激的な色使いに加え、物語がつぎつぎに浮かんでくる描写は間違いなく傑作だ。「次の舟に乗ることにした」も、やや通俗的な感じがするが、ハッとするシーンだ。

意味ありげな描写と色彩感覚の危うさ(良い意味で)から、最近の作品を見るとムンクを思いうかべてしまう。とても興味深い作家だ。

■スカイホール「今泉心展」。札幌では初めての個展。石を中心にした作品だが、その精密な描写だけでなく、背景とのバランス、石の大小や形の対比など飽きさせない。同じタッチで残雪や川を描いた風景画もまた趣がある。

■CAI02「FIX! MIX! MAX! アワード入賞者展」。笠見康大のカラフルな色彩の点(円)を画面に散らした作品が面白い。私は何度かこの人の作品に目を止めているようである。石川潤に共通するものを感じるな。

■時計台ギャラリー「向中野るみ子展」。円・三角形を散らした非常に色彩の美しい作品群。しかし幾何図形好きの私にして、ちょっと幾何学的に過ぎるような気がするなあ。もう少し崩した要素があってもという気がするが、そこは好みの分かれるところであろう。

暑い札幌

2008年07月29日 13時45分15秒 | 食べ歩き
夏休み四日目。今日は夏休みにふさわしい暑さとなった。日光の強さと暑さでクラクラする。熱射病にならないよう、飲み物を購入して歩き続ける。

ギャラリー巡りの間に、「K」食堂へ。日替りはとんかつ定食でちょっと重いので、醤油ラーメンを選択してみた。

見た目はオーソドックスな食堂の醤油ラーメン。まず麺のゆで加減がとてもよい。スープにはニンニクを炒めた香りではなく、ニンニクの成分を抽出してあわせたようなバランスの良い香りがする。

写真をとっていないので整ったお姿を見せられないのが残念だが、これはなかなかのラーメンである。450円と言う値段がまた嬉しい。

感動する店

2008年07月28日 21時54分11秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
私が参考にさせてもらっている他の方のブログで「本当に大丈夫かこの店」「あまりの素晴らしさに感動」「なんていい店なんだ」と口々に絶賛されている「P&R」という店に行ってみた。



この店のシステムは2000円飲み放題。えっ、高いって? 2000円で時間無制限飲み放題と、食べるものもそこそこ出るらしいからなあ。食べ物は完全にお店のお任せで、その辺が低価格にできる要因らしい。

早速ビールを注文してグイグイ飲んでいると、いろいろなつまみが出てきた。

1品目:揚げ餃子にエビチリがかかったもの



2品目:刺身(マグロ、サーモン)。芋焼酎を注文。



3品目:鶏唐揚げ、枝豆



4品目:大根サラダ



5品目:串焼き(鶏、ラム)、串カツ。白ワインを注文。串焼きはイタリアン風味付け。テーブルに置いてあるソースも妙に美味い。





6品目:ホタテ焼き



実はここで次の店に行こうとしたところ、店員さんに「まだ料理でますから」と止められた。えっ、まだ出るの?

7品目:冷やし中華。赤ワインを注文。





8品目:鶏ソテー。そば焼酎を注文



9品目:メロン(写真なし)

ふー、やっと料理が終わったらしい。2000円でこれは出すぎというか、驚きのセットだ。これは人気になるのも当然で、予約客がとにかく多い。開店から1時間半頃にやってきたオジサン二人組みには「もう席がありません」という状態になっていた。

ちょうど満腹で結構飲んだので「ここ空きますから」と席を譲ることにした。すると妙に感じのいい店員さんが会計の時に「もっとゆっくりしていって良いんですよ」とニコニコしながら言うのである。本当に時間無制限のようで、私の滞在時間はとても短い方なのだろう。

またセコイ居酒屋だと、飲み放題の時にはしつこく呼ばないと注文を取りに来てくれなかったりするのだが、この店では飲み物がなくなりかけると「次はいかがいたしましょうか」とすぐに来てくれるのだ。

もう「絶対満足、十分満足」というキャッチフレーズを超えてるよ。店から言うことは出来ないと思うので、私が「絶対感動」のキャッチフレーズを付けてあげよう。



苦しい腹を抱えて、札幌駅から琴似へ移動。バー「D」でジンフィズ+ビタース、マッカーシーズ・オレゴン・シングルモルト、ポートエレン・ファイナルヴィンテージ23年ダグラスレインを飲む。

大満足で帰宅。

20080728ギャラリー巡り

2008年07月28日 16時29分07秒 | ART
今日は大同→富士フィルムフォトサロン→紀伊国屋→石狩美術館→JRアートBOXと少なめ。

■富士フィルムフォトサロン「第47回富士フイルムフォトコンテスト入賞作品発表展」。目を引く写真が多い。どことなくユーモアをひめた感じが、単なる風景写真ではない印象を与えてくれる。

