昨年11月に投稿したブログ記事の一部です。沖縄・石垣島に行ってきました・・・その1
先日、妻と3泊4日で沖縄・石垣島へ行ってきました。
来年1月に高知からの直行便がなくなることもあり、石垣島に居る孫たちの顔を見に行くことにしたのです。
沖縄・那覇空港で乗り継ぎに1時間ほど時間があり、
かって同じ職場で仕事をした、高知の出身で東京でジャーナリストをしていて、
3年前に退職し、沖縄に住み着いているSさんご夫婦と空港内で会うことができました。
高知では趣味でトロンボーンを吹いていましたが、今は三線引きながら歌を歌って老人施設などにボランティアで行っているとのこと・・・
県民所得最下位で人口が増えている沖縄!
私は、県民所得最下位の沖縄(199万円)と下から二番目の高知県(215万円)だが、高知は人口が減っているのに、沖縄だけは増え続けている。
どこに違いがあるのかを調べて、高知の活性化の参考にしたいのでまた力を貸してくださいとお願いして別れました。
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今日、メールを戴いたのですが、自分だけ読むのはもったいないと思い、沖縄通信として「高知ファンクラブ」への投稿をお願いしました。
高知の活性化のヒントになればと思っています。
竹富島のここで行われる有名な「種子取祭」では、2日間で70を超える舞踏が奉納されるそうです。 HN:龍馬
沖縄は低所得なのになぜ人口が増えているのか
ブログを見ました。そこに「沖縄は低所得なのになぜ人口が増えているのか」について、書かれていたので、それに対する何らかの返事を出す必要があるかと思い、以下のようなメモを作りました。
この疑問に直接答えを探すのはなかなか難しいし、単純ではない。ただ、沖縄のよいところ、面白いところ、注目されることを上げていくと、それが、沖縄は低所得なのに人口が増え、元気なことの要因につながっていると思われる。いくつかの要素が複合的に影響して、「沖縄の今」を生み出していると考えられる。それで、沖縄の注目点、面白いところをアトランダムに上げてみたい。
◇日本ではもはや失われたかつての古いよいところが残っていること。
「ユイマール」的というか、地域の共同体的なつながりがいまでもとても強い。農作業の共同の取り組み、助け合いの「結」(ゆい)は、かつてはどこにでもあった。それと同時に、農山村で生きていくためにも、住民の共同と助け合いが必要だった。
いまは内地の農村でも個人主義になっている。沖縄では、いまでもサトウキビの刈り取りなどの時期は、地域により臨時に手伝いに協力する。農作業でも共同作業はもうあまりなくなっているようだが、それでも農村でも、都市部でも、住民のさまざまな行事などの共同の取り組みは年中行われている。
四季それぞれに、豊年祭や綱曳き、ハーレー(舟こぎ競争)、エイサー(盆踊り),そのほかことあるごとに祭りがある。
綱曳きだけでもすごい。市町村単位だけでなく、字単位でも綱曳きをしているところがある。稲わらを集めて綱をなうところから、共同で毎夜集まって大きな綱を作る。そして、住民みんなが東西に分かれて綱を引き合う。これにも豊作や家族の幸せ、子孫の繁栄などさまざまな願いが込められている。
ハーレーも各地にあって、地域に分かれて勇壮な競争を繰り広げる。祭りは地域の共同で行うのが原則だ。
祭りは地域だけでなく、学校、保育園、公民館、老人福祉センターなどさまざまな単位でも行う。それがまた共同の取り組みになる。祭り、イベントは必ず出店をみんなで出す。カレー、焼き鳥、沖縄そばその他いろいろな出店を出す。たまにやるのならどこの県でもあるが、沖縄はとにかくその機会がやたら多い。
◇祭りには芸能が付きものだが、歌三線、踊り、獅子舞、日舞、民踊、フラダンスなどあらゆる芸能がある。
サークルも盛んだし、エイサーは、どこでも青年会が中心になっている。
青年会がエイサーを軸に団結して活発な活動をしている。一時、衰えかけたこともあったようだが、エイサーや三線、踊りが子どもにも「カッコイイ」と映り、子どもの取り組みが盛んだ。
子どもに押し付けでなく、子どもが小さい時から芸能に親しみ、自分もやりたがる。芸能は、地域や集団の仲間のつながり、連帯感を強める絶好の機会になっている。島では娯楽の機会が少ないこともある。
なにより、農漁業が天候などに左右されるので、五穀豊穣、豊漁など住民が協力して願いを込めて行う。すべての離島でとくに豊年祭など祭りが盛んだ。それが脈々と受け継がれている。
島の人口が50人とかいう島でも、全島あげて取り組むし、祭りには島外に出ている人もわざわざ帰ってきて祭りと芸能に一員として役割を果たしている。
◇模合(もあい)が盛んで、人の結合を強めている。
本土でも、かつてどこでも頼母子講なんかはあったが、もう失われている。
沖縄はますます盛んだ。かつてのように、銀行に代わる庶民の相互金融の意味合いはあまりない。しかし、模合によって、人々がいろんなつながりから多重的に参加する。一人で3つくらい模合に入っている人も珍しくない。
同級生、同じ地域に住んでいた、野球など同じスポーツや趣味の仲間、かつての仕事仲間などなど。
毎月1万円とかお金を出し合い、それを貯めて旅行資金にして年1,2回団体で旅行するのが多い。
なにより毎月集まって一杯飲む、食事をするのが楽しみ。
80歳超えたおばあさんでも、昔の仕事仲間や同級生など模合を楽しみにしている人が結構いる。
なにかあると、模合仲間での助け合いもあるらしい。模合は都市部も農村も変わりなくやられている。
人が生きていくのに、東京はじめ大都市のように孤立しない、支えあいがある。血縁関係でも「門中」(むんちゅう)という組織がある。
男系の血縁でつくられた組織で、お墓を共有して、会費をとっている。
毎年4月には清明祭(しーみーさい)を催し、共通の祖先を拝むため、お墓の前に一同が勢ぞろいする。大きい門中は千人単位になる。行事を通じて血縁の結束を維持する。
HN:沢村
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