朝五時に起きてトイレに入り便器にまたがるや否や、昨日読みかけの「むらさきのスカートの女」(今村夏子)を読み出す。用を足し終わってシャワーを浴びる時間がじれったい。早々にシャワーを終えて母の風呂にお湯を溜める為に移動。お湯が溜まる間にも読む。母が来て風呂に入っている間にもいつもは新聞だけど今日は「むらさき」を読み続ける。そして一時間。あっけなく最後の頁に。ええっ?もう?まだでしょ?とボヤク。もっともっと読みたかったのに。自分の中の他者、他者の中の自分。テーマが公園で子供と遊ぶ主人公の中にクッキリと浮かび上がる。老老ブレックファースト(ぶどうパンの蜂蜜トースト、スクランブルエッグWITHひよこ豆サラダ、トマトジュース)を食べ終わった時、何やら手帳にメモしていた母が聞く。今食べたパンって何パンだっけ?何って、ぶどうパンだろ?あ、そうだった。ぶどうパンだったわね。食べ終わってまだ5分しか経ってない。それなのに母は今自分が食べたパンを忘れている。それが何とも穢れのない感じだ。母は自分の中に生まれた穢れのないもう一人の自分とどうつきあっているのだろうか?同時に母の年まで私が生きてしまったとして、誰にそんなことを聞くのだろうか?いや、聞く相手なんかいる筈ない。だとすると自分は誰にいま食べたパンって何パンだっけ?と聞くのか思ったりする。老老ブレックファーストの後すぐに先日故障したワォシュレット会社の人が再度のチェックに来る。お昼には妹の事務所と母の部屋を掃除に来るフィリピン人メイドのMさんに慣れない英語でQ＆A。続いてビルを建てたK建設の担当者が水漏れ事故について調べに来る。夕方は妹も交えて干物のサラダ、鶏レバーのトマト煮、なめこともずくとオクラを卵の黄身とポン酢で和えたネバネバ、枝豆などで老老老ディナー。その時にチラッとワインを飲んだのがいけなかったのか、店をSN君に任せて五階にあがると椅子に座ってテレビを眺めている内にウタタネ、と云うか完全に熟睡。起きたら10時近く。その瞬間、あ、やっちまったと立ち上がる。今日は9時から先日自分がゲスト出演したラジオ番組をオンエアがあったんだった。でも、後の祭り。俺が喋ったどうでもいい話はくそ暑い真夏の夜空に消えていた。★テアトロジャージャン第17回公演「おんな」(作演出・桃井章 出演から・水沢有美、棟里佳、長谷部香苗/浜田晃) 日時10/24(開演19時) 10/25(開演14時) 10/26(開演14時＆19時)10/27(開演14時)10/28(開演19時)10/29(開演14時＆19時)10/30(開演14時) 料金3000円 ご予約お問い合わせは090ー9964ー2231、。
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