大瀬澄「ドンコ舟修学旅行」。小舟に女子高生(多分)が沢山。修学旅行だからか普段からそうなのか、全員簡素な白ソックスなのだ。ほのぼのしている。
加藤寿俊「不測の事態」。流鏑馬中のおじさんが、落馬寸前で「ああっ、ダメだ!」という顔をしている。笑ってはいけないが、笑いそうになる。
石島忍「惜春」。道路と車に一面の桜の花びら。ハッとするシーンだ。

■石狩美術館。主に展示されているのはフランスの銅版画家ルイ・イカール、ガレ、ドーム兄弟、日本のガラス作家黒木国昭の作品。



まず麻生からシャトルバスに乗ること約20分で美術館に到着。月曜日のせいか、おばちゃん数名くらいしかいない中、3階から展示を見る。ガレ、ドーム兄弟の作品は近代美術館で結構見たことがあるが、この美術館にはそれよりも大きな作品がかなりある。ガラスケースを回り込んでほぼ全方向から見ることができるようになっているので、良いと思う(観覧者も少ないし)。

黒木国昭の作品は、ガレ・ドームの系列のようでもあるし、「光琳」「東海道五拾三次」シリーズのように日本的なものもある(ガレもジャポニスム的作品を作っているな)。ガラス造形の表面に、ド派手に花をつけている作品はちょっとどうかなあと思う。ホタルブクロをかたどった作品が「ガミラス総統府」のようで、ちょっと面白かった。

さて問題はルイ・イカールである。少女マンガチックな女性像を描いているのだが、私の好みではない。色気が全然ないし、人物が薄く(まさに紙に書かれただけ)感じられるのだ。同じく私があまり好まない竹久夢二が思い浮かんでしまった。

「サロメ」「シェエラザード」のように、背景のある(知っている)人物を描いたものは、まだ何となく判るような気がするので、やはり描かれたものだけからにじみ出てくるものが足りないのではないかなあ。

ま、とにかく一見の価値はある。

帰りもシャトルバスで札幌駅の北口まで。車を運転しないものにとっては、送迎してくれるのがありがたい。移動中に突然の夕立があったが、それも札幌駅につく頃にはおさまっていた。


平日しかやっていない店

2008年07月28日 11時40分50秒 | 食べ歩き
夏休み三日目。平日の昼食は平日にしかやっていない店に行きたいものである。ということで、「Hグリル」へ。特別どうということもない店だが、なんとなく社員食堂っぽさが好きだ(本当に社員食堂らしい)。



昼のピーク時を外したので、客はそれ程いない。さっそくAランチ(メンチカツ定食)を注文すると、すぐに出てきた。スポーツ新聞を読みながら食べる。



メンチカツは揚げたてではないものの、温かさが残っておりボリュームも十分。小鉢にひじきがついているあたりがありがたい。ワカメたっぷりの味噌汁、漬け物もいい感じで、完食。

さて、ギャラリー巡りに出発だ。

20080728最近読んだ本

2008年07月28日 10時04分46秒 | 読書
■「鬼平犯科帳20」
再読。

■「パンドラの火花」黒武洋
家族を含む11人殺害で死刑判決を受けた男が、30年後にタイムマシンで過去に戻される。犯罪を犯す直前の自分に会い、犯行を未然に防止できれば死刑を回避できるのだ。はたして自分をそう簡単に説得できるのか。これは中々の傑作である。

以下、図書館の6冊。
■「獏さんのぽちぶくろ」夢枕獏
エッセイもいいけど、早く「飢狼伝」を書けよ。

■「エブリワン氏の「裁判員日記」」一橋総合研究所
裁判員制度の難しい問題には全て目をつぶりました、という本。

■「今、絶滅の恐れがある水辺の生き物達」内山りゅう、市川憲平
えっ、めだかって北海道にいないの? 子供の頃に取っていたあの小魚は何なのであろうか。

■「進化し続ける植物達」葛西奈津子
分裂して片方は植物として、片方は動物として生きる生命体がいるらしい。由緒ある神社仏閣では、草取りをずっとし続けられることに対して、オオバコが適応進化して小さくなるらしい。ふーん。

■「けんびきょうでわかった! いきもののスゴイ能力」戒能洋一、阿達直樹
これは分かりやすく面白い図版が沢山である。

■「絶景冬列車の旅」櫻井寛
青森~大阪の特急白鳥なんてたまりませんな。

20080727最近読んだ本

2008年07月27日 17時04分56秒 | 読書
夏休み二日目。昼は琴似の蕎麦屋「K」で、セイロ大。ここは細打ちの蕎麦ですっきりしている。蕎麦湯は濃い目。

■「The Whisky World Vol17」
今回は池袋特集。けっこうノーチャージの店や、一杯の値段が安い所が多い。こういう店があると、普段から行きやすくて嬉しい。

■「遠すぎた星」ジョン・スコルジー
人類の敵種族と手を組んだ男を、そのクローン人間が追う。なぜ人類を敵に回すのか、また宇宙における人類の立場は? というミステリーテイストのあるSF。

