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「教養」とはいうものの

2011-09-16 10:14:57 | 読書ノート
友野伸一郎『対決!大学の教育力』朝日新書, 朝日新聞, 2010.

  ナナメ読みしたもの。著者はジャーナリスト。大学学部レベルの教育において、教養教育と初年次教育が重要だとして、代表的な大学についてそれらの実態を取材している。教養教育や初年児次教育の重要性については、同意どころか積極的に支持したい。

  ただ、総合大学向けであり、単科大学や僕の勤務するような短大にはどうかなあという印象。また、たとえ総合大学のみの話だとしても、そういう教育への取組に熱心であることと、成果が挙がっていることとは別である。多くの資源を投入しても、成果のあがらないプロジェクトってというのは社会で普通にゴロゴロ転がっている。著者には、そうした教育を受けた学生がその後どう変化したか、あるいは統計的に何らかの数値に変化があらわれたか、その後の報告を期待したい。
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