散歩日記X

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2017年のアート

2017年12月24日 09時49分24秒 | ART
ほぼ今年の美術館、ギャラリー巡りも終了となり、今年のまとめに入る。まずは今年の気になった展覧会から。

岩見沢市絵画ホール・松島正幸記念館「目に触れる 小林麻美展」
札幌芸術の森美術館「木彫家 藤戸竹喜の世界」
さいとうギャラリー「小林ちほ 切り絵展「執着の終着」」
国立西洋美術館「北斎とジャポニスム」
東京国立博物館「運慶」

東京都美術館「REALISM 現在の写実展」
三井記念美術館「驚異の超絶技巧! 明治工芸から現代アートへ」
ギャラリーエッセ「第21回坂本勤・鈴恵・亜樹 風の詩画展」
似鳥美術館「常設展」
HUG「札幌国際芸術祭2017 うろ・うろ・うろ」

札幌芸術の森美術館「札幌国際芸術祭2017 リプレイのない展覧会」
北海道立近代美術館「ゴッホ展」
兵庫県立美術館「怖い絵展」
あべのハルカス美術館「奈良西大寺展 叡尊と一門の名宝」
国立民族学博物館「常設展」

大阪市立東洋陶磁美術館「特集展 宗磁の美」「常設展」
国立国際美術館「バベルの塔」
ギャラリー門馬「sighting」
さいとうギャラリー「エンピツ画 鎌田芳治 MONOKURO・模写展 波良何良へのオマージュ III」
市民ギャラリー「『北の海』厚田アクアレール水彩画展 受賞作品特別展」

北海道立近代美術館「レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展」
札幌芸術の森美術館「月光ノ絵師 月岡芳年」
市立小樽美術館「大月源二 新たなリアリズムを求めて」
札幌芸術の森美術館「旅は目的地につくまでがおもしろい。」
国立新美術館「ミュシャ展」

東京都庭園美術館「並河靖之 七宝」
国立新美術館「草間彌生 わが永遠の魂」
北海道立文学館「『手仕事の日本』と民藝の思想」
山種美術館「日本画の教科書 京都編」
サントリー美術館「小田野直武と秋田蘭画」
すみだ北斎美術館「開館記念展 北斎の帰還―幻の絵巻と名品コレクション」

ここから選択した、今年の展覧会ベスト5(順位なし)は以下である。

■三井記念美術館「驚異の超絶技巧! 明治工芸から現代アートへ」:東京都庭園美術館の「並河靖之 七宝」も入れたかったが、超絶技巧ものが2つ入ってしまうので、悩んだ結果現代アートも見ることのできたこの展覧会を選定。

■札幌芸術の森美術館「札幌国際芸術祭2017 リプレイのない展覧会」:札幌国際芸術祭2017の中では、私が最も気に行った展覧会としてこれを入れておく。現代文明における、新たな花鳥風月とまで言いたい。

■国立民族学博物館「常設展」:圧倒的な物量感、見ても見ても終わらないスケール。ぜひ一度は体験してほしいものだと思う。

■国立新美術館「ミュシャ展」:「スラブ叙事詩」20作を持ってきてしまった、奇跡の展覧会。見ている途中、我に返るまでスラブの歴史から抜け出せなくなる気までしてきた、大迫力の作品群。このために国立新美術館を造ったのだと思ってしまいそう。

■国立新美術館「草間彌生 わが永遠の魂」:こちらも何だかんだ言いながらもド迫力の展覧会。パワーあふれる画風から、繊細でリリカルな作品、痛々しいほどにキリキリくる作品、草間ワールドの集大成。

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続いて、作品部門は以下。

カミーユ・クローデル「波」
高木健多「白磁 鎹豆腐「裂」」
川上りえ「Element of Earthシリーズ」
運慶「無著菩薩立像」「世親菩薩立像」
波佐見亜樹「雪国」

クリスチャン・マークレー「Ascension(昇天/上昇)」
ポール・ドラローシュ「レディ・ジェーン・グレイの処刑」
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス「オデュッセウスに杯を差し出すキルケー」
ギュスターヴ=アドルフ・モッサ「彼女」
岡本太郎「太陽の塔」

「油滴天目 茶碗」
アルント・ファン・ズヴォレ?「四大ラテン教父:聖アウグスティヌス、聖アンブロシウス、聖ヒエロニムス、聖グレゴリウス」:
ヒエロニムス・ボス「聖クリストフォロス」
ピーテル・ブリューゲル1世「バベルの塔」
端聡「Intension and substance」

山川冬樹「その人が見た未来は僕らの現在」
「赤平住友の炭鉱遺産:坑内模式図」
さわひらき「うろ・うろ・うろ」
佐竹真紀「肖像記」
佐竹真紀「Pivot」

藤本正則「Domestic Express」
ミュシャ「原故郷のスラヴ民族」
ミュシャ「二コラ・シュビッチ・ズリンスキーによるシゲットの対トルコ防衛」
草間彌生「生命の輝きに満ちて」
外崎うらん「フラーピアト・エ」
福田平八郎「牡丹」

ここから選択した、今年の作品ベスト5(順位なし)は以下である。あー、ベタな作品を並べてしまった。

■運慶「無著菩薩立像」「世親菩薩立像」:つい「お師匠さま」と頭を垂れたくなる、遠くを見る悲しい目にやられた。

■ポール・ドラローシュ「レディ・ジェーン・グレイの処刑」:ベタだが、ほぼ等身大、むりやり処刑現場に立ち会わされたような迫力。

■岡本太郎「太陽の塔」:前からはもちろん、横から、後ろから見るのもいい。

■ミュシャ「二コラ・シュビッチ・ズリンスキーによるシゲットの対トルコ防衛」:「スラブ叙事詩」は最初の幻想的なところも良かったが、あえて不吉な香りの漂うこの作品を選定。

■草間彌生「生命の輝きに満ちて」:典型的な狙ったパターンと分かっていても美しい。


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