■「神の鉄槌」アーサー・C・クラーク
小惑星が地球への衝突軌道にのり迫ってくる。果たして人類は全滅の危機から逃れることはできるのか。しかし、こういう仕業をするのは「神」ではないだろうに(再読)。

■「戦いの子」カリン・ロワチー
宇宙船が海賊に襲われ、両親は惨殺され海賊船にとらわれの身となる主人公。さらにそこを脱出したかと思うと、異星人にとらわれ戦士となる訓練を受ける。過酷な運命にあう主人公がどう生きるのか。

■「誰も寝てはならぬ 9」サラ・イネス
相変わらずのユルさ。こういう世の中だと自殺者も減るのでは。

■「魚心あれば食べ心 肝の巻」ラズウェル細木
こちらも魚を食べることが興味の全て。良いことである。

■「東京 居酒屋名店三昧」石原誠一郎、小関敦之、浜田信郎、藤原法仁
「東京ってずるいなあ、いい居酒屋ばっかりで」という本。しかし私もこの手の本を何冊持っているのであろうか。

ブログ通信簿

2008年07月27日 09時44分41秒 | Weblog
ブログ通信簿というのを発見して、やってみた。

ブログ性別と年齢は勝手に文章から判断するらしい。ずいぶん若返ったな。マメ度だけ5になったけれども、私の場合遡って更新しているから、それ程マメなわけではない。

「図書委員タイプ」というのも微妙で、確かに図書委員をやっていたこともある。しかし「委員」としての活動はあまりせず、一人で本を読んでいるだけなのだ。

ま、お遊びであるな。

浴衣と焼肉

2008年07月26日 22時37分51秒 | 食べ歩き
今日は野外焼肉の日だったのだが、浴衣を着て行くことにした。参加者の約半数が浴衣であったろうか。こういう機会でないと、なかなか着るチャンスがない。

飲み物はビールから、スパークリングワイン(小樽ワインのスパークリングを持っていったのだが、まあまあだった)、白・赤ワイン大量。何を飲んだかあまり憶えていないのだが、白ワインに葡萄の皮を残して風味付けしたやつが記憶にある。オレンジっぽい色をしており、香りが非常に良いのだ。

食べ物は豚・牛・羊、さらにローストターキーを炭火で炙りなおして、シェフ作成のソースをかけたものが美味かった。ちょっと贅沢である。他につぶ貝、ホタテ、それから予想以上になすとエリンギが美味かった。こういうのは炭火効果だよなあ。

暗くなってから今回の会合を主催してくれた店に移動。さらにワインと発泡日本酒(美丈夫発泡うすにごりだったか?)を飲み、ベロベロ状態。発泡日本酒がかなり美味しく、ぜひ来年も持ってくるようにと、もって来た人に皆で依頼。

という感じで、すっかり記憶も怪しくなっての帰宅であった。

20080726ギャラリー巡り

2008年07月26日 15時53分52秒 | ART
今日のギャラリー巡りは、資料館→ギャラリーエッセ→紀伊国屋→市民ギャラリー→千歳鶴ギャラリー→ART-MANギャラリー→趣味の郷→さっしん→スカイホール→三越→らいらっく→ウェストフォー→道新の13箇所。

さいとうギャラリーに行き忘れたのと(スカイホールまで行きながら)、時計台ギャラリーで「あれ、見たことある」とデジャヴュに襲われる(月曜祝日に行ったからなのだが)という失態を犯す。

■札幌市資料館「姉妹展」。どうやら4姉妹のようだ。中では松田奈那子の絵画作品が地味な色使いながらよかった。

■市民ギャラリー「北海道陶芸展」。たまたまではあるが、賞を取ったものに目が行った。パイプのような煙のような不思議な形、中島isamu「under ground」。落ち着いた赤い色が良い、川本悦子「赤い壷」。梵字型に穴があけられた、山本隆貴「法曼荼羅香炉・梵字台皿」。均整の取れた形に引かれる、中嶋純子「朝凪」あたりがお気に入りだ。

■さっしんギャラリー「プチノール展」。歯をむき出した鮭の姿を銅版メゾチントで描いた、黒田博子の「継ぎゆくもの」が良く出来ている。

■スカイホール「濱田五郎油絵個展」。大作が北海道らしくてよかった。「旭岳残雪」なんて、まさにこんな感じなのだ。「積丹盛夏」も北海道の短い夏の輝きを感じる。

■三越「木下敏彦油彩画展」。写実的な風景画。明度のメリハリが何となくアメリカ的な感じがした。「現代作家版画展」星岳大の「There is Light That Never Goes Out」シリーズが印象的。木版画で暗闇の中にうかぶコンビニのような建物を描いているのだ。光がまぶしいが、人影はない。

■らいらっくぎゃらりい「阿久津稔 彫刻ガラス展」。ダイヤモンドペンによる手彫りとサンドブラストで作っているそうだ。かなり精密、当然、それなりの値段がする。